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 ヘラクレス飼育記


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ついに念願のヘラクレスを手に入れました。3令初期ペアです。
幼虫からの飼育記になりますので、マット交換時しか更新できず、
私の記録帳代わりになってしまうと思いますが、飼育記を書いていこうと思います。


2004/11/27  飼育開始


ヘラヘラ(グアドループ産 F1)
2004/8〜9 孵化
「いつかはヘラクレスを飼育したいな〜」と思っていましたが、スペースが無いのと、成虫はとても手が出る金額ではありません。幼虫を購入..と思いましたが、オークションではちょっと不安がありますし、HPを開設している方で、余品販売している個体はないかな〜とのん気に探していました。

ある方の情報でヘラクレス幼虫が安く販売される企画を知り、あきらめ半分で企画に参加してみました。
人気のヘラクレスですから、まず無理と思いつつ開始時間に購入希望の送信をしましたら、一番乗り!
念願のヘラクレスを飼育する事になりました。
親元さんと連絡を取り合い、無事に幼虫が届きました。

なるべく大きな飼育ケースの方が良いみたいですので、ここは奮発して特大プラケをペアに用意しました。
『広い環境を準備したんだから、大きくなれよ』と幼虫に気合を入れてマットへ...
届いた幼虫は早速元気に潜っていきました。

これから楽しみ、楽しみ。


2005/04/21 で・でかい...


約五カ月振りの更新です。
特大プラケースにペアで20リットル以上のマットを入れていましたので、餌不足にはならないかな?とマット交換を延び延びにしていました。
クワガタの菌糸ではありませんが、カブト用に与えたマットも劣化してしまうのかな〜と思い、今日交換してみました。
たまに、ケースを取り出して観察していたのですが、ケース側面にはその姿を表さずに、どの位まで成長しているのか全く確認できずにいましたが
ケースから少しずつマットを取り出すと、いきなりモコモコとマットが動きます。その大きさから言って半端な大きさではありませんでした。
よく幼虫を手に乗せている画像をみる事がありますが、やはり実際に手に乗せてみると、その重さ、太さに圧倒されました。♂が35gから74gと約倍に成長しています。 が、
何でもヘラクレスは140g位まで成長する個体もいるとか...
「これの更に、倍・・」想像もつきませんね〜。そこまで成長しなくても、100gは越えて欲しいものです。

困ったのが、マットにダニと思われる雑虫が沢山発生していました。
グラシロでも同じマットを使用していますが、こんなに沢山の雑虫は確認できませんでした。
グラシロでは、コバシャケースか、通常のケースに広告紙を挟んで使っていましたので、程々な湿度でしたが、
ヘラクレスでは、飼育用に特大プラケースを購入時に、それ用の保湿仕切板が販売されていましたので、合わせて購入したのですが、4ミリの塩ビ板に2ミリ位の穴が沢山空いていました。

「これでは、コバエなんかすぐに穴を通り抜けるよな〜」と思い、穴にタイベスト紙を貼り付けて使用しましたが、これが失敗。保湿が保たれすぎて、ダニには最高の環境だったのでしょう。
今回からは、広告紙をフタとケースに挟んでこまめに霧吹きをします。


2005/07/06 やってしまった...


前回のマット交換から約2ヶ月。
2匹の幼虫を飼育している特大プラケースの側面に、たびたび♂の幼虫を確認するようになりました。
「75グラムの♂だからな〜。マットを食べる量も半端ではないだろう」とマット交換する事にしました。
これから夏になり、気温が上がったら床下に置こうと思っていたので、そうするとなかなかマット交換が億劫になってしまいますので、それも考えての早めのマット交換です。
特大ケースを庭に出して、ケースからマットを出していくと...
それ程深くない所に、マットが固まっており、
「なんだろう?」とほぐして見ると!
何と♀幼虫が蛹室を作っていました。
その時に、記憶が甦りました。
1ヶ月程前の事でしょうか、ケースを覗いてみるとマット上部がモッコリと盛り上がっていたのを覚えています。

「あの時蛹室を作っていたんだ」と、いまさら遅い...(T_T)

♀蛹は幸いダメージは無かったようで、グニョグニョと動いていましたので、あわてて人工蛹室へ移動です。
♂幼虫がケースの側面に確認できたのもうなずけます。
ケースのど真ん中に♀が蛹室を作ってしまっては、端っこの方に追いやられてしまいますからね。

その♂幼虫ですが、体重を測ると78g(T_T)。
前回より3gしか伸びていません。
マットをふるいに掛けて、フンを取り除きましたがそれ程フンもありませんでした。フンを取り除いたマットと新しいマットをブレンドして♂幼虫を投入しました。
このまま成熟期に入ってしまうのでしょうか?そうだとしたら、ちょっとガッカリです
これからの体重の伸びを期待してのマット交換でした。


2005/08/19 羽化


8/7、ついに♀が羽化です。
昨年の8〜9月孵化ですから、ちょうど1年での羽化になります。
蛹の期間も長いですね〜。
前回の蛹の画像も蛹化してから随分経っていると思いますが、それから更に1ヶ月要しました。
蛹化してから2ヶ月近くは、蛹をやっていたのではないでしょうか?
8/7に羽化を確認しましたが、それこそヨレヨレ状態。
ひっくり返って足を縮めていましたが、まるで☆になった、国産♀カブトの様でした。指でそ〜っと触っても元気が無く、いつ落ちてしまうかとハラハラドキドキの10日間でした。
が、動かないように見えても結構活動しているのですね。
人工蛹室はこちらの様にボロボロにされてしまいました。
13日に確認した時は、まだスポンジがきれいな状態でしたから、ここ数日の間に、潜ろうとしてボロボロにしたのでしょうね。羽化から、数日で個体を取り出さないと人工蛹室をダメにしてしまいます。
こうなると、♂の蛹化が待たれますがまだまだ先の様です。羽化ズレはある程度覚悟していますから、♂にはまだ幼虫をやってもらい、大きな成虫になってもらいましょう。あっ、♀の体長ですが、60ミリ位でした。小さい〜(涙)


2005/11/17 またしても...


♀は後食も開始してずいぶんと活発に動き回るようになりました。
夜ゴソゴソうるさくて眠れない時は、ゼリーを与えるとだまって食べています。しかし国産カブトのようにブンブン飛び回る事はありません。グラシロでもそうでしたが、外国産カブトは飛び回らないんですかね。
さて、今日は♂のマット交換です。
昨年の8月〜9月に孵化した幼虫ですから、♂と言えども蛹化している可能性が大とみて、古いマットはスコップで、そ〜っと取り除く事にしました。

しかし!♀に続いてまたやってしまいました。
♀の時の蛹室の硬さを知っていましたので、「この位なら大丈夫だろう」との力加減で掘り進んでいきましたが、パッコリと蛹室がその姿を現しました。
♀の場合はマットの上部に蛹室を作っていましたので、乾燥気味のマットでしたから結構蛹室の周りは固まっていたんですね。♂は10cm位掘り進んだ所に蛹室を作っていましたので、マットも十分に水分を含んでおり、簡単に崩れてしまいました。
仕方がありませんので、そ〜っと蛹を取り出し、中に入ってしまったマットを取り除き再度蛹を入れておきました。
俗に言う「露天掘り」と言うやつですね。しかし蛹室の半分位を壊してしまいましたので、この状態で羽化できるでしょうか
人工蛹室も準備して、いよいよの時は人工蛹室送りとします。
せっかくここまでたどり着いたのですから、ぜひ無事に羽化して欲しいものです。サイズは問いません。息子にヘラクレスを見せてあげたいものです。(と言いながらまだ私も本物は一度も見た事が無いんです)


2005/12/15 羽化


11/17に蛹化を確認してからは、時々温室を覗いていましたが、マットに雑虫が目立つようになりました。
蛹には影響は無いのでしょうが心配になり、12月に人工蛹室への移動となりました。人工蛹室に移動してからは、観察が容易になり、朝・晩といつ羽化するのかと観察していましたが、蛹の色は黒ずんでもなかなか羽化せずに、年内の羽化は諦めていたのですが、本日ついに羽化しました

残念な事に蛹化した時の、わずかなツノ曲がりはそのままで、
体長も110ミリ位でしょうか。
蛹を毎日観察していましたが、オオクワのようにグニョグニョと動く事は、まずありません。
落ちてしまったかと心配になるのですが、よく観察していると微妙に蛹の位置がずれて動いているのが分かりました。以前ギラファ♂の蛹化の時もなかなか動かずに心配でしたが、大型の種になるとめったな事では動かないのでしょうか?
それとも、南国産ですから、のん気なのかな...

ビックリしたのが羽化時の水分の排出量。ヘラクレスの♀やギラファの♂をスポンジの人工蛹室で羽化させましたが、
これだけ水分を排出しての羽化は、初めてです。
しかし完品で羽化しましまたので、これからのブリードが楽しみです。♀との羽化ズレが4ヶ月、なんとかなるでしょう。


2006/04/04 羽化ズレ


♂は12月に羽化してから、一ヶ月程はじっと何もせずにじ〜っとしていましたが、2月の下旬頃からボチボチと餌を食べ始めました。♂が後食を開始しましたので、早速♀とのペアリングを試みてみました。
が、やはり成熟が足りないのか中々上手く行かず1ヶ月ほど♂の成熟を待つ事にしました。
そろそろ良い頃だろうと本日♀を取り出してみましたが...
体重が15グラムしかありません。フセツも取れてしまい、餌も余り食べなくなっていました。8月上旬の羽化ですから、羽化後、8ヶ月が経ってしまいましたが、もう寿命なのでしょうか?

♂とペアリングを試みましたが、♀は全く動く事無く、じ〜っとしていましたが♂は興奮するだけで、交尾までは至りませんでした。
このペアを譲ってくださった方は羽化ズレを少しでも縮めるようにと早めに3令になった♂と成長の遅かった♀の幼虫を譲ってくださったのですが、どうやらこの♀では産卵させるのは無理なようです。(○○さん、すみませんm(__)m)

と、言う訳でヘラヘラの♀をオークションやショップで購入しようかと、色々と探してみましたが♀単品でも高い!
ヘラクレス類の♀は亜種との区別がつきづらいそうで、リッキーなどと間違えての出品もあるようです。
「出品者本人がヘラヘラのつもりで出品していても、実はリッキーだった」なんてケースも考えられます。
実績・信用のある方の個体は楽々1万円は超えてしまいます。
せめて半値位でしたら手が届くのですが...

安いヘラヘラの♀を探してしばらくは、パソコンとにらめっこの日々が続きそうです。



2006/06/28 ペアリング


5月の中旬に♀を落札しました。3月下旬の羽化で後食を開始したばかりの個体でした。羽化後2ヶ月はペアリングは無理なようですので、6月の上旬にでもペアリングさせようと、単独飼育をしていたのですがこの個体、
何と突然☆になってしまいました。転倒による衰弱死とは考えにくく、2日前に見た時は元気でしたが、餌を交換しようと、温室の扉を空けてみましたら、すでに瀕死の状態でした。これには参りました。全て込みで8000円近くした個体でしたが、半月でパアになりました...
しかし、めげてはいられません。
再度落札した個体が画像の♀です。
グァドループ産 F1。4/08羽化の個体です。
オークションの出品の画像も綺麗で、ご自身でホームページも運営されており、信頼のおけるお方です。

早速、今日ペアリングを試みました。
♀を飼育しているプラケースに♂を入れるといきなり交尾器を出し、激しく尻を振り、♂はやる気満々でしたが、♀は逃げ回ってばかりいました。
一度、2匹を離して再度ペアリングを試みましたが、今度は♀は特に逃げ回る事も無くおとなしくなりました。するとどうしてでしょう?
♂は♀の匂いを嗅ぐばかりで、一向に交尾器を出そうとしません。
1時間程経過しましたが、特に変化は無く今日のペアリングは中止としました。

ここまで2匹の♀を落としていますので、ちょっとプレッシャーがかかってきました。2日後ぐらいに再度挑戦してみます。



2006/06/30 再ペアリング


再度ペアリングをしてみました。先日の♂が♀の匂いを嗅いでいるのは、全くやる気が無いのではなく、しばらくすると交尾を始める場合もあるそうです。
早速♀の上に♂を乗せてみましたが、状況は先日と同じでした。
♀は逃げ惑い、♂は交尾器を出しながら♀に迫りますが、♀の●●になかなか交尾器を挿入出来ません。
σ(^^)も♀が逃げないように押さえていたのですが、この♂下手くそなのでしょうか。私がちょっと目を話したすきに、♀は逃げてしまいました。
再度♀の上に♂を乗せます。
♀の胸部に♂の前足のフセツが引っかかっている状態ですと♀は逃げられないようです。

♀は前回と同じようにおとなしくなりました。全く動きません。
体勢としては最高の状態なのですが、♂は交尾器を出しません。
♀の匂いをかぐばかりで、動きがありません。
1時間近く粘りましたが、交尾には至りませんでした。
逆だよ...

仕方がありませんので、一旦休憩...2匹をそれぞれのプラケースに戻します。
10分程♂と♀を離しましたが、♀はじ〜っとしたままです。
♂は♀を探しているのでしょうか?
動き回っています。
10分後に再度挑戦。

しかし、このままの状態で♀の匂いを嗅ぐばかり...

一度だけ、交尾器を出して♀に迫りました。♀は今までじっとしていましたが、その時ばかりは、逃げようと暴れました。
で、♂はすぐに交尾器を引っ込めてしまいました。
ありゃ、やる気ないのかな...

今回も交尾には至りませんでした。
しかし、このペアの交尾の行動パターンは最初が勝負とみました。
最初に♀が逃げ惑っているうちに交尾しないとこの♂はその後は交尾までいかないようです。
せっかく元気な良個体の♀を手に入れたのに、♂が交尾が下手くそなようです。
一番最初が肝心みたいですので、今度は息子にも手伝ってもらって再再チャレンジです。


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2006/07/22 ペアリング成功


あれから何回かペアリングにチャレンジしました。
でも、最初は興奮して交尾器を出して♀に迫るのですが、交尾には至りません。交尾器を出して♀に挿入しようとするのですが、いつもこの体勢です。♂も激しく交尾器を動かしているのですが、この体勢では挿入はできません。
もっと♂が反り返らなければならないのですが、この♂はそれができないようです。で、その内に交尾器を引っ込めて、後は♀の匂いを嗅ぐばかり。今日もこの体勢のまま、時間が過ぎていきました。
♂・♀を一緒にしてから2時間が経過しました。
♀はじっとしたまま、逃げようとはしません。
♂はたまに交尾器を出して激しく♀に迫りますが、♀のお腹に挿入できずに引っ込めてしまいます。その行為を何度繰り返した事でしょう。

しかし、ついに♂の体勢が反り返ってきました。
あわてて、交尾器の部分を見てみると僅かながらに、♀の体内に挿入されていました。
これなら完璧!
完全に交尾が成立です。

1時間半後に2匹は、離れました。
2匹を一緒にしてから、3時間半。交尾の最中より、それまでの方が♂は体力を使ったと思います。長い時間ご苦労様でした。

さあ、これから産卵セットです。


2006 秋


その後♀を産卵セットに投入するも、マットの中に潜らず。
マットのメーカーを変えてみても産卵せず。
6月羽化の♀では成熟していなかったのでしょうね。♂は昨年生まれですからもうヨレヨレ...
♂が☆になり、どうしようと考えていたら♀まで☆になってしまいました。。。

私にとっては大金を叩いて、♀2匹を購入して臨んだヘラ・ブリードでしたが、しばらくはヘラ系はやめときます。(涙)





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