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息子と一緒...
2006/8/03
二枚目の画像の橋でも全く採れず...似たような橋を随分と回ったのですが、全くクワは採れませんでした。 『月の威力ってそんなにあるのかな〜?半月だよ、半月!満月じゃないよ』一人でブツブツと呟きながら、ひたすら街灯を回りますが、本当にクワはいませんでした。気温は20度前後、風もほとんど無風状態。競合採集者もそんなにいません。 『ひょっとして俺は全く見当違いの街灯を回っているんじゃないか?』と思うようになってきました。 確かに過去、条件が悪いながらもノコやミヤマ、カブト、そして昨年ご一緒したクワ友さんが見つけたオオ♀。 そのようなポイントを回っているが、なぜそこへ飛んできたか考えた事もなかった。 たとえば、ミヤマを見つけた街灯にそのミヤマは飛んできたかったのか?別な街灯に飛んでこようとしたのに、 気象条件(風など)でたまたまその街灯に落ちたのではないのか? そう考えるとあまりにも今まで漠然と街灯を回っていた自分が情けなくなってきた... たかが虫、されど虫。 偶然に飛んできた甲虫をたまたま拾って、「ここは飛んでくる」と思い込み、ナビに登録して喜んでいる。 ここも、あそこもと何も考えずに次々と登録していくので、登録できる100ポイントに達してしまった。 『なんだかやる気がなくなったな〜〜』 息子の言葉。 地元で街灯回りに連れて行って、カブトやノコが採れないと、息子はすぐにこう言い放つ。 今の私もまさにその心境だ。 時刻は21時半。 ある橋をゆっくりと車で流していたのだが、息子が「ちょっと停めて」と言って車を降りた。 「ほら!すぐに走り出すな!右と左を見てから近寄れ。車が来たらどうするんだ!」との私の言葉に頷いて、反対側に駆け寄った。私の目には何も甲虫らしき物は確認できなかった。 意気揚々と息子が戻ってくる...その手には小さなミヤマの♂が... 『今日、俺 何か甲虫採ったか?』 残念なことに私の視力はかなり悪くなっている。若い頃は両目共に1.5だったのだが、今では車の免許更新の時もギリギリ眼鏡をかけなくていい位の視力だ。加えて最近は老眼が進んでいる(この歳で情けないとは思うのだが...) 息子は両目とも1.5。今日の私は7歳の息子に負けている。視力も気力も... その息子もそれから1時間もの間、何も採れずに車の後部座席で寝てしまった。 『帰ろう...今日はダメだ。 条件が悪くて採れないんじゃない。俺の考えが甘かったんだ』 せっかく南会津に採集に来たのに、22時半に終了とは初めてだ。雨が降っている訳じゃない、競合者が多すぎるんじゃない。気力が出ない... 『何が何でもオオクワ』じゃなくてもいいんじゃないかと...何て前回の採集でカッコいいこと言ってみたが、やはり心のどこかでオオを狙っている。オオを期待している自分がいる。 「もう一度やり直しだ。この南会津の街灯チェック。」 そう言って帰路についた。 PS 帰宅途中に自宅から50キロ程離れた町があります。 その町の国道沿いの街灯を数箇所見ながら帰りましたが、ノコ♂2匹。カブト♂3匹。カブト♀数匹ゲット。 何しに南会津に行ってんだか... |
ついに...
2006/8/22
シーズン初めの7月に南会津遠征の計画日程を考え、日記に載せました。
7月は24日〜26日の間が山。そして8月は22日〜24日がメイン。7月は千葉のクワ友さんとご一緒しました。 8月はその千葉のクワ友さんは、行けないとの事で私一人の出撃を考えていましたが、前回の事でいささか採集に対する熱が冷めてしまい、行くのを止めようかと思っていました。 ところが相互リンクして下さっている「たけろうさん」が、休暇を取って南会津に遠征したいと、連絡がありました。 内心、困りました。 今の私では、本当に道案内程度しか出来ません。わざわざ遠くから来てもらうのに、何にも採れなかったら... そう思うと断ろうかともおもったのですが、「南会津の自然を満喫するだけで十分ですよ」とのお言葉で遠征を決断。
近眼で老眼の私でも分かるのですから、慣れれば誰だって分かりますよ。きっと... しかし、♂は採れません。 採集開始から一時間半。ちょっと焦ってきました。 「このまま♂が採れなかったらどうしよう...」 車は三人を乗せてとある集落へ... ここは福島のクワ友さんがオオ♀を採集したことのある街灯があり、その街灯には羽蟻や蛾、小さな虫が、たいがい飛んでいます。しかし、私が回る限り今まで一回だけカブトの♀を拾ったことのある集落でした。 「ここの集落の方にうるさい人がいると聞いていますので、静かにお願いしますね」 とたけろうさん夫妻に言って、集落に進入。 とりあえず1本目の街灯は車から降りずに流すだけ... 「今まで虫が集まっているのを見たのはあの街灯だけだから、あそこまでは車から降りずに流そう」と思った次の二本目の街灯の下に甲虫を発見しました。 車の中からでも♂と分かります。 「あれ?何かいますよ。ノコの小歯ですかね?」と私はそう言って車を停車。先に降りました。
声にならないとは、この事を言うのでしょう。 漠然と街灯の下で採取できるオオクワは♀と言う、先入観があったのでしょうね。 『オオクワの♂...』 喜びをどう表現すればいいのか、分からなくなっていました。 南会津に通うこと7回目。前回までの惨敗で今回は来なかったかもしれません。 更に、この集落はどうせ採れないからとパスしようかとも考えていました。 様々な運命が絡み合って、初めてのオオが中歯とは言え、♂。。。 三人でオオクワの♂をながめた後に、採集開始です。 この集落の期待のポイントには、カブトしかおらず、拍子抜けしちゃいました。 こうなるとテンションが上がって次々と街灯を回っていきます。 しかし、的外れな街灯ばかり回っているのか、ノコやミヤマの♂は採れませんでした。 「たけろうさんの為にも、ノコかミヤマの♂が採れないかな〜」 とある街灯の下に車を停めました。 この街灯は先月千葉のクワ友さんと一緒に回った時に、この辺の街灯の中で一番濃いのでは?と クワ友さんが言ってた街灯です。 先程一回、回ったのですが、甲虫は見当たらず、諦めかけていましたが、いましたいましたノコのオス。 これでたけろうさんも満足です。(しまった...画像撮るの忘れた)
しかしながら、この時の状況は今までの私の考えを大きく覆すものとなりました。 自分の中で漠然と描いていた、オオクワの♀が採れるシーンとは大きく異なる状況でした。 漠然と街灯を回っていた、この腑抜けの初心者に大きなインパクトを与えてくれました。今までとは違う観点からもう一度やり直しです。 再び採集熱が高まってきました。 |
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