(3)エンジンバリエーション
 
アルトワークスも、結局通算で4モデルありまして。まあ、初代モデルなんかは87年(昭和62年)ですから、流石に論外だったりするんですが(苦笑)。いや、それでも64PS出てますし、重量も610kgだったりするから、今でも通用するか?
 
エンジンバリエーションは、各モデルともSOHCのエンジンとDOHCのエンジンがラインナップされています。SOHCとDOHCの細かい説明は避けますが、SOHCモデルは各気筒2バルブの6バルブ、DOHCモデルは各気筒4バルブの12バルブとなってます。
 
ちょいとここからが複雑になるのですが、軽のエンジンが660ccに拡大してから(平成2年以降)のエンジンバリエーションを書くと、エンジン型式がF6A型とK6A型の2種類あります。F6A型にはSOHCとDOHCの両方がありますが、K6A型はDOHCのみとなってます。エンジン設定は、2代目のマイチェン以降にF6A型のSOHCとDOHC、3代目及び4代目はSOHCモデルはF6A型、DOHCモデルはK6A型が設定されてます。4代目にはVVT付のK6A型もあります。
 
2代目 F6ASOHC 61PS  9.2kg・m
     F6ADOHC 64PS  8.7kg・m
3代目 F6ASOHC 64PS 10.0kg・m
     K6ADOHC 64PS 10.5kg・m
4代目 F6ASOHC 60PS  8.5kg・m
     K6AVVT付 64PS 11.0kg・m
 
4代目のF6A型SOHCエンジンがパワー、トルクとも落ちてるのは恐らく排ガス規制関連でパワーを絞っているからと推測されますが、それと共に販売の主力をDOHCに置いたと言う意味合いもあるかも知れません。単純に考えればDOHCの方が良いんですけど、上の表を見る限りDOHCとSOHCにそれほどの差は無いんですよね。そうなると、SOHCの方が部品点数も少なくヘッドも軽くなり、有利かも。F6AとK6Aの差も実はそれ程無いわけで。まあ、当然と言えば当然で660CCという限られた中で作っていけばいい加減スペック上は似通ってきますわな。その後のチューニングやパワーアップ等でどれだけ変わってくるかは別として、ノーマルで選ぶとしてF6AもK6Aも大差ないとしたら、F6Aはボア×ストロークが65×66のほぼスクウェア型で、K6Aが68×60.4のショートストローク型というエンジン特性の違いで選ぶほかないですかね。一般的にロングストロークのエンジンはトルクフルで、ショートストロークのエンジンは高回転までスムーズに回り大パワーを発生させるとされてます。
 
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