アオリイカ釣りの革命、リュック針を開発された
陣内氏から突然のお誘いがあった。
陣内氏とは丁度4年程前に2度程(2005.10.15
2006.1.21)お世話になり、陣内氏の船に乗せてもらってアオリイカ
釣りを楽しませていただいた経験があり、今回もアオリイカの爆釣を期待しての釣行であった。
早朝6時に陣内宅に迎えに行き牛深を目指し、9時過ぎから釣り開始!!
まずは、アオリ、青物の餌となる小アジ釣りから開始・・。ここは、陣内氏の秘密のポイントで何時でも小アジが
沢山釣れるとのことで、サビキを入れると早速入れ食いである。
また、このポイントは、陸ッパリからでも届く距離にあり、何でも、このポイントで青物やアオリも
釣れるのだとか・・・。いい事聞いた!次は陸ッパリでエギング、ジギングも出来るではないか!!(笑)
ちなみに、まだ陸ッパリの姿は見たこと無いとの事・・・なお、ニンマリである(笑)
で、私はというと、釣れた小アジを餌に泳がせ仕掛けも投入し、アジ釣りとの二刀流であったが、
始めて15分程で、「いかん、クロ(メジナ)が釣れる時間に間に合わん。直ぐ止めてクロのポイントへ行こう。」と
言うので、仕掛けを撤収し、移動・・・。
クロのポイントに着くと、潮が緩んできており、「潮が緩んできてるので釣れんかもしれん・・」と言いながら
仕掛けを流し始めると、陣内氏にアタリがあった。
いい引きで揚がってきたのは70〜80cmありそうな巨大ボラ。
陣内氏曰く、牛深の沖でボラが釣れたのは30年釣りしていて初めてだとか・・・。
水質の良い沖のボラは非常に美味いので嬉しい外道となった。
続いて陣内氏が足の裏〜40cm程のメジナを3匹釣ったところで、やっと私にもヒット!
揚がってきたのは足の裏サイズであるが、私にとっては、あまりやらない浮釣りでの釣果に満足!!
その後は、潮が緩くなり過ぎて釣れなくなった。
すると、陣内氏、さっさと野菜を切り、てんぷら、から揚げを揚げ始めた・・・(笑)
まさか船の上で揚げたてのてんぷら、から揚げが食べられるとは思いもしなかった。(笑)
また、からっと揚がっており、とても美味い。陣内氏、料理の腕前も流石である。
食事が終わると、今度は潮が上げに変わるため、上げ潮のマダイポイントへ移動!!
基本的に陣内氏の釣りのスタイルはアンカーリングの浮流しのため、私が持ってきたタイラバ仕掛けは
不向きとは分かっているが、せっかくタックルまで持ってきたので潮と共に流しながら落とし、着低後
リトリーブを開始すると何かがヒット!!
揚がってきたのはカナトフグ(シロサバフグ)であった。
毒の無いフグなので、とりあえずキープ。
二匹目を狙っていると、陣内氏に本命がヒット!!
1キロクラスのマダイであった。
その後、陣内氏が500gサイズを追加しところで終了とし、本日のメインである
夕マズメからのアオリ釣りの準備にとりかかることとした。
実は、この日、全国的にも大荒れの日で北風が強く、沖は2.5mの波との予報で、
我々は風裏のポイントをあちこち移動しての釣りであった。
陣内氏が狙っていた沖のポイントでは無いものの、ここも実績豊富なポイントで
期待が持てるとのことであったが、一向にアタリは無く暗くなってしまった。
今年は、九州各地でアオリイカが不漁で、型、数共に少ないと聞く。
陣内氏も「こんなはずは無い、やはり今年は何か違うのかもしれない・・・」と
呟いた。
この日は闇夜の大潮で、日が暮れたら真っ暗である。発電機を起こして船に外灯を
点け、灯りに集まったイカを狙うつもりだったが、これもアタリが無い・・・。
風も強いので、エギをキャストしても底取りやアタリも分からない状態で、
エギングをメインに考えていた私もテンションダウン・・・。
ちなみに、欲張りな私は、浮仕掛けにリュック針を付けアジの泳がせもしていたが、
こちらもノーヒット。
いい加減、諦めかけた頃、陣内氏の浮にアタリが出て、一発でヒット!!流石リュック
針の威力か。
揚がってきたのはキロ弱のアオリであった。
これで気合が入った我々であったが、その後が続かず、陣内氏は諦めて寝ている・・・。
私はというと、駄目もとでエギをバーチカルに沈めシャクッていると、ヒット!!
揚がってきたのは850gのアオリであった。
直後に、またヒットし、次のは400g。これでエンジンが掛かったかに見えたが、その後は
続かず、風も強くなり、またテンションダウン・・・。
すると、そこで陣内氏が起きて来て、「焼酎でも飲もうかい」と言って、生け簀の小アジを数匹
掬って刺身にしてくれた。
陣内氏は、約30年近くも、毎週末、牛深沖で釣りをしながら沖泊まりの生活をされているが、
飲みたくなったら、何時でも生け簀の魚を捌いて焼酎を飲み、眠たくなったら寝て、魚やイカが釣れる
時合になったら釣りをして・・・というマイペースで過ごされている。
ここに居ると、現実の世界とかけ離れていて、仕事や家族の事もすっかり忘れて開放された気分になる。
夜空を見ると、闇夜で回りには灯りが無いため、星が気持ち悪くなるほど無数にある・・。
まさに満天の星空である。
強風のため風裏のポイントにアンカーを打ち、寝る体制をとった我々であったが、このポイントは
風も無く穏やかだし、船の灯りもあるので、イカも寄ってくるのではないかと考えた私は、2時間おき
に起きてエギングをしていた・・・(爆)
しかし、絶対釣れそうな雰囲気はあったもののノーバイト・・・。やはり、今年はイカがいないのか・・・。
翌早朝、マズメ前にアオリ狙いで岬の突端ポイントにアンカーを打ち、浮仕掛けに活きアジを付け流していた
ところ、漁師の網とアンカーが交差し、漁師のペラにロープが巻きつくトラブルがあった。
何と、漁師は素潜り漁師だったため、暗闇の中、潜ってロープを切りにいき無事ロープが切れ、事なきを得た。
その後、切れたアンカーロープを結ぶため、専用の道具で編んで修復したが、終わった頃には明るくなっていた。
気分をかえるため、他のポイントでイカを狙ったが、やはりイカは不発であった。
陣内氏によると、この朝マズメに、この状態で浮を流してヒットしないなんて、これまで無かった事だとか・・・。
今年のイカ不足は深刻である・・・。
すると回収していた私の仕掛けになにやらヒット!!
どうやら、引きからイカではなさそう・・・。陣内氏によると、おそらくヒラスズキだとか・・。
しかし、もう少しというところでバラシ・・・。リュック針の鼻掛け針にかかっていたようで、カン付針
ではあるが、カンに糸を通してないため、魚がヒットすると外れるのだとか。カンに糸を通さないのは
滑りをよくするためだとか。
で、ここで朝食タイム。お湯を沸かしてカップラーメンを食べることにしたが、暇なので、私の得意な
ジグヘッドにワームをつけて落としてみるとガラカブ(カサゴ)がポンポンとヒット!!
これには陣内氏もビックリして、かなり興味を示されていた。(笑)
その後、潮が下げに入ったので、クロ(メジナ)ポイントで、浮流しをすることにした・・・。
潮が動いているときなら、どれだけでも釣れる。といわれていた通り入れ食いである。
この釣り、磯竿で釣るため、ロッドが曲がって非常に面白い。
ここ20数年、ルアー専門でやってきた私には、磯竿でクロの良型を連発するなんていうのは想像も
していなかったことだ。クセになりそう・・・(爆)
地グロに混じってというより、半分位の確立で尾長グロが釣れる。当然、尾長グロの方が引きは強い。
ただ、痩せている尾長グロは美味く無いのでリリースして、丸々と太った個体のみキープするように、
とのことだった。
この尾長グロも良型である。こんなのが、私のような素人にポンポンと釣れるのである。
こちらが地グロ。違いが分かりますかな・・。ここの地グロは丸々と太っていて、とても美味しゅうございました。(笑)
潮が緩くなったところで、食いが落ちてきたため納竿として、一泊二日の釣行を終了とした。
陣内氏によると、今回は釣れなかった方だそうで、確かに、いつも一人でこれくらいの水揚げをされている。
やはり、30年も毎週、この界隈で釣りをされているだけあって凄すぎる釣果である。
今回は、大量にお土産を頂いたため、自宅で捌くのが大変であった。(爆)
ちなみに、今回の刺身は、上がマダイで下がクロであるが、確かに味は違う。
マダイもキロサイズで1番美味いサイズ。クロも脂が乗り乗りで歯ごたえもあり美味い。
どちらも美味いというのが結論だが、両者引き分け!本当に甲乙つけがたい勝負であった。
また、今回は大量にクロを貰ったため、ぶつ切りにして煮付けにしたが、これも脂が乗って美味かった。
クロという魚、こいつは本当に美味い。