ホーム >> ミュージック >> トラッドソング

サイトマップへ ・ サイト内検索へ


トラッドソング

お気に入りの民謡に思いをよせて

▼bottom

はじめてインターネットを始めた頃、調べてみたいことがありました。

その中のひとつに、いつかテレビのコマーシャルで聞いた美しい歌のことがありました。確か「京セラ クレサンベール」のコマーシャル。美しいソプラノの歌声。いつしかその歌が『サリー・ガーデン』というアイルランド民謡だと知ったものの、誰が歌っているのかわからぬまま、日々は過ぎていきました。やっと分かったそのCDもここでご紹介しています。

もうひとつ、ずっと心の中にある歌がありました。それは『グリーン・スリーヴス』。こちらはイングランドの歌のようです。懐かしく、切ないようなその旋律。昔、小岩井の乳製品のコマーシャルにも使われていたと記憶しています。

アイルランド民謡、イングランド民謡、スコットランド民謡、ウェールズ民謡。それらをまとめてイギリス民謡などとしてしまってはいけないのかもしれません。(ただここでは、そこまで掘り下げていません。)

お気に入りの曲『サリー・ガーデン』と『グリーン・スリーヴス』の入っているCDを少しずつ集めながら、心に懐かしく響くメロディ「マイ・フェイバリット・ソング」 として思いをはせました。

情報を集めたのはまだほんの一部にすぎませんが、それらを紹介いたします。(どっぷりと民謡集のようなアルバムもあれば、世界の愛唱歌やポップスの中に1、2曲伝承曲のものが入っているものもあります)


サリー・ガーデンのはいっているもの=
グリーン・スリーヴスの入っているもの=

CDリスト
タイトル 演奏者(代表者) 発行/CD番号 感想/備考
イングリッシュ・フォーク・ソング集
 バーバラ・アレン

歌:平井満美子
リュート他:佐野健二
エオリアンレコード これが、CDで聞いた『サリー・ガーデン』ではないかと思う。一番最初に欲しかったサリー・ガーデンの筈なのに、まだ手に入れていないもの。いつかいつかと思っているだけではダメなのですね。グリーン・スリーブスも入っています。

参考サイト:平井さんと佐野さんのアーリーミュージックカンパニーのウェブサイト
参考サイト:エオリアンレコードのウェブサイト

サリー・ガーデン
 イギリスの愛の歌

歌:波多野睦美
リュート他:つのだたかし
ダウランドアンドカンパニイ(パルドンレーベル)
TH4830(DCI16493)
封入の解説には、楽譜参考資料が書かれています。

参考サイト:つのださんプロデュースのダウランド アンド カンパニイのウェブサイト

このCDと同じタイトルで同じ装丁の本があります。望月通陽さんの型染め絵が素敵な本です。偕成社から出ていますが、残念ながら絶版のようです。

アルフォンシーナと海 歌:波多野睦美
リュート他:つのだたかし
ワーナーミュージック・ジャパン
Warner Classics WPCS-11475
ヴォーン・ウィリアムズの曲が3曲入っているのでここに載せていますが、他はラミレス、ピアソラ、プーランクなどの曲で、このコーナーで扱っている他のCDと少し雰囲気が違うCDです。
WAYFARING STRANGER・FOLKSONGS

歌:Andreas Scholl DECCA 468-499-2 4つ折の紙ジャケットCD。アンドレアス・ショルというカウンターテナーの人は初めて知った。フォークソングがたっぷり楽しめます。
サリー・ガーデン
 −天使たちの聖歌隊−

指揮:エドワード・ヒギンボトム
オックスフォード・ニューカレッジ聖歌隊
ワーナーミュージック・ジャパン
ERATO WPCS6013

イギリスとアメリカのトラッド・フォークソングを集めたCD。日本国内プレス版。輸入版もあったけれど日本語解説に引かれてこちらを選んでしまった。

ヒギンボトムの解説によると、『サリー・ガーデン』はアイルランドの古い旋律にW.B.イエーツが作詞したものだそう。

グリーンスリーヴズ・オン・パレード
 〜郷愁のメロディ

(オムニバス) ポリグラム(株)
PHILIPS PHCP-20116

グリーンスリーヴスばかりが入ったオムニバスCD。

ミカラ・ペトリのリコーダーは、よくあんなに素早く軽やかに奏でられるものだと思う。

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの演奏は、主旋律の他に別の旋律があって一種不思議な感覚だが、それだのにその一体感といったら。このアルバムの中で一番好きな曲だ。

封入の解説や、以前にTVで見たNHKの「名曲アルバム選」の解説によると、『グリーンスリーブス』はエリザベス王朝時代から親しまれていた曲で、作曲家ヴォーン・ウィリアムズはこの旋律を用いて『グリーンスリーヴスによる幻想曲』をあらわした、という。シェイクスピアの『ウィンザーの陽気な女房たち』をもとにしてウィリアムズが作曲したオペラ『恋するサー・ジョン』の中の曲を独立させたもの。

グリーンスリーヴズ/
 ギター小品集

ギター:イョラン・セルシェル ユニバーサルミュージック(株)
Deutsche Grammophon UCCG-9356
名盤1200シリーズ

ひとつ上の「グリーンスリーヴズ・オン・パレード」に入っているイェラン・セルシェルです。(イェランかイョランかどう発音するのか分かりませんが。)

こちらは1982年1月録音とあり、オン・パレードのほうは1981年とありますが、聞いたところ演奏はおそらく同じではないかと思います。

アニー・ロリー(イギリス民謡集)

歌:ザ・スコラーズ 東芝EMI(株)
EASTWORLD Grandmaster Series TOCE-3349
まるでお手本のような歌唱。ちょっと面白みは欠けますが正統派の民謡集。
夏の最後のバラ
 フォーク・ソング集:
 ベンジャミン・ブリテン編
ソプラノ:サラ・ブライトマン
ピアノ:ジョフリー・パーソンズ
東芝EMI(株)
EMI CLASSICS TOCP-67158
ミュージカルからクラシックまで幅広く活躍し、『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』のヒットでも知られる、サラ・ブライトマンの1986年録音の初ソロアルバム。ベンジャミン・ブリテンのフォーク・ソング編曲集の出版された43曲のうち、19曲収録されています。
ロマンス

ヴァイオリン:奥村愛
指揮:本名徹次
オーケストラ・アンサンブル金沢
ワーナーミュージック・ジャパン
Warner Classics WPCS-11700
『ロンドンデリーの歌』、サティ、ラフマニノフなど。ヴォーン・ウィリアムズの『あげひばり』はいい曲ですね。
グリーンスリーヴス
 〜シェークスピア時代の音楽

ギター:村治佳織 ビクターエンタテインメント(株)
VICC-159

サリー・ガーデン

歌:イム・ヒョンジュ Sony Music Japan International Inc.
SICP 509
2004年1月日本発売。2003年は韓国でブームをおこしたという、イム・ヒョンジュ。きいてみると、思っていたようなクラシック色が濃い声ではなかったです。オペラのようなクラシック的な歌い方のクリスタル・ヴォイスをイメージしていましたが、ポップスとの融合が効いたアレンジとあいまって、歌い方も「透明感」というよりはポップス的だと思います。でも、技巧的に歌っている曲よりは伸びやかにうたいあげるシンプルな曲のほうが好き。『トゥナイト』はいいですね。『オ・デル・ミオ・アマート・ベン』が一番好き。伝承曲では『ザ・ウォーター・イズ・ワイド』入ってます。あとは『アヴェ・マリア』や、『虹の彼方に』など。日本版ボーナストラック『春よ、来い』
グリーンスリーヴズ幻想曲
 〜ヴォーン・ウィリアムズ作品集

指揮:サー・ネヴィル・マリナー
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
ユニバーサルミュージック(株)
DECCA UCCD-7099
DECCA BEST100 The Specialシリーズ

『グリーンスリーヴズによる幻想曲』は「グリーンスリーヴズ・オン・パレード」に入っているものと同じだろうか、と思ったのですが、録音が1972年ロンドン、とあり、「グリーンスリーヴズ・オン・パレード」に入っているものが1986年とあるので、その記述が正しいとすると違うもののようですが。演奏時間も違います。どちらかというと、「グリーンスリーヴズ・オン・パレード」に入っている演奏のほうが好きです。演奏時間も長くて、じっくり聞かせる感じです。

グリーンスリーヴズもいいですけど、その他の曲が良いです。『舞い上がるひばり』なんて、本当にひばりが舞い上がったり歌ったりしている様子が描かれているようです。ヴォーン・ウィリアムズの曲を他も聞いてみたくなりました。

ビューティフル

歌:スラヴァ ビクターエンタテインメント(株)
VICP-62483
ビゼーの『真珠採り』は、「美の巨人たち」という番組のエンディングで使われていたそう。『ブラザー・サン・シスター・ムーン』、『見上げてごらん夜の星を』(英語)など。
エトワール

歌:アンサンブル・プラネタ (株)ポニーキャニオン
PCCA-01944

グリーンスリーヴスは、アラクス ノーシンのコマーシャルソングとして使われていたそうです。

とても綺麗な声ですが、わたしの好みでいうとちょっと声が高すぎるかな。男声の歌声の深みが入っていないのがわたしの好みとずれるのかも。アンサンブル・プラネタは、ヨーロッパの民謡も他のアルバムでも歌っている、クラシカル・アカペラのグループです。

グリーンスリーブス
 〜笛の楽園

リコーダー:太田光子 KING RECORDS
KICC 458

リコーダーと一口に言っても、ソプラノ、アルト、テナー、バス、ソプラニーノリコーダーとあるのだそう。このアルバムは太田さんのリコーダーを主役に、オリジナルのシンプルな曲あり、多重録音で笛の重なりを楽しんだり、シンセサイザー伴奏など現代的なアレンジもあったり。この中で興味を持ったのは、「ラ・マンフレディーナ」。大英博物館追加写本(と言われてもさっぱり分かりませんが)に載っている最初期の舞曲のひとつらしいです。曲のラストのリズムがはずむように民族調で印象的です。「ハートランド」というのは、W.ウィーランという人は「リヴァーダンス」が有名なのだと思うのですがその一曲でしょうか?

「やぎの足」は電気事業連合会のCM曲、「スカボロー・フェア」はエバラ食品韓国風鍋シリーズ(北海道地区)のCM曲。

SONGS OF THE BRITISH ISLES

歌:Kathleen Ferrier NAXOS Historical 8.111081

新しく英国民謡のCDを見つけました(2005.12月アップ)。LPを復刻したもの。歌っているキャスリーン・フェリアさんは、1953年に41歳の若さで亡くなった有名なアルト歌手だそうです。ピアノの音をバックに暖かい歌声が心にしみます。

ナクソス・ジャパンのウェブサイトより該当ページ
(ナクソス・ジャパンのトップページはこちら)

▲top

おまけ
ダイアリーの関連記述へ
ブックのページで読書について記述していますが、「グリーン・スリーヴス」の曲がでてくる本を見つけました。 ブックリスト2の『時の旅人』データへ
ブログに、グリーン・スリーヴスを歌っている「ブラザーズ・フォア」についての記事あり。
CDアンケート
・ページの更新ができていません。聴いてみたいのもあるのですが、CDを購入することがなかなかできない…。
ずっと更新されていないのは面白くないと思われます。CDアンケートのページを作りました。よろしければご利用ください。(当方の購入予定は、未定です。)

次項目(CD紹介)へ→

ミュージックメニューへ戻る