11.Green Smile Blue Cry



ヨーキヒってやつ〜?あぁ好きにして・・・。
・・・ユースホステル(安宿)の廊下の掛け軸になに欲情してんだか・・・




モンゴルの首都ウランバートルから列車で南下し、国境の町まで来た。

ウンコを我慢するように、肛門に力を入れて手荷物検査を通す。


「穴掘り生活だけはゴメンこうむるぜっ!」


言い訳交渉はできるけど、トラブらないのが一番だ。

中国の入国スタンプを押してもらい、お店で火鍋を注文して祝杯をあげた。


「鬼よ、お前に大和を見せてあげられるぞ。
“チンギスハーン”、蒼き狼すら来れなかった“日の出ずる国”を」


たったゲートをひとつくぐっただけなのに、この飯の旨さはなんだ?

上等兵さんの言葉じゃないが「モンゴル料理は羊のクソでも混じっていたのかな?」




「ウォーフォーチンジャオロース」

「?」

「我欲青椒肉絲!了!ラ、ラ!!」




やる気のない店員に凄み、ビールを2本開けると

俺達は中国の首都、北京に向けて高速バスに乗った。

あの“馬鹿バス”と同じ「バス」と呼ぶのが申し訳なくなるほどの快適さで、

我々はペキンの地を踏む。

デカイのぅ。さすが800万都市。

ビルの最上階がお寺の屋根見たくなってシャチホコが乗ってるのが笑ける。

実際はシャチホコは乗ってないけど、イメージとしてはそんなかんじ。














テルさんが“いつもの病気”を再発したので、



俺はとりあえず・・・・
















モータクトーチョーカイセキって奴っすか?











ご苦労様です。人が余ってるんですね、中国って・・・


















アングルを変えて。
鼻の穴に猫じゃらしとかでイタズラしたら、やっぱ射殺されるのでしょうか?
この人、絶対に焼き餃子の皮の、端っこのカリカリの部分が好きです。間違いありません。
根拠もありません。



















北京では当然、








へ行き、








を食べた。




聡明でない方のために補足説明を入れると



万里の長城へ行き、北京ダックを食べた。




・・・フツーの観光客です。

“炎”は消えております。




サイゼリアで「ドリア&ドリンクバー」をたのむくらい、

丸松で「SFT(白身魚のフライ定食)」をたのむくらい、

ドンキでコーラにびっくりするくらい、


ごくフツーでございます。




万里の長城

蒙古の軍の進撃を防ぐべく作られたという

この六千キロに渡る巨大建造物。



壁一枚のことだけれど、

片方はモンゴル(元)、もう片方は中国、

そう考えると、

いよいよ旅が終わりを思い、感慨に浸ったのでした。




















上海では当然






を食い、




で竿を出した。








もう一度お馬鹿さんのために繰り返すなら、




上海ガニを食い、近郊(岳陽)の湖で竿を出した。








湖ってどこ?って?





それは憧れの聖地





童貞









じゃなかった、









洞庭









である。










昔、よく地図開いて「オ○ーン共和国」とか、「レ○ン湖」とか、

そうゆうのに熱中しなかった?








おいといて、












まぁ名前で選んだのは93%ぐらいなのだが、




残り7%



ちゃんと、


マジメに、



まだ見ぬ怪魚情報を追い、もう完全に疲れきっているテルさんと別れ、



なんだかんだで数百キロの距離を一人で行ったのだが…。







“炎”燃え上がらず。










いちおー奥地には行ったけど、


やる気なし。


















挙句警察のお世話になりました・・・
外国人などいるわけもない片田舎にて中国警察「公安」に職務質問&軟禁。
よほど珍しいのか、俺の日本パスポートをビデオ撮影してます。
それをオレは撮影しています。
当然オレはパトカーの中です。
遠いバス停まで、パトカーをタクシー代わりに使いました。
タダでした。いい人たちでした。
「世界の皆さん、生まれてきてすみませんでした…」






























ホントはこういうのが釣れる予定だったんですけど。












世界は広い。

珍魚、怪魚はまだまだいる。

多種多様に進化した魚類、生物を

オレは誇りに思います。






でもね、この魚もほぼ絶滅寸前なんだって。

魚篇に「感」と書いて、「魚感魚」

中国名をガンユィ、このルックスでウグイの仲間だって聞いた。

ウグイ王子として、いつかは仕留めねば!














ってなわけで、「ウグダ in 童貞湖(笑)」

















仲良くなったオヤジが吸い込みで釣った魚。
データ:ウケクチウグイのような、上向きの口で魚食性のような顔しておりながら、じつは完全な草食性。」

「・・・だそうです」

「腹の決まらん奴や。覚悟が足りん。」

「・・・ハイありがとうございます。」

「上向きならちゃんと魚を食え。イケメンのクセして手軽な子(底性の餌)に手を出すようなことは、このウグイ王子が許さん!」

「・・・個人的な恨みが混じってきて話が長そうなので次いきます。あれ?どうやらまた同じ人、同じ魚のようです。」









針には発砲スチロールをつけます

「これはルアーで釣ったということになるんやろか?」

「どうやらタイのメコンオオナマズの釣堀でも発砲スチロールで釣ってるらしいですよ。」

「そんなことはどうでもいいねん。自ら背掛けを選んだ覚悟こそが優秀や。中国のくせして、大和魂を、武士の心をわかっとる!」

「自分から話題ふっといて投げないでください。“囚われになるくらいなら死するを潔しとする”、という意味ですか?」

「いや、ジャージが水色という点で。」

「・・・魚と関係ないじゃないですか。」

「人を見て、魚を見る。魚を見て、人を見る。お前はまだまだ修行が足らんの。」

「そもそも人に目を向けても武士と水色ジャージはまったく関係ないし・・・次いきます。」



中国名「桂花魚」、ボン・バ・ユィといいます。
清蒸で食ったけど、旨かったですよ。
出来れば釣った奴を食べたかったですけどネ。残念ネ〜。」




「これもこの湖で釣れるバズだった魚らしいんです」

「日本で言うところの“ケツ魚”ってやつやな。たしか釣りキチ三平を書いた矢口先生も釣っておられるはずやで・・・」

「けど魚はどうでもいいねん。口調がラーメンマンやいう点で問題やねん。」

「実際こういうしゃべり方する中国人を見たことありませんよね。」

「ステレオタイプのいけ好かん奴や。こいつは伸びたカップラーメンでオ○ニーしとるのが妥当だな。以上!」

「…そんな内容ロ○リには書けません。ロ○リは上品な雑誌ですから。」

「モンキスならOKやろ。」

「確かに。」









天上天下唯我独尊
ここに完全鎮火いたしました。















オッサンとMr.太公望と記念撮影。
オレ、同世代よりオッサン、お爺さんのほうが話してて気が楽なんです。
終ぞスモックが晴れることはありませんでした。

おっさん達がソコソコ釣る中、ワタクシの鈴は終ぞ一度も鳴りませんでした。


















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなこんなでマジメテンションで、この“洞庭湖編”をまとめますよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

















中華人民共和国での淡水魚釣り・・・



中国の人口12億人(13億だっけ?)

一人っ子政策の「影っ子」を含めると、

実際には15億、16億とも言われるその胃袋を満たすため、

中国内水面は岸際をそのほとんどが魚の養殖に使われている。

天然魚は徹底的に獲りつくされているようだった。





その養殖ネットのわずかな隙間、「太公望」たちに混じって吸い込み仕掛けを投入した。





急速な工業発展、スモッグで一日中曇り、終ぞ青空は見えなかった。


日が暮れるまで、風にゆらぐ竿先の鈴を聞いていた。




…坊主だった。




「洞庭湖に竿を入れ、童貞のまま帰ってきました。開高先生、ボクはたいそう残念です。」



っての(笑)


That’s 太公望
















なんちってね(笑)


































正直、釣果などどうでもよかったのだ。


旅の最後に独りになりたかったダケなのだ。

























































宿に戻れば、いつも鬼がこっちを向いて佇んでいる。

その瞳はどこをみてるの?






「俺は間違っていたのかな?」




鬼は何も答えてはくれないさ。

ただ、反論も相槌もすることなく

ただ、そこに在るダケ。








モンゴルの安宿で読んだ

「風の谷のナウシカ」の原作漫画を思い出した。









毒を身に宿してなお、俺達は清涼を望むんだ。

破壊と侵略の果てに、希望という名の狡猾を抱くんだ。


俺は・・・痛みを伴っても、それでも未来に残したいモノがあるよ。




「俺、これからどうすんだよ?」

「さぁ、どうすんだろうな?」



Blue Springs Fallin’ Down







・・・青い桜の花びらが舞っている。

肩にのったひとつをつまむと、それは淡雪のように「フ」と消えた。





「リセットなどできない。ただ、抱えて走るだけ。・・・青春なんて幻想だ。」














・・・・そうだろ?鬼よ。」

















































一人で過ごした、この時間の意味を


“鬼”に話しかけながらすごした安宿の夜を、


“鬼”の名を借りた自分自身と向き合ったこの時間を、



俺は生涯忘れることはないだろう。







「なぁ、鬼よ、教えてくれ・・・」








夜の岳陽の屋台街。タイを思い出すなぁ。
こうゆう白熱灯(だっけ?)に光りって、どうしてオレをこんなにウズかせるのでしょう?
蛍光灯はヤメだ!頭がよくなってしまって毎日が楽しくなくなるよ!笑












中国式おでん。
ピリカラのタレで煮込まれる、数々の具。
どの串も駄菓子みたいな値段だから、オレはず〜っとのんべぇに。
チョロートから帰ったとき、どこで計ったか忘れたけど63キロでしたが、
約2週間の中国暮らしで帰国時は71キロ、8キロも太りました…。
安い、旨い、することない、よって一日8食、朝からビール。慢性「早くお腹よすいてくれ」状態。
途上国で子供が多いのと同じ理由です(!?)






























上海に戻り、テルさんと落ち合った俺は、

観光しながらのんびり帰国のフェリーを待った。
























































上海雑技団はマジですごかった!
上海行くなら、一見の価値あり!















ザ・リ・ガ・ニ♪
釜揚げにして、黒酢をつけて、
ビールを持ったら、
ハイ、しばらく黙りましょう♪

















モクモクとザリガニを食べるテルさん。
開高さんが絶賛した「アマゾンの泥ガニ」も食べたけど、こちらが数段上とか。
なんかわが子を見るような、なんとなくかわいい写真に仕上がりました。
大きな少年、テルさんを見てるとそう思います。
こういう旨いモノや楽しいモノへの嗅覚は、この人ハンパじゃありません♪
「少年の心と、大人のサイフで歩きましょう(開高健)」
・・・どこかに交番はありませんか?ボク達、人生のサイフが紛失しました・・・笑





















味噌がミソなんだよ!笑
なんか汚いな、この写真・・・
※海老味噌もカニ味噌も「脳ミソ」ではありません。肝臓、キモですよ。
誤解してハジをかかないように、老婆心として(笑)
昔、恥かいたから・・・

























上海ガニも食ったぞ!
ちなみにこの大陸性のモクズガニ、日本では特定外来種になってるって知ってる?
護岸に大きな穴掘って堤防決壊とかを引き起こす恐れがあるんだとよ。
味はどうだった、って?
いや、食べやすい分ザリガニに分がありやわ。貧乏舌なんかの?
ちなみに帽子は友達の秋葉原土産です。そう○さんのバッジをつけて、お気に入りっす♪













上海もやっぱり市場が面白い!













市場に行くとすごい人だかりが出来て何事かに熱中しておられます。
よくみるとなにかを闘わせている模様です。
闘コオロギ
こんな趣味があったんですねぇ。初めて知りました。
どうでもいいけど手前のおばさんひどい顔してるよ・・・


















全てのカンにコオロギが1匹ずつ入っております。
「闘コオロギ指南書」みたいなのも売られてて軽く立ち読み(パラ見)してきましたが、
なんとディープな趣味の世界か!オーパ!













〜そして魚市場で思うコト〜













上海の市場にて



魚市場では養殖されたラージマウスバスが並んでいた。

異常に太り、目とヒレが充血した気持ち悪い魚だった。

ティラピアも並んでいる。



バス釣り団体JBが「日中友好」と中国天然湖にバスを放流したというハナシ…

数年前、公式HPで見た当時は憤慨したけれど、

その代表者の「中国はキャッチ&イートなので日本のような悪夢は起こらない。」

その見解も、あながち間違いじゃないかもナ。

外来魚問題、それすらも「食って食って食いまくる」そんなこの国では問題なしカ?



「南“魚”大虐殺ねぇ、ケケケ。」




…俺は皮の肉で乾いた微笑いを作ってみせた―――。











翌13時、帰国のフェリーが出る。













・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・












翌朝


フェリー乗り場の受付に行き、荷物を降ろすとまだ2時間ほど時間がある




俺が岳陽で時間をつぶしていた間に

すっかり上海の観光通になったテルさん。




「すごいのいっぱいいるから上海水族館見てきなよ。川を渡ってすぐ対岸だし」



ということで、時間がない中急いで水族館へ。

















帰り際、上海から大阪へのフェリー出航まであと2時間。
ちょろっと時間つぶしに立寄った、すぐ近くの上海水族館。プラチナバラマンディーがいました。
写りこんでるノーマルと比較してください。
おかしいです。釣りたいです。神の魚です。


















いつか必ずや闘うことになるコイツ。
“酷使無双竿”の最期はこいつなのかな?笑
ルアーメインで岸から狙う狙う淡水魚で、あの竿が折れる気がしません。


























PM1時出航

15分前行動を心がけた俺。

フェリー乗り場に戻ったのはちょいと遅れて12時50分。

12時45分、“出張”という形で一時的に港に出てくる出入国管理官がオフィスに帰還完了。

土下座して頼むも後の祭り。

出国手続き受けられず。

オレはゆっくり出航するフェリーを絶望と共に見送った…




・・・なんてことはせず、正に出航するその1時ジャストには

近くの大きなホテルのフロントで

「とにかく日本に帰せ!一番早い航空チケットを予約せよ!」


そうブッチ切れる俺がいた・・・。









「は〜最後の最後までネタまみれやの。」






















飛行機で無駄金を使わなきゃならなくなり、機嫌の悪いワタクシ。57周年のどこら辺が「記念」なんでしょうか?
さすが中国、愛国心つえ〜なぁ、おぃ。
日本が弱すぎるだけか!?
ちなみにいつも思うけど、何で「I’m from
ジャパン」って言わなきゃならん?「アイム・フロム・日本」でええやんって。
断言するけど、日本は一番住みよい国。自然もヒトも、全てが優しい国。
俺サマ中心のやおろずの神の国だっ!笑

※ちなみに中国の全人口が海岸線にいす並べて、全人口が一斉に着座するだけで、
日本は津波により飲み込まれると聞きました。
ホントかどうか知りませんけど・・・















































翌朝、機上の人となったオレは

2泊3日かけて日本へ向かう、日本海に浮かんでいるだろうテルさんのことなど案じもせず、

2時間半後にダイレクトに仙台空港に到着し、

その夜は温泉&仲間内の帰還祝い飲み会と、

中国人の生活臭にまみれながら狭いベッド(もしくは雑魚寝)しているテルさんの

「ダルッ」な表情を思い浮かべ、喜びながら、

我が自室のベッドにて、安らかに目を閉じた。



鬼の首を机の上に出して。



部屋にこいつと一緒にいる、そのことを、

煮干のような匂いが充満する室内を、


たまらなく愛しく感じながら。









・・・・・・旅は終わった。ホントに終わった・・・・・・









「おやすみ、思い出☆
俺、今夜はいい夢見ろよ。」




















10月某日、名実ともに、鬼の首ぶら下げての帰還だった。













・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







…日本に戻ればただの理系大学の三年生。

1月の終わりに、先月にはいよいよ配属研究室がきまった。

卒業論文制作が始まればますます忙しくなり、まとまったバイトも出来ないだろう。




“いつか”という言葉は嫌いだった。どこか逃げの匂いを感じるからだ。

だからこそ“今”、多少無茶をしてまでも海外へ、世界へ…そう言いながら飛び回ってきた3年間、12か国。




全5回の放浪日数計、214日(汗)。

出会えた魚、数知れず―――。



















拝啓 開高健様


貴方がこの地を訪れてから約20年、
“平成の倭寇”は終わりました。蒙古に“神風”は吹きました。

草原は、蒙古は、
社会主義国の“色”は薄れ、いち旅人が自由に旅行できる、
そんな国になりました。
草の海はどこまでも続き、
地リスがじゃれ、転げ、
羊たちは相変わらずのんきで・・・
そしてチョロートは今なお豊かに怪物をその懐に養っています。
岩削り、地を刻み、等々と大陸の雫を集めて背背らいでいます


毎年繰り返される赤き舞い、精の濃霧、命の祭り・・・
そんな、食った食われた、殺した殺されたの過酷な弱肉強食が、
たまらなくやさしく、愛おしく感じるのはなぜでしょう?
面々と繰り返され、されていく命のループ。
そんな「地球」というひとつの大きな命で、
片隅の小さな、ほんの一瞬の歯車の歯、
・・・自分の釣った怪物は、ちょうど貴方の獲物の子供たちかもしれませんね。


道具の進歩、もちろんそれもあるでしょう、
しかし必要以上に自分を卑下することもない、
あえて言いきります。

おそらくは “技術”という面で自分は貴方を超えてしまいました。


しかし・・・
「釣り」とはそんな度量の小さな「アソビ」ではないと考えます。
所有と独占、他者への見栄で釣りをし、
そのくせ「釣果など弐の次・・・いかに楽しんだかが大事」
・・・そんな醜い釣り師がいかに多いことか。
ま、ある程度自分も耳が痛いですけど・・・

だから、自分は、1発かましてやりたかった。
目先の流行最新鋭の道具ではない、
中古屋で買った入門者用の安物を“あえて”使い続けた。
そして釣り続けた。魅せ続けた。
正直楽ではなかった。
でもショーウィンドーでため息をつく未来の勇者たちに、
ひとつのヒカリを何とかみせてやりたかったのです。


水辺の番人であるはずの自分たち釣り人が、
水辺を汚しているこの現在、この現実。
よくある「長靴が釣れた図」・・そんな釣りをやらない人々のギャグが、
貴方は悲しくなりませんか?
人が滅びた後、ン万、ン億の月日を経てわれわれの社会が化石になったとき、
「化石になれないものモノ」ばかりを残しては・・・嗚呼。


いつのまにか、貴方だけではない、
もっと、なにか、もっと“デッカイモノ”に手紙を書いている気分です。
何だろう、
真っ赤な朝焼け、青い日差し、緑燃える木々、
銀の水飛沫、悲しい黄昏、紫にぬけていく地平線、漆黒の闇と、その空に撒いた黄金の砂粒、真っ白なミルク・・・、
疲れて閉じたまぶたの裏、色無き時間に思い出す、歓喜、歓声、・・・我が獲物。



旅の途中、有り余る時間の中で思いました。考えました。
俺は俺の中で“釣り”のさまざまな楽しみを耕し、肥やし、
そしていろんな人、とりわけ子供たちに伝えていけたらと思います。

頭の凝り固まった品性下劣な釣り師には、なにか働きかけようとは思いません。
心の中で念仏を唱えながら、それでも三途の川を汚されぬことを願いながら・・・

悔い改めて死んでください。その時福音でも聞こえるのでしょう。

“キャッチ&リリース”、マナーを守る“バス釣り世代
(ヒニクをこめて)”の俺達の時代まで、
自然に優しく、人に厳しく
自分の出来る範囲で、あいも変わらず暴走していく所存です。笑


パプアからの帰り、
パンクロックを気取って投げた、池袋駅前でのタバコのポイ捨ての、
なんと気持ちのよいことよ。


「美しき星の水辺、その最後の番人は自分たち釣り人なのだ。」

旅の末に見えたこの答えを“誇り”と“十字架”にして、
三途の川で貴方と竿を出すその日まで、俺は竿を振り続けます!

・・・では、貴方の言葉を借りて、最後に。



大地の裂け目、チョロート川よ永遠に。




















次に海外に飛び出すのはいつの日か?


またすぐのような気もするし、ずっと先のような気もする。



ただ、それが“自力で稼ぐ”&“旅的”を掲げた


“世界行脚釣行録”の定義に見合うものかはわからない。




でも、とにかく終わったのだ。





学生服着ていた頃に描いた野望、


「大学時代に5回の釣旅に出る!」





…すべては終わったのだ。







だから、これだけは最後に言い放つ。




「この青い星に“オーパ”ある限り、俺は釣竿片手に舞い降りて、必ずや怪物のキスを奪い去ろう!」



…我が大学生活に一片の悔い無し!!

















さぁ、ここにひとつの円を閉じよう

きれいな“青”のペンキで書いた、

いつまでも消えることの無い“青春”と言う名の円を。



そしてまた新たな円を描き始めよう。

もっと大きな円を、大事な仲間達と、新たな色で。



































































































































































な〜んてね♪




クサすぎんだよ!ボケが!






歯が浮くっつーねん!(笑)













ちょっと感動したそこの君!


洗脳されすぎ(笑)






悪徳商法とか、気をつけたほうがいいよ。マジで。



















“我が大学生活に一片の悔い無し?”










「あ゛〜?」


アホかっ!



















まっだまだやりたいことはあるからね!(笑)

ま、どこへ行こうと魚は俺にほほえむさ。












だって・・・
















































井上先生、御免なさい・・・。
元ネタが分からない人は「スラムダンク」を読みましょう。
読まないと人生を損します(笑)

















釣り旅Dユーラシア編   ホントに 

  ←前へ Home おわりに→