大後退 05
「……コウ……」
「………何やってんだ、お前」
だが、万能執事に案内されて行った部屋で、日向とロジャーは眉間にシワを寄せる事になる。
「好きでこんな服着てるんじゃねぇよ…」
「似合うでしょう?」
「………」(×2)
先ほど小夜が金へと選んでいた牛柄(フードに角付き耳付き、ズボンに尻尾付き)のパジャマを着て、むすっとして光太朗が待っていたからだ。
「私の見立て、おかしいでしょうか?」
「ねぇ坊や。お兄ちゃん、この格好似合うわよね?」
ぶつぶつと不機嫌さを訴える光太朗に対し、その服を選んだ小夜と着せたふみこは、間違いなく自分達の味方になるであろう人物に矛先を向けた。
「うん」
結果金から見事に即答されて、光太朗は孤立無援状態になってしまった。
(なお日向とロジャーは最初から目を反らせている)。
「おにいちゃん、かわいいね」
「………」
とてとてという音がしそうなカンジで光太朗に近寄り、金はにこにこと笑いながら頭を撫でる。
「良かったわね、誉められて」
「身なりはきちんと整えておかなければ、金さんへお手本になりませんから」
「諦めるが良いな、コウ」
「これも修行だ、耐えろ」
それを見た全員が込み上げる笑いを堪えつつ、それぞれ駄目押しをして各自席についた。
「大正。あなたも座りなさい」
「はぁい」
ふみこから促され、金は良い子よろしく手を上げて返事をすると、呼ばれてもいないのに彼女のそばへ行く。
「すわる、どこ?」
だがそれは自分の席がなかったからで、直感的に『ふみこ=一番偉い人』だと認識していた金は、自分の座るところを尋ねるために近寄ったのだ。
「何処が良い?」
「どこ…?」
「あなたが座りたいのは誰の隣?」
しかし一筋縄でいかないのがふみこである。
「おねえちゃんのとなり、だめ?」
「さて、どうかしら」
「…だめ?」
否定されたわけではないが肯定されたわけでもない返事に、高い位置からふみこを見下ろす金の細い瞳がうるっと潤む。
「駄目じゃないけど、女性の食事の邪魔はしちゃいけないのよ」
するとふみこは金の頭を下げるように促し、その目尻に優しく口付けながらもやんわりと却下した。
「ん…」
よく判らないがとにかく駄目なのだと言うこと(だけ)を理解した金は、優しく口づけられた上にさらに頭も撫でられて、ほわっと和みながらふみこ以外の大人(※金視点)を順番にながめる。
「さよ、おねえちゃんは、おんなのひと」
「そうね」
だからだめ、と続ければ、ふみこは満足そうに頷く。
「おにいちゃんは…なんでおこる、してるの?」
「怒ってねぇっ」
「怒ってるわね。なんだか虫の居所が悪いみたいだから止めておきなさい」
「?うん」
光太朗の不機嫌な理由を判っていてしらばっくれるふみこに、さっぱり判らないが素直に頷く金。
「………」
「………」
こうなると必然的に残りは決まってくる。
「忍者のお兄さんと、白い頭のおじさん。あなたはどっちの隣が良い?」
「…おい」
日向がものっ凄く何か言いたそうに口を開きかけるが、じっとこちらを吟味?している金の視線にぐっと押し黙る。
というか、元々押しつけようとしていた相手が決まっているのに、ふみこも何とも回りくどい事をするものだ。(手の込んだ嫌がらせとも言えるが)。
「全く…」
「こちらに来るでゴザルよ、大正殿」
やれやれと溜め息をつく日向に対し、金を受け入れるつもりで椅子をずらそうとするロジャーだったが。
「………」
「どうしたの?」
ふみこが金の表情を伺えば、その細い瞳はあるものを喜々として見つめている。
「好きな方に行って良いのよ?」
「うん」
何を見ているのか合点のいったふみこが軽くうなずいて見せると、金は何ら疇躇なく自分が選んだ方の元へ近づいた。
「こっち」
「はい、決まり」
金が見ていたのは、ロジャーではなく日向の方。
「大正殿っ?」
「…へ?」
これには(てっきり自分の方へ来るものだと思っていた)ロジャーと、(どうせ相手のところへ行くだろうと諦めていた)日向は、それぞれ正反対の意味で驚いてしまった。
「えへへ」
「………」
すかさず万能執事が日向の隣に差し出した椅子に座り、金は呆気に取られている彼に笑って見せる。
「腐っても金か」
「根本的に金は金ということね」
しかし日向はその笑顔からの視線が何を見ているのかに気付くと、納得と呆れが程好く混ざりあった、何とも微妙な面持ちで金の頭を撫でてやる。
「食べ終わったら触らせてやるから…」
「うん!」
興味深々かつ喜々としながら金が先ほどから見ていたのは、獣人である日向の外的特徴である尖った耳。
日向は自覚していなかったが、先ほど不然としていた時無意識に耳を動かしていたらしい。
「おじちゃんのみみ、かわいい」
「…そいつぁどうも」
元々この日向の耳が動く様が大のお気に入りの金は、中身が後退しようが結局やっぱり目についてしまったらしい。
ふみこの言葉ではないが、まさに金は金である。
「さて、じゃあ食事を始めましょう」
金の位置も決まり、後はいいでしょうとばかりにふみこは全員に食事を促した。
そのふみこの声を合図に、それぞれの元へ幾つもの色採り取りに盛りつけられた料理が運ばれてきたが、一人、金の元へと運ばれてきたものだけはちょっと違った。
「たべて、いい?」
「いただきますをしてからね」
「はぁい」
金の前へ運び込まれてきたのは、形良く盛られたピラフに旗が添えてあり、唐上げに可愛らしいタコウインナー、ナポリタンに星形ハンバーグ、そしてポテトサラダがワンプレートに乗せられている、…俗に言う『お子様ランチ』。
ただしそれは金の身体に合わせてあるらしく、量だけはとても『お子様ランチ』とは言えなかったが。
「いただき、マス」
だがそのようなことは五歳児視点からしたら全く関係なく、金はきちんと両手を合わせて軽く頭を下げると、それはそれは嬉しそうにスプーンを手に取り食べ始めた。
「…オゼット」
「何よ。金は喜んでいるでしょう」
「…それはそうでゴザルが…」
「金、おいしい?」
「うん!すごい、おいしー!」
「ほらご覧なさい」
「…………」
「…………」
いくら中身が五歳児とはいえ、192pの大男とお子様ランチというそのあまりにも痛々しい光景に、日向もロジャーも口を挟まずにはいられない。
何せ食べる仕草は多少ぎこちないものの、スプーンの持ち方などはしっかりしているだけに、何も知らない人が見たら奇妙な組み合わせなこと極まりない。いくらなんでも、これは金の中身に合わせ過ぎだ。
…だがこうなってくると、下手に何かを言っても無駄である。常識を持ち続ける方が馬鹿をみる。見まくる。諦めて自分達も金の精神年齢に合わせて対応した方が良い。
「ちょっと待て、口を拭けっ」
「ん〜っ!」
スプーンの持ち方が正しくても所詮(中身が)五歳児、あっと言う間に口の回りを汚していた。
「ほらほら、『おじちゃん』。ちゃんと面倒をみてあげなさい」
「おいしいですか、金さん」
「ちゃんと野菜も食えよ」
「ゆっくり食べるでゴザルよ」
優雅に(我関せず)食事をするふみこ、全く動じず金を気遣いながらも黙々と箸を運ぶ小夜、下手に係わる事を止めた光太朗。
最初だけは金が気になって仕方がなかったロジャーは、迷惑を被っているのが金と言うよりは日向になった時点で、すでに口を出すのを止めている。
「お前ら…」
はっと気付けば厄介ごとを押しつけられていた日向は、逃げる金の口を拭きながら全員を睨みつけるのだが、悲しいことに相手が(全て)悪く全く効果がない。
…お陰で日向は静かにキレた。
「金」
「なぁ…」
いきなり日向に肩を掴まれて、なに、と皆まで言えず金は細い瞳を目一杯見開いて固まった。
「おじちゃん…?」
「これで良い」
静かにキレた日向が、ナプキンで拭っていた金の口の周りを、何を思ったか己の舌で舐め取ったからだ。
いくら中身が五歳児とはいえ、これで驚くなと言う方が無理な話というものだ。
「ほれ、口を開けろ」
「う、うん」
だが日向は考える暇を与えず、金の手からスプーンを奪うと、今度は開口を促してせっせと食べさせ始めた。
これに対して周囲の(同情と侮蔑の混ざった)視線よりも、まずは空腹を訴える己の胃を満たす方が最重要な金は、ほんの少しだけふみこ(と、残りの面子)に視線を向けただけであった。
日向から「ほれ」と言われれば、鳥の雛よろしくぱかっと口を開けるその姿は、どう見ても餌付け(されている)そのものである。
すなわち元に戻った金が、恥ずかしさのあまり噴死しそうな光景でもある。
「(…ふみこさん)」
「(何?)」
「(金さんは、本当にすぐ元に戻るのですよね?)」
「(多分)」
「(そんな…っ)」
「(いい?あの飴、精神が後退するようになんて想定していないんだもの、私が判らなくても仕方がないじゃない。)」
「(ですが…)」
「(ですがもへちまもないわよ。でも実際おかしいわ。精神年齢はさておき、どうして身体が若返らないのかしら)」
「(………)」
日向どころかロジャーからも餌付けされるように食事をする金を横目に、小夜とふみこは至極まっとうな会話を(何故かこっそり)交わす。
「(ま、若返り以外は何も混ぜていないのだから、これ以上何かがおこる事はないと思うわ)」
「(そうでなければ、いくらなんでも金さんがかわいそうです)」
「(あら、麗しき師弟愛ね。…生の着せ替え人形が出来て、喜んでいたのは気のせい?)」
「(…うっ…そ、それは…)」
「(食事中にそんな難しい顔をしないの。それに金があの状態でいる間は光太朗はずっとここにいるわ。せっかくだし、光太朗を相手に私にどれだけ女を磨いたのか見せて頂戴)」
「そんなはしたない事出来ません!」
ところがその会話がどんどんおかしな方向に流れて行き、小夜は思わず声の限りに叫んで全員の注目を集めてしまう。
「どうしたんだ、小夜たん」
「さよおねぇちゃん、どうしたの?」
「な、なんでもありません…」
その小夜らしからぬ様子に光太朗と金は純粋に心配して声をかけるが、金に餌付けしていた二人は、素知らぬ顔で食事を再開するふみこが、なにやら意味ありげな笑みを浮かべている事に気付いた。
…ので、下手に何かを尋ねたりはしない。
「なんでもないのよ、可愛い大きな坊や。
それよりも、早く食べてしまいなさい。せっかくの食事が冷めておいしくなくなるわ」
「?はぁい」
ふみこからごまかされた金は、盛りつけられた食事を全て己の胃に収めると、万能執事から差し出されたオレンジジュースのコップを、両手で包むように持って「んくんくっ」と飲み干した。
「ごちそうさま、デシタ」
そして行儀良く食後の挨拶をすませると、日向が終えるのを(じっと見ながら)待っている。
「あのな金…」
「約束は、守りなさいよね」
「…わかってる」
その視線が何を物語るのか思い当たった日向に、ふみこがさらに念を押す。
「だからってな、ここで待っていなくとも、ちゃんと後から行くから…」
「減るモノじゃなし、金が見ていても構わないじゃない。
それに金は、おじちゃんが食べ終わるのを待っていたいのよねぇ?」
「うんっ」
力一杯頷く金は、最初あれだけ日向に怯えていたくせに、今では随分な懐き具合だ。これも日向の魅力の賜物…なのだろうか?
(ただしこの場合は『日向』というよりも『日向の耳』の魅力かと思われる)。
いつもの金なら日向が触ることを許可する…以前に、金が触りたがっている事に日向が気付くまで我慢しているのだが。子供ならではの素直な無遠慮さで、今すぐにでも触りたいと金は言う。
「おじちゃんは、いま、ごはん、たべてるから、だめ」
しかし元来の親の躾けと育ちの良さの為か、無理やり勝手に触る事はしなかった。
「だから、ちゃんとまつ、する」
空いた器を下げられた為に出来た、自分の前に広がるテーブルの隙間にコテッと頭を乗せて、金は日向に期待に満ちあふれた眼差しを向けている。
「わかった」
他のメンバーの手前、努めて仕方がなさげに金の頭を撫でる日向だったが。
「少し待ってろ」
「うん」
滅多に見られない、至極安心して甘えきった子供の仕草を見せる金に、先ほど(結局やっかい事を押しつけられたと)キレた事も忘れてしまう。
自然と下がる目尻と自ずと伸びる鼻の下を(心の中で)叱咤しながらも、食事を摂る口もとは終始緩みっぱなしである。
「大正殿、絵本を読んであげるでゴザル」
「そうそう、所長がメシ食ってるトコなんか見ててもつまんないだろ?
大正、あっちで先に遊んでようぜ」
「ううん」
しかも先に食事を終えたロジャーと光太朗が誘うも、金はわずかに頭を上げて二人を見やっただけで左右に首を振り、またすぐにテーブルに頭を戻してしまう。
「おじちゃんのほうが、いい」
加えてこんな事を言われれば、さらに日向の機嫌は上向く一方である。
「…馬鹿ばっかりだわ」
それを見ていたふみこの呟きは、呆れを含んだ娯楽を見やる時の笑みだった。
それから。
おとなしく日向が食事を終えるのを待っていた金だったが。
「…お約束だな」
十分空腹が満たされた金は、テーブルにコテッと頭を乗せたまま、いつの間にか静かに寝息をたてていた。
「なんというか、その」
「なんか、なぁ?」
「金さん、なんだか可愛らしいですね」
「金はまだしも、あなた達も随分と呑気ねぇ」
皆そろって金を起こす訳でなく、むしろ起こすまいとそっと静かに顔をのぞき込んでいる始末。
「遊ぶだけ遊んで、食うモノ食ったら眠くなる、かぁ」
「幼子じゃ仕方がないさ」
「なーんかさぁ…こんな金さんっーか大正を見てると…」
「添い寝したくなるでゴザルな」
無防備に寝息を立てる金は、光太朗とロジャーに頬を突っつかれても、一向に目を覚ます様子を見せない。
「ふみこたん、何処で寝かせるんだ?」
「すぐにミュンヒハウゼンに部屋を用意させるわ。でも…」
「でも?」
「添い寝は無理でしょうねぇ」
大げさに肩をすくめるふみこが向けた視線の先には、サングラスをかけず(それはそれは今にも射殺しそうな勢いで)こちらを睨みつけている日向の姿。
「金の指名は俺だ」
金馬鹿もここまでくると、威嚇して唸らないだけ獣よりは幾分マシ程度である。
「あなた達は明日何をして遊ぶのかを考える方が先。日向は責任をもって金を運びなさい」
さも当然と言わんばかりに日向は二人を見やると、全く躇うことなく金の肩に手をかけて身体を軽く揺する。
「金。ここで寝るんじゃない」
「ん…」
「金」
「ん〜…」
眠りを邪魔され、案の定ぐずって起きようとはしない。
だがそれが微笑ましいと思われたのは一瞬の事で。
「………」
「げっ!」
「何と!」
「イカン!」
いつの間にか退室していたふみこと小夜以外…すなわち男性陣はそろって青冷めることになってしまった。
「…戻…」
ぐずるだけならまだしも、寝ぼけた金が(恐らくは無意識なのだろうが)仁王剣を呼び寄せる祝詞を口にしかけたたのだ。
「どうすんだよ所長ーッ!?」
「チッ!」
しかし、それに対する日向の気転も素早かった。
「ッ!?」
まだテーブルに出されたままだった、グラスに残っていたワインを口に含むと、日向は素早く金を抱き込み、薄く開いた口に己のそれを重ねて流し込んだのだ。
「ン〜〜ッ!!」
普段の時でさえ、金はアルコールが口内や喉元を通り過ぎる時の、(下戸にしか判らない)あの焼けるような感覚が苦手だと言っていたのに。
「…………」
日向はそれを十分承知の上で、口移しでワインを無理やり金に飲ませたのだ。
「さすがにこれは一発だな…」
それを間近で見るはめになった光太朗とロジャーは。
「…なんかひどくねぇ?」
「しかし間違ってはいない…んじゃないか…と、思う」
条件反射で呼び出したザサエさんとワガメちゃんの背後にて、ぱたりと動かなくなった金を抱き抱える日向を眺めている始末。
日向がどうやって金をおとなしくさせたのかには、あえて触れずにこの際まるっと無視である。
「無理やり飲ませて、二日酔いとかならねぇの?」
「あれくらいなら全然大丈夫さ」
「くだらないことを喋ってないで、ドアを開けろっ」
金を抱えて両手塞がりのため、日向はいかんともしがたい状態で二人を呼ぶのだった。
だが、二人がドアノブへ手をかける前に外側から開けられた。
「日向様、どうぞこちらでございます」
部屋の外からドアを開けたのは、神出鬼没な万能執事。
「…なんだこりゃ」
その彼に案内され、部屋に入った瞬間日向は金を抱き抱えたまま、思いきり嫌そうなうめき声を上げた。
「なによ、気にいらないの?」
「気にいるもへったくれもあるかッ」
「申し訳ないが、俺も犬に同感でゴザル…」
ロジャーも続くように中へ入った途端日向同様渋面を作り、後ろでしてやったり顔で立っている光太朗を恨みがましげに見やる。
「寸法は大丈夫の筈ですが、何か不都合がありましたか?」
「ほら、早く着替えなさいよ」
絶対に嫌だと仲良く左右に(激しく)首を振る日向とロジャーに、先に部屋で待ち構えていた小夜とふみこが差し出したモノは。
「ちゃんと金の分もあるから、その心配しなくても良いわよ?」
「誰がそんな心配なんぞするかぁッ!」
今現在光太朗が無理やり着替えさせられている、牛柄のパジャマ(しかもきちんと成人男性特大サイズ)であった。
「いいじゃん、別に。身なりを整えるのは大切なんだろ?大正へ手本になんなきゃいけないんだろ?
寝るのに身なりを整えるっつったらパジャマ以外何があんだよ。それにこれも修行のうちだって言ってたもんなー?」
光太朗は意気揚々と先ほど自分が浴びせられた言葉を繰り出し、自分の幼馴染みと雇用主の退路を見事に断ってしまう。
「金を寝かせて着替えてからまた集まりましょうか。おいしいお酒、飲ませてあげるわよ」
「…犬が牛柄の服か。結構な見物だな」
「牛柄な忍者だって同じだろうが!」
暗に『着替えた姿を見せなきゃ覚えていろ』という、ふみこの心の言葉を汲み取った二人は、がっくりと肩を落としてパジャマに手を伸ばすのだった。