徒然日記

2004年06月05日

桧原谷のわさび
(行き先) 宮川上流父ヶ谷 & 桧原谷  菅原食生態学研究所要泉園

(目 的)  父ヶ谷昼食  わさび 菅原食生態学研究所要泉園 見学

(内 容)

竹株先生から、私の4DWのトランクに雨具を忘れてしまったとの連絡があった。
宅配便で送り届けることを考えたが、竹株先生がアマゴの水槽写真撮影のため、週末、父ヶ谷源流部にいらっしゃるとのことで、現地で、正午ごろ待ち合わせ忘れ物を渡すことになった。

竹株先生は父ヶ谷源流部には夜明けから入渓し撮影サンプルの採捕に取り掛かるとのことだった。

前回、堂倉谷で竹株流手料理をご馳走になっていたことから、今回は父ヶ谷で松阪牛の焼肉を召し上がっていただくことにした。

松阪でしか食べられない“コリコリ”という牛の動脈を、焼肉店で特別に分けてもらい父ヶ谷に持参したところ、うまれて初めて食べたと好評であった。竹株先生は、朝が早かったためか、日本酒2号とビール数本で、大の字になって、いびきをかき、昼寝をはじめられた。

帰路、桧原谷の菅原食生態学研究所要泉園にたちより、ハイブリッドF-1技術によるわさび栽培を見学した。

園主:西幸二氏から、わさびのハイブリッドF-1栽培技術や、わさびの品種改良に関する 苦労話をお聞きした。80歳を超える御高齢にもかかわらず、わさびの遺伝等に関する研究意欲が非常に旺盛な方であり、品種改良に対する前向きな姿勢と研究意欲に感心した。
バナナより大きい、巨大わさびを拝見し、竹株先生と顔を見合わせ、驚きを隠せなかった。

渓魚の分野でも、管理釣り場(釣堀)や、旅館の刺身用に、ハイブリッドF-1技術による3倍体アマゴが生産されている。

ひと昔前までは、冷水を好む アマゴ・わさびなどは、種苗生産(養殖)することだけでも、難しいとされていたが、科学技術の進歩により、今では、簡単にハイブリッドF-1による 3倍体が生産できる時代になっている。

今日の種苗生産技術の水準では、あまご・わさび の、稀少性はないように感じた。
お金さえあれば、いくらでもアマゴは生産できる。(量の問題はクリアできている。)

量より質に目を向けることが必要ではないだろうか?

地域的生物多様性の保全と在来型アマゴ集団の系統保存を最優先に考える必要があるように感じた。




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