「キューバは、島内の砂糖産業由来のサトウキビ残さを用いた、バイオマス発電プロジェクトに投資する外国のパートナーを求めています。エネルギー・プロジェクトは、資金に貢献できる企業参加を確実に必要としています。砂糖産業はほとんどが民間企業を含むことになるでしょうが、可能性のある協同ベンチャーのうち、キューバと協定を結ぶことに、ノルウェー政府が関心を持っています」。
ウリセス・ロサレス・デル・トロ(Ulises Rosales del Toro)砂糖大臣は、ハバナでの発電と砂糖産業会議で、報道陣にこう昨日語った。
発電やその他の砂糖産業の副産物の加工に可能なベンチャーについて、キューバ砂糖省は、スペイン、ブラジルを含めた数多くの国々からの企業と交渉を行っている。
昨年には、二つのスペイン企業、砂糖会社Azucarera Ebro Agricolasと、エネルギー組合Fenosaが、キューバの発電プロジェクトを引き受ける力として参加するだろうと、発表した。
ヒルベルト・フォント(Gilberto Font)氏は、省が新たに創設した発電企業ビオエネルコ(Bioenerco)の代表である。キューバの製糖工場は発電用に乾燥させたバガスを炉で燃やしている。フォント氏は「キューバ政府は、バイオマス燃料、主には砂糖加工過程で残されるサトウキビ残さ、バガスを用いた発電を増やすことを再優先しています。島内の155の工場は全体で800メガワットの発電容量を持っています。700万トンの砂糖収穫は、1800万トンのバガス残さと、発電に使える他の余剰廃棄物を産み出します」と語った。
1999~2000年のサトウキビは、昨年の収穫量から7%伸び、ちょうど400万トンを超えた。だが、1989年以前の産出水準700~800万トンよりは下である。フォント氏は「新プロジェクトを通じてその発電能力をアップさせることで、キューバの砂糖産業は、高額な石油輸入の代替の助けとなり、大きなエネルギー自給を達成しようとする国の努力に貢献するでしょう」と語った。
砂糖省はハバナ州のエクトル・モリナ(Hector Molina)製糖工場を含め、キューバ全体での多くの発電プロジェクトの確保を約束した。
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