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再び桧枝岐へ...

2005/8/29

8月9日と10日に桧枝岐へ泊まりで行こうと思っていたが、息子がどうしても一緒に行きたいと言い出した。
仕方が無いので、9日だけの遠征にしようと思っていたら、当日息子が「歯が痛い」と泣き出し、10日に延期したら当日は雨!(T_T)。しかも会津地方は『大雨洪水注意報』が発令されていた...そんな訳で遠征は中止。
月齢や休暇を考えると、8月の末しかチャンスが無くなってしまった。

そんな中で着々と遠征計画は進行する。
相互リンクしている同じ福島に在住のkuriさんと29日に裏磐梯〜南会津の遠征だ。
裏磐梯では昼間ヒメオオやミヤマのルッキング採集。夜は南会津に移動し、オオクワの灯火採集をすると言うもの。
σ(^^)は夜勤明けの日でちょっと強行軍だが、お忙しい中kuriさんも休暇が取れ計画は実行される事になる。

困ったのが、準備。
「虫取りに行く」何て息子に言ったら、絶対に『僕も行く〜』なんて言い出すに決まっている。息子に隠れて遠征準備も出来ないので、『釣りに行く』なんて見え透いたウソをついて堂々と家を出発した。
裏磐梯のとある駐車場で待ち合わせをし、早速ルッキング採集開始。

kuriさんが数年通っていると言う、貴重なポイントを教えて頂き、どんどん山奥へ進みますが、なかなかクワが見つからない。

そんな中この一本のヤナギの木。
「いた〜」とkuriさん。
「???」全く分からないσ(^^)...

言われた所を、よ〜く見てみると、なるほどミヤマがヤナギの枝に付いています。

私にはルッキング採集は、まだまだですね。どこにいるのかさっぱり分かりませんでした。

しかし何でこんなヤナギの木に付いているのだろう?
樹液が出ている訳でもなく、他に何か理由でもあるのでしょうか。

早速タモ網を改造した、4.5メートル延びる網でネットイン。

kuriさんのお話では、数年前までは、このポイントでヒメオオが沢山採れたそうですが、ここ2,3年はめっきりと採れる数が減ったとの事です。採集者が根こそぎ採って行った訳でもなく、不思議でしょうがないとのお話でした。
結局、裏磐梯ではこのミヤマ1匹だけの採集に終わりましたが、σ(^^)は満足です。
貴重なポイントを教えて頂き、来シーズン機会がありましたら息子と一緒に来てみようと思います。

そんな訳で、南会津に移動です。
裏磐梯から南会津まで約2時間半、車で移動します。しかし、現地に近づくにつれどんどん気温が下がっていきます。
桧枝岐村に到着し、車を流して下見をしていると、道路に設置してある温度計はなんと15℃
「じゅうごど〜〜!」車の中の二人の間に、「これで終わったかな...」と言う空気が流れる。
桧枝岐産アカアシ 体長40ミリ 日没前に、とあるポイントへ。施設のライトが沢山点燈しています。まだ明るいので、周りを見渡してみると最高のロケーション!
しかし、前回来た時は、こんな最高の場所のライトは点いてなかったはずだが...
kuriさんのお話では、ここのライトは定刻になると消されてしまうそうです。
だからこそ日没ギリギリの時間に施設のライトが消されるまでの間、ここでオオクワの飛来を待とうとの事です。
暫くライトの下で待っていると、1匹の虫が飛来して、私の腰の辺りを飛び回りました。
反射的に手で叩き落すと、アカアシの♂でした。
一瞬オオかと思った...(^^ゞ
とりあえず、タコボーズは免れた二人です。

完全に日も落ち、色々なポイントを回ります。
標高が低い村は、若干温度が高く、17〜18℃位を保っています。
σ(^^)は、色々なポイントでミヤマ♂やカブト♂、アカアシ♀など拾いました。
kuriさんはまだ普通種すら拾えずにいます。
「こりゃ今晩は俺にツキがあるのかな」なんて勝手に思っているσ(^^)でしたが、
あるポイントで...

運転していた、kuriさんが車を止めて、バックします。

「何かいる...」kuriさんが前方に黒いものを見つけました。

助手席のσ(^^)は車を降りて確認に行きます。

2メートル位近づくとクワガタとはっきり分かります。

更に近づいてしゃがみ込む、私...

「いた〜〜」

「オ、オオクワだ〜」
そいつは余りにも突然姿を現しました。
道路の真ん中に動きもせずに、じっと私たちの来るのを待っていてくれました。
もう少し右か左にいれば間違いなく他の車に轢かれていたでしょう。この寒い中よくぞ飛んで来てくれました。
kuriさん撮影のオオクワ♀です。

しかし、大の大人二人が道にしゃがみ込みデジカメで撮影しているところを、知らない人がみたらどう思うでしょうね。


確認したのは私ですが、見つけたのはkuriさん。
すぐにでも触りたかった...

しかし、私は触れないのです。
そう、私は昨年より、ある決意をしていました。

あるお方のHPを私は拝見しています。
そのお方は採集がメインのHPを執筆しておられ、わたしは毎回楽しみに読んでいます。
昨年そのお方がキリ番プレゼントで、自ら採集したオオクワをプレゼントする企画を行いました。
早速、自己紹介と共に今年からオオクワ採集を始めた事を書いて応募したのですが外れてしまいました。
プレ企画終了後、そのお方からメールが届きまして、私が外れた事に対するお詫びと共に、こんなメッセージが書かれていました。

『今回は残念でした・・・m(_ _)m
しかし実を言うと、
ヤマコウさんだけには当たって欲しくなかったのです。
初めて手にするWILDが、人から貰ったものではダメなんです。
そんなことしたら、私が2年前に味わった福島での初採集のような
震えるような感動はきっとないのでは?と思うからです。
ヤマコウさんはご自身の手で来年必ず採ってください。
頑張ってください。応援しています。』

このメッセージを頂いてから、私は決意していました。
そう、福島オオクワのワイルドを触るのは、私が自分で見つけた時。と決めていたのです。


当然ハイテンションになって、「次は俺が!」と探し回りますが、そんなには甘くないですよね。
ノコさんこんにちは〜 σ(^^)が石と間違えたノコ...

この後は、残念ながらオオクワを見つける事が出来ずに、採集終了となりました。

しかし、この目でついに確認しました。
『ここにはオオクワがいる。』
次は私が自らの手でオオクワを必ず採って見せます。

本日のσ(^^)の成果 ミヤマ♂2、ノコ♂2、カブト♂1、アカアシ♂2・♀1
kuriさん オオ ♀1  初ゲットおめでとうございます。\(^o^)/

普通種を家に持って帰って来ましたが、息子に「釣りに行く」と言った手前、自分の部屋で隠して飼育しているσ(^^)です

PS やっと採集記らしいものが書けました。よかった...




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