湯ノ児沖タチウオ
(2010.10.16)

★今回の釣行記は、「Field Report」と「Family Fishing」を併用しております。

 昨年の秋に ファミリーでタチウオ釣りをしたところ、子供達にも結構釣れたため、 リクエストに応えて今年も、昨年同様のメンバー(私と息子、Canal君親子3名、J氏の6名)で湯ノ児沖のタチウオ 釣りに出かけることにした。
 朝2時半に我が家を出発して、4時半前に現地に到着。
5時15分桟橋集合の5時半出港となっていたので、少々、 早めに着いてしまった。
 本来は、前週の大潮に予定していたのだが、雨で中止となり、今週末となった。
 電話予約の際、確認した内容としては、潮より風が大事で、風で船が流されないと釣れないとのこと。
 また、最近の釣果は、良い時で一人5匹前後で、フグが多くヒットしているとのことであった。
 当日は、急な冷え込みで北風もあり、やや波立つ状況の中でスタートした。
 ポイントは、例年同様、湯ノ児沖というより、御所浦のすぐ近くであった。
 一投目、私のジグにアタリがあったがバラシ。直後に息子にヒット!!
  
 幸先良さそうだったが、魚はフグであった。
 この時点では、笑話で済まされていたが、この後、次々とフグが釣れてしまって、皆うんざり・・・。
  
 やっと息子にも本命がヒット!!息子は餌とジグを交互に使っていたが、やはりジグの方がアタリが出ていたようだ。
  
 私は今年もジグのみ使用。
 皆もポツポツとアタリが出だしたが、群れが小さいのか、パタパタと2〜3匹釣れたらしばらく沈黙・・の繰り返し。
 その間もフグは安定して釣れ続く始末・・。
  
 そんな中、私に強烈な引きの魚がヒット!!最初は首を振っていたのでフグと思っていたが、途中でグーッ、グーッと 横走りや突っ込みを始めた・・。
 もしかして、掛かったフグに鮫が食いついたのでは・・・と思っていたが、やっと上がってきたのは丸々と太った3kgのサワラで あった。
 ジグがエラより下にスレぎみで掛かっていたので、よく引いたのだが、テイルにトリプルフック、フロントに タチウオ用のアシストフック(4本針)を着けていたのが、ファイト中に口に掛かっていたフックが外れて下に回った のだろう。ミノーでよくあるパターンだ。
  
 その後、良型のヒラまでヒット!!この魚は、ルアーマンには有明ターポンとも呼ばれ、熊本近海に多くいる魚で、 小骨が多いため食味は嫌われる魚である。
  
 私も苦手な魚で、Canal君が美味い食い方があると言っていたので進呈することにした。
 3時間程度の短い釣りで8時頃に納竿となったが、今回は、フグの襲来でタチウオは一人4〜5匹程度と 貧果であった。
 私は6匹ながら、フグも沢山ヒットし、サワラ、ヒラと珍しい外道も釣れたので面白かった。
 息子達もタチウオこそ思うように釣れなかったものの、大きなフグが沢山釣れて、それなりに満足していた様子。
  
 全体の釣果はこれ。本命のタチウオは一人5匹前後で貧果。そのタチウオが見えなくなるほどフグが釣れていた。(笑)
 ちなみに、写真では見えないが、タチウオの層の下にもフグが並んでいるのだ(爆)
  
 ところで、Canal君は、このフグのことをカナトフグと呼んでおり、サバフグのことで、無毒のフグと言っていたが、以前、釣りクラブの 仲間にサバフグが好物な人がいて、尾ビレの形状がサバのようにブーメラン状に切れ込んでいるのが本物で無毒だが、良く似た フグで尾ビレの形状がこれと違うものは別種で毒があるので注意が必要・・・と言っていたのを思い出した。
 そこで、ネットで調べてみたところ、サバフグにはシロサバフグとクロサバフグがあり、尾ビレの形状がサバのように 切れ込んでいるのがシロサバフグで、萩辺りではこれをカナトフグと呼んでいるらしく、無毒とある。
 また、シロサバフグに良く似たフグで尾ビレの形状が違う(後者)ものをクロサバフグと言い、南シナ海産の筋肉は弱毒。 卵巣と肝臓は猛毒との報告例がある。と記載されていた。(次のHPの下の方に尾ビレの比較がある。) 市場魚貝類図鑑
 そこで、今回釣れたフグを見てみよう・・・。
  
 よく写真を見てもらうとわかるが、尾ビレの先は白色透明で、まな板と同化している。
 どう見てもクロサバフグである。胸ビレの形状でも確認できる。
 近海ものは、無毒のようだが、南シナ海産のはやばそう。特に熊本の不知火海は、東シナ海に面しているので、 日本の中でも、南シナ海に近い方だし・・・。
 一応、Canal君とJ氏へメールを入れたところ、直ぐにCanal君から電話があり、「いや、シロサバフグだ。」と 言い張る。しかも、既にフグを捌いて人に配ってしまったと言っているし。(これって大丈夫なのか・・)
 結局、我が家では、嫁と子供の猛反対があり、かなりの数のフグを持ち帰っていたのだが、全て捨てることになった。
 次からは、絶対、持ち帰るな!!と厳しく説経されてしまった・・・。
 話は戻って、午前中に帰港した我々は、予定通り、帰り道に寄り道をすることにし、ポッパーでチヌを狙ってみることにした。
 ただ、時間帯が昼の12時前後ということもあり、かなり渋い・・・。
 時折、小型の魚がバイトしてくるも、ヒットまで至らず・・。
 やっと私にヒットした魚はセイゴであった。息子に持たせてパチリ。エラから血が出ていたのでこれはキープ。
 ポッパーに出なくなったところで、魚がセイゴとなれば、これでしょう・・とクルクルをキャストしたところ、 今度はミニヒラメがヒット!!これは流石にリリース。
 この後、アタリが無くなったところで第2ステージも納竿とし、皆でラーメン食って帰ることにした。
 来年もまた子供達と行きたいものだ。
 最後に、またフグの件だが、捨てる前に、再度、確認したところ、確かにシロサバフグも数匹混じっていたようだ。
 ただ、これもよく調べてみると、良く似た魚で、尾ビレが黄色く切れ込んでいるものでも、ドクサバフグといって 身にも猛毒があるフグがいるそうだ。
猛毒のドクサバフグに注意
 やはり、素人判断は危険で、無理して食うほどの魚でもなさそうである。
  
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