ピンポンパールの事を調べているうちに、アクアリウムは随分と奥が深い事が分かってきた。
例えば『ろ過』。
「物理的ろ過」と「生物的ろ過」の2つの考え方があり、「物理的ろ過」は文字通り細かいフィルターで、水槽内の水の汚れを取って、綺麗にするもの。
「生物的ろ過」とはバクテリアをフィルター内に発生させて、金魚の排泄物などから発生するアンモニアなど有害な物質を分解させて、水を綺麗にするもの。
この二つのろ過システムを組み合わせれば、きれいな水の水槽を維持するのが簡単になるそうだ。
この事は私にとって非常に興味が沸き、是非ともアクアリウムを極めてみたくなった。
今まで、水槽と言えば、
『汚れてきたら水を全て交換し、せっせと水槽内を掃除をするもの。それでも臭いやコケは生えてしまう』
と思っていた、私の好奇心に火を付けた。 |
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では、どのようなろ過装置を組み合わせれば良いのだろうか?
色々とネットで調べたが、そこは初心者。
全く分からなかった。。。(爆)
取り合えず、一度水槽を立ち上げてみて自分なりに試しながら進めていけばいいのだろうが失敗すれば金額的にも、時間的にも損失が大きい。
ここは私が勝手に師匠と思い込んでいるあの方に聞いてみよう。
私がオオクワガタ飼育にハマったのも、その方のWEBページを見てからだ。
たかがクワガタ飼育で、研究室のような実験を繰り返し、自分で納得するまで妥協を許さないそのお方は、アクアリウムも極めており、お忙しいのを承知でメールで色々と質問してみた。
アドバイスを頂いた上で、私の購買意欲が旺盛すぎて揃えた一式が、左の画像である。
『たかが金魚数匹飼育するのにここまでやるか〜』思われるかも知れないが、一度火が付くとトコトンやらないと気がすまないのが私の性分。
その分飽きやすいのだが...
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まずは60cmの水槽セット。
水槽とガラスのフタ、上部式フィルターと照明(20W×2)、サーモの5点に加えて水温計その他小物がついて1万弱でした。
メーカーはニッソーを選びました。最近マルカンと合併したようですが、アクア素人の私でも知っているNISSOのロゴマークで選びました。 |
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上部式フィルターを設置するとこんな感じ。
水中に伸びた吸水パイプから水を汲み上げて、穴の開いたトイを水が流れて、白いフィルターを通り、ろ過された水は右端に空いた穴から元の水槽に戻る。
一般的なろ過システムだそうだ。
白いマットだけでは、ろ過バクテリアは発生しずらいので、バクテリアの繁殖しやすい、ろ材を追加したり、代わりに使うのが一般的。
このマットから一番臭いが出るとの事で、上部式フィルターは物理的ろ過として使用して、安いマットを頻繁に取り替える事とする。
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次に紹介されたのが、底面式フィルター。
エアーポンプと組み合わせて水槽の底面に設置し、ろ過させると言うもの。生物的ろ過の意味合いが強くなってくる。
底面式フィルターを調べてみると、フィルターの上にマットを敷き、その上に砂を入れるタイプは掃除が大変みたい。
これは素人でも分かります。マットが汚れたら一度砂を全部出してから、マットの交換になりますからね。
でも、このタイプはマットを敷かずに、そのまま設置可能なように、できています。
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底面式フィルターと上部式フィルターを連結して、水槽内の水を底面に敷いた砂を通して汲み上げて、上部式フィルターのマットでろ過して、元の水槽に水を戻すと底に敷いた砂の中にもろ過バクテリアが発生し、砂全体が生物的ろ材として活用できると、アドバイスを受けた。
底面の砂はバクテリアを発生させ、生物的ろ過。
上部フィルターのろ材は物理的ろ過として使用すれば、かなり有効的にろ過ができるとの事。 |
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底面式フィルターの拡大画像。
1ミリ程度のスリットが無数にあり、これならばマットは不要でしょう。しかし、砂を通して上部式フィルターへ水を汲み上げる事になりますが、はたしてあの小さなポンプで底面全体から、まんべんなく水を汲み上げられるのだろうか?
パイプが連結されている周辺のみから、チョロチョロと汲み上げるだけではないだろうか?
やってみなければ分からないが、もしそうだとしたら一度セットした水槽をリセットして最初からやり直しになるので、面倒。。。 |
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ここは、師お勧めの外部式フィルターを購入。
6000円位で手に入るので、思い切って買ってみた。
テトラ社のテトラエックスパワーフィルター75と言うモデル。
師匠も偶然にも同じモデルを購入した。
このフィルターのろ材は三層に分かれていて、様々なフィルターが入っているが、物理的ろ材は全てカット。
生物ろ過のろ材のみ追加して、生物ろ過専用で運用しようと思う。師匠のページに詳細が載っているので、参考にさせてもらった |
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3つに分かれたろ材の中で、一番上に入っていた
白いマット(テトラ EXウールマットと呼ぶそうだ)と活性炭の入った袋(テトラ EX活性炭と呼びます)はカットして、黒い玉(テトラ EXバイオボール)を別に購入して補充。
この外部フィルターは完全に生物的ろ過装置として、稼動させる。
このようにすると、掃除も半年に一度位で維持できるそうだ。 |
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上部式フィルターは水中に浮遊しているゴミ・糞などを吸い込ませて、物理ろ過。
外部式フィルターのろ材は3リットルの容量があります。
これに底に砂を6リットル分とりあえず敷いてみる事にした。
仮に6リットルの砂のうち半分に、ろ過バクテリアが発生すると仮定すれば、合計6リットル分の生物ろ材ができ上がる事になる。
砂はもう少し厚くできるのかと思ったが、とりあえず大磯砂の1分サイズを3リットル先に入れ、その後7厘サイズを3リットル入れた。通販での購入なので、余分に7厘サイズは3リットル注文済み。 |
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初めて見るアクア用品をネットショップで眺めていると、色々な物が欲しくなってきました。
水中ポンプ付きの底面式フィルターが売っていたので、購入。
このモデルは底面のベースの上にマットを敷くタイプです。 |
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なるほど、ベースのスリットの幅が大きすぎて大磯砂7厘サイズではマットを敷かないとベースの中に砂が入っちゃいますね。
ニッソーのWEBページにはこのタイプは掲載されていませんでしたので、製造終了なのかも知れません。
値段もポンプ付きで1680円なのが頷けます。
このポンプだけを使って、外部フィルターの反対側に設置してみます。 |
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底面式フィルターの反対側に取り付けました。
『ここまでやらなくても』と思ったのですが、不要だったら止めておけばいいのですからね。
これが立ち上げ後に追加となると大変ですから、余分と思われるものでも、つい買っちゃいます。 |
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たかが金魚数匹飼うのに、とてつもないろ過システムを持った水槽が完成しようとしています。
とりあえずは、この中に息子が金魚すくいで持ち帰った小赤2匹と小さな出目金1匹からスタートです。
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