2003年5月23日

キューバ、有機農産物市場に参入

 キューバは、ヨーロッパと日本に、コーヒー、カカオ、蜂蜜、柑橘類の4種類の有機農産物をなんとか認証し、初めて輸出する。これらを販売することで、収入は高まる。有機栽培された農産物は、非有機農産物よりも30~40%は高価格だからだ。

 こうした農産物は、キューバの最東部地域で栽培され、そこには様々な農場があり、農民たちにより管理されたものは、殺虫剤を使っていない。

 コーヒーについては、現在、国際市場でも危機的な状況が進んでいるるが4,000ヘクタール以上が認証され、103トンを販売したところ40%も高い値段がついた。

 バラコアでは、収穫されたカカオの実を有機認証するため、カカオの1,578ヘクタールが試験の後、国際機関によって承認された。これも、高価格が付いて約250トンが販売された。蜂蜜では、これも、市場価格のアップが期待できる528の養蜂場が選択され、最初の有機蜂蜜が36トン輸出された。プログラムには柑橘類も含まれ、400トンが輸出された。

 多くの多国籍企業は、生産を高めるために積極的に農薬を使っていることが知られているが、先進諸国では、有機栽培農産物への需要が大きい。人々は、毒性残留物がない食べ物で自分たちの健康を守るすべを探し求めている。ここ10年以上で、キューバでは、バイオテクノロジーで製造されたバイオ農薬で代替することで、プランテーションでの化学薬品の使用量を3分の1まで削減している。1989年には根菜や生鮮野菜を1トン収穫するのに46gの化学製品が必要とされていたが、今日ではたった60gが必要とされるだけだ。

 農業省によれば、2003年に政府は有機農産物の輸出を増やす準備をしている。評価された数値は以下のとおりである。有機製品の高市場価格を活用するため、コーヒーが360トン、カカオでは100トン以上の追加、そして、最も増える蜂蜜は478トンである。ラテンアメリカの研究者や米国のNGОの多くが、キューバがエコロジー農業の運動をリードしていると断言している。

(グランマ・インターナショナルの記事)
  Raisa Pages,Cuba enters market for organic products,2003.

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