徒然絵巻

2004年07月11日

備後川 竹株流トバシ開眼
備後川に社長とふたりで行った。

竹株流で触感であたりをとることができれば、従来の自分の釣り方にちかい釣りができる。
会社からの帰宅途中 雨天以外 毎日 竹株流ロングラインの振込みを練習しているうちに、ラインの張り方によって、触感でカワムツのあたりがとれるようになっていた。


備後川は谷が深く、入渓点がかぎられる。
前回 竹株先生と入った場所が思い出せず、入渓点を探しながらさまようものの、谷底までの距離がますます開いていった。

運良く山師の作業用そま道がみつかり、谷へ降りることができた。

道なりにそま道をすすむと 朽ちたつり橋があった。

仕掛け準備 撃ちこみ 空を舞った

ハイループを穂先に結び、巨岩の上から、毛ばりを撃ち込んだ。
右手にかすかなあたりが伝わり、無意識にあわせていた。
アマゴが空を舞った。

遠投がきく。(投入点: 落ち込みの上 右奥 ) 抜き (8メートル先から足元まで引き抜く)


竹株先生は、毛ばりを見てあわせているという。
長年、触感で合わせるテンカラをしてきた私には、毛ばりを見て合わせる方がかえって難しかった。
どのタイミングであわせているのか自分でもわからないが、触感が伝われば、無意識に右手があがっているように思う。

ナイロン8メートルの竹株流トバシでも、仕掛けの流し方によって、今までどおりの触感であたりをとることができる。

具体的には、1.2メートルのハリスと道糸の連結部分の結びこぶを、水面からわずかに持ち上げるように流せば、適度なたるみと張りがうまれ、ノンドラグ釣法同様、アマゴは毛ばりをくわえたまま走る。
竹株先生に独特といわれた私の釣法は、冨士弘道氏の捨て針釣法と、片山悦二氏のノンドラグテンカラを掛け合わしたようなものである。

道糸とハリスの連結部分に蛍光ラインをつかう片山悦二氏考案のレベルラインの仕掛けで、捨て針をしていたというのがカラクリである。

この連結部の蛍光ラインが、竹株流トバシ仕掛けのばあいは、結びこぶに置き換わったと思えばいいのだ。


備後川で、竹株流トバシを触感で取る方法をためした。

面白いように、アマゴがかかった。

ついに竹株流トバシ開眼した。
初めて竹株流トバシを見た5月29日から7月11日まで、43日かかった。


帰路 竹株先生に見ていただくため、アマゴを生かしたまま 尾鷲 竹株邸に立ち寄った。

「竹株流でですか?」 と先生が言った。

「はい」と答えた。


≪あとがき≫

今回、竹株邸に運んだ備後川のアマゴは、アマゴの
変異個体を調査されている竹株希朗氏の手により、
水槽写真撮影が行われました。

そのうち1匹は、竹株氏が長年探し求めていた、
非常にめずらしい変異個体が含まれていたとの
連絡をうけました。

  ビューティスポットが4個しかない変異個体

  『瞳が十字のアマゴ』がみつかったとのことです。

納竿後、備後川の水をがぶ飲み
ビューティスポットが4個しかない変異個体
 『瞳が十字のアマゴ』
                 撮影 竹株希朗氏
               撮影 竹株希朗氏


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