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女人世界と、ビデオの最初には出てきます。

トランクを提げて、二少爺(LESLIE)がふるさとに帰ってきました。学校を卒業したのでしょうか? この話が、1920年秋から、1921年春にかけての出来事ということになっているようですから、お正月休みかもしれません。字幕がないので、聞き取りだけでは、よくわからないのです。


市場のようなところの茶店で働く女性に、ちょっと目を引かれるLESLIE。家では、ご両親にきちんとつかえているいい息子のようです。一番右の人がお父さん。ちょっと老けていますね。


このお父さんにはお妾さんがいたのですが、先祖の供養かなにかをしている時に、その女が駆け落ちしたという知らせを聞き、お父さんは倒れてしまいます。それで、若い娘を妾(実は下女の扱い)として家に入れることにしました。その娘が、以前二少爺が茶店で見かけていた女性だったようです。


輿に乗って、彼女はやってきました。家の門を通るとき火が燃えている入れ物をまたぎ、部屋に迎え入れられてからはこの家の主人夫婦にひざまづいて挨拶し、お茶を渡して、赤いご祝儀の袋をもらいました。二少爺は、そんな彼女の様子をじっと見ていました。その夜、彼女の部屋には、二少爺の父親が、みなに支えられて歩きながら、やってきたのでした。


この家では、というか、その当時の家では、主人一家の食事の時には、使用人たちは給仕するためにそばにひかえていたのでしょうね。彼女(ホウチェと聞こえるので、ホウ姐でしょうか)は、まさしく、使用人待遇です。その彼女が働いているときに、二少爺はいろいろ話をしにやってきます。


話しかけられてうれしそうなホウ姐。でも、ホウ姐の父親がやってきてたぶんお金の無心でしょう。お金を借りに行き、夫人からいやみをいわれたようです。一番右は、この家の長男夫婦で、夫婦げんか中。長男は、奥さんの宝石箱からひとつ何か装身具をこっそり取っていきました。


中庭で刺繍をしていると、そこにも二少爺がやってきて話しかけてきました。つらいことがあっても、二少爺と話していると楽しくなります。二少爺は、家族の写真を撮った後、使用人も全部さそって写真を撮りました。また、ホウ姐が字が書けないので、字を教えたりもします。


楽しく字を習っているところを、兄嫁に見つかります。こんなところに、二人きりでいるのを見られるのはあまりよくないかもしれませんね。ホウ姐は、夜は、アヘンを吸うご主人の横にはべってお世話です。


お人形をうりにきました。この人形は、なにか縁起物なのでしょうか。二人とも楽しそう。


二少爺は、ホウ姐に一つ、槍をもったお人形を買ってあげました。それから、家に呉服屋がやってきてみんな自分の服の生地を選んでいるときにも、彼女に声をかけていました。一人でお習字をしているとき、紙には「美好」と書いています。彼女の名前かな?


友達の家に訪ねて行き、ちょうど写真をとっているところに出くわします。結婚が決まったのでしょうかね。二少爺は、なにか、もんもんとしています。


せっかくできてきた素敵な赤い服を着ていたのに、夫人に罵倒され、泣きながら部屋にもどるホウ姐。その様子を心配そうに見送る二少爺ですが、かばうことはできません。
そして、お祝いの日がきました。爆竹が鳴っていますので、お正月かもしれませんね。お客がたくさん来て、主人一家は一段高い場所で食事し、使用人たちはいちばんはじっこの方で食事しています。でも、ホウ姐は、つまらなさそうに一人出て行きます。


ホウ姐のことを気にしていた二少爺は、彼女を探しにいきました。


そして、泣きすがる彼女の肩をつい抱きしめているときに、見回りの人に見つかり、逃げます。


髪飾りを落としてしまったことで、もうごまかせないと覚悟を決めて、二人で駆け落ちしようとしますが、つかまってしまいます。


ふたり、主人の前に引き出され、なぜか、鶏の首を切らされそうになったとき、ホウ姐が(すべて私が悪いのです)のようなことを言って、二少爺をかばいます。二少爺をだましたとでも言ったのかもしれませんね。


どう説明したのか、二少爺は許され、ホウ姐は死罪と決まりました。裁判所に行くこともなく、その場で決まりました。重しの石、彼女を入れる竹かごなどと一緒にホウ姐も池まで歩いていきます。すっかり覚悟を決め、泣き叫ぶこともしません。


足をしばり、かごに入れて、かごに石をつないで浮かんでこないようにし、みんなでかかえて投げ込みました。当時は、警察にまかせずに、使用人のことは自分たちで処分してしまってよかったのでしょうね。そこのところが、このドラマの訴えたいところだったのかもしれません。


二少爺は、すっかり落ち込んだまま、なぜか傘も持って、ふるさとを後にします。

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