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2008/7/20 崩壊


甘く見ていた...
丈夫な水草ばかりを選び、順調に育っていたので油断した。
立ち上げから半年。
ついに水槽が崩壊してしまった。


4月から順調に育っていた水草の成長が止まり、コケがいたる所に発生してきた。
水草の勢力よりコケの勢力が勝ってきたのだろう。
立ち上げ当初、あれ程の勢いで育っていた、ウォーターウィステリアが全く元気が無くなった。

春菊のような葉も何だか弱々しい。
この状態でしばらくするとコケが付き始める。
少しずつではあるが勢力を広げてきた、ヘアーグラスショートが全然増えなくなった。ピグミーチェーン サジタリアを別な水槽に移し、前景をヘアーグラスのみにしようと、スペースを空けたのに全く増えない。
葉先にはコケが付き以前のような綺麗な緑色はしていない。

元気なのはロターラ・インディカだけだ。
しかし葉の色は緑のまま。。

水草を販売しているショップの画像のように葉先が綺麗な赤にならない。しかも葉自体が小さい。
ピグミーチェーン・サジタリアは別な水槽に移した。
水草水槽では、葉自体は伸びたのだが以前のように綺麗な緑色をしていない。

4月までは順調に育ってきたミクロソリウム・ラティフォリアはついに枯れて溶けてしまった。

丈夫な水草と言われるミクロソリウム系が育たないとは、全く何かが狂ってきたのだろう。
水草水槽立ち上げ当初にコケの勢力を全く寄せ付けなかった、
最大の恩恵者、ハイグロフィラ・ポリスペルマ。

水草水槽立ち上げ当初に物凄い勢いで伸びまくり、水槽のレイアウトを崩してしまったので、最初に立ち上げた金魚水槽に移した。この水槽は現在メダカ10匹と子赤1匹を飼育中。

上部フィルターと底面フィルター(水中ポンプで吸い上げ)のろ過を行い、照明は20W×2灯、当然CO2添加なしの環境だが、あまり状態は良くない。
試しに水草水槽にハイグロフィラ・ポリスペルマを1本植えてみると、何と全く育たない。
丈夫でスターティングプランツと呼ばれる、この水草が育たないとはこの水槽は相当問題があるのだろう...
CO2添加はCO2ミキサーを使い完全に溶けた状態で添加している。照明もアクシー600と600iで十分なはずだ。
ガラス面にもコケが付くようになり、水替えの度に落とす作業が続いた。4月までは考えられない事だった。
水草の勢力が無くなる→コケの勢力が勝る→ますます水草の勢力が無くなる。 悪循環の繰り返しだ。
『このままではまずいよな〜』と思っていても何もできない。何をすれば良いのか分からない。

『原因は何?』
今まで立ち上げた水槽も含め、肥料は基本的に与えていないのだが、それが原因か?
確かに一番最初の金魚水槽に植えたアナカリスは、最初は物凄い勢いで育ったが、その後はあまり育たなかった。
ビーシュリンプを飼っていた水槽のアマゾンソードも育ったのは最初だけだった。

『肥料を与えてみるか...』
多分ダメなのは分かっている。肥料は水草が元気な時に与えるものだと、あるWebページに書いてあり、納得していた。
水草に元気が無いからと言って、肥料を与えればその栄養をコケに奪われるのは明白だ。
肥料を与える前に他の原因を考えてみたが、思い当たらない。
と言うか、水草初心者には分からない事が分からない状態だ。

水質は問題無いと思う。硝酸塩も亜硝酸塩も問題ないレベル。
週一の換水はサボってはいない。

生体はカージナル・テトラ11匹。立ち上げ当初に比べ一回りほど大きくなったが、数は増やしていない。
ミナミヌマエビは繁殖して数を増やしたが、100匹もいるわけではない。ヤマトヌマエビを途中で2匹追加しただけだ。
生体からの糞尿の増加で富栄養化したとは思えない。それに富栄養化したのなら水草の生長が止まる訳が無い。
夏場に向けて水温は上昇しているが、高温に弱いと言われるミクロソリウムが育たないとするならば、
その増えたミクロソリウムを90cmの金魚水槽に移したが、そちらも枯れるはずだ。
水温は同じ位の金魚水槽で元気に育っている。(金魚に葉をむしり取られているが)

水草の肥料について師匠のページで調べてみた。詳細はこちら

肥料は三大要素が必要でその一つでも欠けると水草には吸収できず、コケの栄養素になってしまうそうだ。
窒素 魚の糞尿や水草の枯葉から供給される。
リン 魚の餌に多く含まれ、食べ残しなどがあると過剰に水槽に含まれることになる。
カリ 水槽には供給源が無く、慢性的に不足気味になる。
又唯一コケの栄養素にならない

我が家の水槽に当てはめてみると、
窒素 恐らく我が家の水槽には過剰にあるのだろう。アマゾンソードは枯れまくり、ミクロソリウムも全滅。枯れ草は山ほどある。(自慢してどうする)
また、一見綺麗な水に見えるが、水換えの時など物凄い汚れが底床から湧き上がる。
リン これはちょっと分かりかねる。
テトラも最近はすっかりと餌慣れして、餌を与えると、さ〜っと寄ってきて残さず食べている。当然餌は浮遊性の餌を与えている。リンは過剰にこの水槽にあるのだろうか?
カリ 肥料を与えていないので、恐らくカリは全く不足している。

カリは供給していないので、恐らくカリが不足しているのだろう。カリ不足により、他の窒素、リンを水草が吸収できず、
コケの栄養に回っていると考えるのが妥当だろう。

さらに水草には「鉄分」をはじめ微量要素も必要なのだそうだ。
「鉄分」は水草の生長過程において重要な要素で、成長期には大量に必要とされる。
鉄分が不足すると葉が白くなる「白化」を招き、最悪枯れてしまうこともあるそうだ。

ガン・・・・・
ピグミーチェーン・サジタリアはもしかして『白化』!
1本だけ植えたハイグロが育たないのは「鉄分」不足!
更に調べていくとロターラ・インディカの葉先が赤くならないのも「鉄分」不足なのか!

となると我が家の水槽は完全に「カリ」「鉄分」と「その他微量要素」不足なのではないのか...

「カリ」、「鉄分」、「他微量要素」が成分の肥料は 「ADA グリーンブライティSTEP3」 と言う肥料が適しているが、
ネットで購入するにも送料なども考えると割高になる。
送料無料にする為に、余計なものまで購入するのも馬鹿らしい。

とりあえず身近で購入できる「ハイポネックス・開花促進」と言う肥料を近くのホームセンターで購入してきた。
アクアリストの間でも結構使われている肥料だそうだ。
この肥料は「リン」と「カリ」が含まれている。

これを与えて、コケが今より生えなければ、リンは過剰に含まれていなかったと言うことになる。
コケが更に生えてしまうようだと、リンも過剰に含まれていたのだろう。

しかし、「カリ」を供給して三大栄養素が水槽内に揃ったところで、コケの勢力の方が勝っているこの水槽で水草が復活できるのだろうか?
コケまみれになっても仕方なし。と割り切ってハイポネックス・開花促進を投入し始めた。

数日後





あっという間にコケだらけ...
ヘアーグラスも回復不可能...
深山石の面影も無い...
やはり「リン」はこの水槽には過剰に含まれていたのだろう。
「カリ」「鉄分」「その他微量要素」のみ成分に含まれる、「ADA グリーンブライティSTEP3」
を購入して与えるべきだったか...
しかしここまでコケが勢力を伸ばしてきた水槽では、復活はできなかったかも知れない。枯れてしまった水草は元には戻らないのだから。。。

ついに回復不可能になってしまった。。。
しかし、俄然やる気が出てきた。
水草水槽を甘く見ていた自分に気が付いた。

とりあえず水温の高い夏場はこのままで、秋口に水槽はリセットしてもう一度やり直しだ。





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