2003年4月3日

キューバのバイオマスエネルギー

 

サンタ・クララのバイオマス・プロジェクト

 再生可能エネルギーセンターとサンタ・クララのラス・ビラス(Las Villas)・セントラル大学のEnvironmental Technologiesと共に、私はキューバのバイオマスエネルギー・プロジェクトの経済や炭素放出削減の研究を行っている。

 バイオマス資源は、バガスやサトウキビの搾りかすであり、その一部は砂糖生産のエネルギーとして効率悪く焼却されるだけで、一部はただ燃やされるだけである。このプロジェクトは、バイオマスで稼動する火力発電所をコジェネレーションとガス化技術を結び付け、よりエネルギー効率的なシステムに変換することを目指している。

 これは、多くのエネルギーが国の送電網に入り、多くの電力を住宅や商業利用に供給できるようにし、気候変動と関連する地球温暖化ガス放出を相殺することだろう。

 このバイオマスプロジェクトに資金提供する地球環境基金(GEF= Global Environment Facility)への提案に取り組む計画もある。GEFとは開発途上地域の生物多様性保護や気候変動緩和に貢献するプロジェクトに交付金を提供する基金である。

 このプロジェクトから学ばれる教訓は、世界の最も貧しい人々の生活水準の改良とあわせ、いかにバイオマス資源が費用対効果に優れ、持続可能なエネルギー使用に貢献するかを解明することで、発展途上国の農業国と同様にキューバにも役立つであろう。

サンタ・クララのバイオマス・プラント 養豚場、背後が発電所、バイオマス廃棄物が活用されている
近くの養豚場からの廃棄物を使用するバイオマス装置
(カリフォルニア大学バークレイ校のカンメン(Dan Kammen)教授のHPの記事)
  Tracey Osborne, Biomass Energy in Cuba,2003.

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