4. Hi “Sam”,I'm Taku





翌朝、満を持して出撃。





「ガイドフィッシングなら釣れるのは当たり前。楽して引きを楽しもう♪」







まずは餌となるジュリーをスピナーで釣る。

それをブツ切りにする。




針に掛ける。




ほおりこむ。




待つ。




蚊に刺される。













餌を付け替える。




待つ。




また蚊にかまれる。











































…気がつくと四日経っていた(汗)





「何をやっているんだ、俺は…。」




















そう、釣れなかったのだ。





季節外れ…2m級のソム(大鯰)がまとまって釣れるのは、

広大な湖に散らばっていたソムたちが河川に集結してくる産卵期のみ。

訪れた8月中旬には“祭り”は完全に終わってしまっていた。










テルさんには哀愁がよく似合う・・・汗
なんか光のイタズラで面白い写真が取れました(笑)
・・・暇なんですよ、えぇ。

































この土地独特の釣り方に「クォック釣法」というものがある。

ポッパーのカップのような先端を持つ棒(クオック)で水面をたたき、

かなりの大音量を響かせながら船を流し、

船の下まで寄ってきたソムを釣るというもの。



コレがクオック。
逆手に持って船べりで使用。
ラッキー13をジャークさせたような、深い音を出すベシ!





出国前、話に聞いて俺が楽しみにしていた釣り方だ。

が…これも季節限定釣法。

産卵期ならルアーで釣れることもあるらしい。


















釣れないのでカメラばかりをいじっております・・・。









なんか夕暮れってさ〜本当に美しいよね。
昼と夜の駆け引き!?赤と青のせめぎ合い!?
とにかく一匹のイーグルが飛んでった。
イカスぜ、ベイビー!!
































ってなわけで1日ふつか終わった時点で・・・・























「もうだめポ・・・」


テルさんが新調してきた大物用リールは一切その出番がないまま日本へ帰るハメに・・・。
「海魂」が「悔恨」に変わった瞬間・・・






































3日目にもなると・・・・







いや〜ガイドのヌリックも爆睡やね。
3日目にして、俺たちの竿には未だアタリなし。
いや、すでにガイドもだれてんだけど、この日は無理言って夜8時まで釣りを続行。
なぜって?それはさ、出国前に別れたKちゃんの誕生日だったからだっ!
俺はそういう不純な理由で行動を決定する部分が異常に大きい!
「トゥディ イズ マイ ガールフレンドズ バースディ。ソー、プリーズ !」
その一言でガイドはわかってくれました!汗
“ガールフレンド”を“ex-girlfriend”としなかったのは俺のささやかな抵抗さ♪









テルさんはといえば・・・








「ダルっ」
・・・死んでますね。
なんか、体調も激ワルだったみたい。
「早めに帰ったほうがいいよなぁ」と思いながらも
「俺についてきたのがそもそもの悲劇の始まりさっ!笑悪いが俺のために死んでくれっ!笑」
ってことで見て見ぬフリですわ。
後日談「あの日の拓矢君は鬼に見えたよ(テルさん」)

結局、俺の愛の力もむなしくこの日も釣れず(笑)
「諦めたほうがよさそうだな」と思ったわ(笑)

・・・でもナマズはあきらめんぞっ!!笑






















そんなこんなで

滞在予定日数も折り返し地点を越え、



あきらめかけていた5日目…



淵にぶち込んでおいた竿に、



終に待望のクリック音が鳴りった。



巨大魚らしからぬ、繊細なアタリ。





ゆっくり餌を食い込ませ、充分に送り込んでから渾身のアワセを入れると、




終に待ち焦がれた重量感が伝わった。



















っしゃ〜〜〜〜!!



ずっと握り締めて神頼みしてたお守り!
コレはKちゃんからもらったものである以上に、
第1回のパプアでのあの怪物や、アフリカの牙のウロコが収納されているのだっ!
「Kちゃんみてるか〜?釣りってやっぱ“気合”でしょ!?」
な〜んて調子こいて首から下げたお守りと記念撮影してたら・・・・
バキッ
上等兵さんのフェンイック(氏の自己ベストの赤目の魂入り)が折れた〜!汗
いや、いつも7フィートを基準に釣りしてまして・・・・9フィートのこの竿、ちょうど2フィート分折れました・・・
とりあえず新潟Hさんのアブ6500Cと合わせて、フェンイック&アブで開高先生に対抗したのであります(笑)
あ、ラインはモチろんバリバス、アバニMAXパワーGTの100ポンドね!
竿折れちゃうぐらい、この糸強いね、マジですごい!初めて使って驚いた!根がかりを切るのがツライくらい切れんよ、この糸!
・・・とまぁこんなもんでよろしいでしょうか?汗>バリバス様
アバニ伝説、ファーストフィッシュはヨーロッパオオナマズでありますっ!報告おわりっ!笑

















2m、目標サイズには程遠いものの、うれしい1匹目。


船べりまで寄ってきたそいつの下あごをがっちりつかみ、船にずりあげる。








およそ130センチ、15キロ弱。



疲労しきった俺は苦渋と安堵の表情で言った。





「ハ〜イ ソム,アイム タク!・・・ようやく会えたんだな(汗)」
・・・ようやくこの言葉を言えたよ(安堵)
もちろんジムの「は〜いジャック、アイム・ジム」のパクリだけどね(笑)









開高先生、
あんた逝くにはちょっと早すぎたぜ?








ってか?笑






まだまだ世界には怪魚が息づいてるっす!!!
(左がガイドのヌリック!イイ奴でした)




















で、


調子に乗ってこうぜ!!


祭りじゃ〜〜!!


この際2mなんて贅沢いわねぇよ!!!




































・・・・とり合えず先に謝っときます。

武兄>ごめんなさい・・・

























































































・・・いや、やってみたかったんやって!(笑)
いろんな意味で憧れの水中ショット!!
でもここは場所が悪かったよ!!
流れは速いし、水深は3m以上あるし、体が固定できません・・・。
沈みかけで、顔がひどいことに・・・笑
この後、水中ローションプレイを存分に楽しみ・・・












































どうだ〜!!!

ヌルヌルになってご満悦(笑)行く前からこのポーズやってみたかったんだよね!
腕に注意してみてもらえばわかるけど、
タケノコの根元みたいに蚊にかまれまくりながらの5日間、
かゆみに耐えて待ったかいがあるというものです。
ボテッとしたお腹、アホそうなつぶらな瞳、いやはや至福ですな。
※俺のお腹はトリミングで切除しました(汗)
































 ・・・その後は、憑き物が落ちたかのようにソムは釣れた。

1メートル前後のおちびちゃんばかりではあるけれども…。















ヒゲが奇形。
すぐ「環境ホルモン!?」って疑ってしまうそんな自分の邪推が恨めしい(笑)
1mほどやけど、とにかく元気な固体だったよ!




















わかるかな?缶詰みたくブツ切りにした魚の身でぶっこみ釣りです。
新潟Hさんの「GUN×2」と、そう○さんの「天上天下唯我独尊トランクス(赤)」でGET!(ありがとうございます)
・・・って一番重要な糸は、もちろんアバ100!
流れ早すぎてちょっとでも糸は細いほうがいいみたい。
170ポンドも持ってたけど、ボートがあれば100で充分かなぁと思った。



















その中でひとつわかったことがある。

ソムは金属ワイヤーを嫌うということだ。

対大物、と意識しすぎてクエ用仕掛けを持ち込んだがワイヤーリーダーの仕掛け当たりすらなかった。

出国前、練習として狙った琵琶湖オオナマズ。

繊細で、臆病、髭で餌かどうかを確認し、フックなどの金属の感触をひどく嫌う…

その教訓がここで生きた。





時期もあるのだろうが、

カザフのナマズちゃん達は日本のマナマズほどお馬鹿さんではなく、

どちらかというと琵琶湖大鯰のような繊細さを持っていた。









ここを去る日が近づいていた。

ドイツ人のオーナー夫妻。

その奥さんの手作り料理は灼熱の日差しと蚊の大群の中で毎日疲弊しきって帰ってくる俺を元気づけた。


左がかわいそうな俺を救ってくれた、お金持ちのドイツ人オーナーさん。
周囲300ha(?)の大地主とか・・・。
フィッシングロッジに学割とか聞いたことないよ!
あ、ちなみにテルさんも学生って設定で押し切りました・・・汗&笑






























ロッジの夕食〜!サワークリームを入れたスープとか、
右手前はヨーロッパオオナマズのフライ(激ウマ)
トマトの横の、ソテーしたナスでトマトやイタパセを巻いた前菜、
帰国後作ってみたけどやっぱその土地でしか出せない味ってあるよなぁ。
タイにしろ、中国にしろ、料理好きの俺はこういうところも楽しみだね。
肝心のパプア&モンゴル、釣り旅の2大聖地(?)の料理は・・・微妙ですけど(汗)























週末の家族サービスに、と気取らない釣り師たちが家族を連れて集まるアットホームなこのロッジ。


滞在した7日間、


入れ替わり立ち替わり、いろんなお客さんたちと毎晩のように続くウォッカでの乾杯…。










ロッジでの夕食時のひとコマ。
怪物たちの写真をバックに、今日もヤケ酒であります。は〜時期外すとこういうもんなのね。
Mr運だけで生きる男、小塚拓矢でも限界はあるのさ(笑)
でもね、この時期もロッジが繁盛してるのはこの方々は「ナマズはデカくて疲れる!」とターゲットは鯉なのです。
白人って、なぜか鯉が好きだよなぁ〜。
ともあれ、「RICH」なんていうTシャツを堂々と着ちゃうそのセンスに、乾杯!

















ウクライナ料理(?)という、豚の皮(脂肪)のお漬物。
時たま毛根なんかが見えるけど、ご愛嬌。
コレで胃の粘膜を保護しつつ、ウォッカを流し込みまくるのであります(笑)、


















とりあえず釣りにもでてみましょうかということで・・・・





















ナマズを狙う傍ら、小さく刻んだ魚の切り身でGETしたスダック。
ザンダー、パイクパーチ・・・いろんな呼ばれ方するこの魚。
まぁとにかく俺はこんなのしか釣れなかったけど・・・










過去オーナーが釣った良型。
まぁとにかく、蚊がハンパじゃなくて、エサ釣りは待ってるのが辛かったよ・・・。
やっぱルアーがあってるなぁ、俺には。
こいつを狙ってエリア選択したら、それはまたそれで面白いゲームになってたろうけど・・・
ま、もうお腹いっぱいだよ。
快適なロッジではハングリー精神というか、燃えるような釣欲ってのが沸いてこないや(笑)




















というわけで熱すぎる日中はデッキチェアーでシエスタ(お昼寝)ですな(汗)













オーナーの息子さんと、お客さんの息子さんと。
こういうところで驚くのは、彼らはロシア語はもちろん、英語もかなり話せるってこと。
逆に自分が恥ずかしく思うな〜。中高6年も英語教育を受けてコレでは・・・汗
あと・・・スパイダーマンやら、ポケモンやら・・・
そういう、民間文化レベル、子供たちの次元では世界ってひとつなんやと思うよね。
でもな・・・こいつらもうこの年でメタボリックの徴候が・・・笑
ゲームばっかやなくて、運動せい!笑














なんだろう、子供が軍服着てると妙なブラックジョークに見えるよ(汗)
俺だけか?
同じくお客さんの息子さんです。
釣りバカ親父につき合わされるのは、さぞ辛かろう・・・笑














美女の卵。この子もお客さんの娘さん。
ほんとに家族連れの多いロッジだったな。
というか、この国の人々が家族単位で休日を過ごすことが多いのかもしらんね。
ほんとにねぇ、金髪の女の子って人形サンみたいだよねぇ。
パプアのクソガキどもとはまた違ったかわいらしさがあるな。
シャイなところは一緒だけど(笑)
このピノキオって飲み物は、子供用の甘いノンアルコールビール(?)です。
「あ〜早く娘作って、仕事なんぞホドホドに親バカ&釣りバカしてぇ〜」と思いました、ハイ。





























というわけで夕まず目、


半分アル中になりながら、小さな針にトウモロコシをつけて沈める。


フナやコイが入れ食いになった。


どれもヒレが鮮やかな赤に染まり、丸々太っている。


豊かである。魚が湧いている。
















どうよ、このフナの体高!
ほんと、どの魚も最高のプロポーション!
わかりづらいけど、ウロコの配置が変わってて、いわば「ドイツフナ!?」
若いころナマズによって怪我しただけかもしれませんけど・・・
コイ、フナ、ナマズ・・・日本とそう大差ない生物層っすわ。






















ウォブラ&コイのダブルヒット!何だろう、色素の関係かなぁ。
形はまったく日本と一緒だけど、ここらのコイはヒレが赤いなぁ。
んでもって、同サイズなら日本の鯉より顔が若いなぁ。
やっぱエサが多くて、成長が早いのかもしれません。
そういえば、密かに狙ってて釣れなかったけど、
草魚&ドイツ鯉も出来れば釣りたかったなぁ。
特にドイツ鯉、この辺の奴らは写真で見る限りすごい体高だったよ。
パーカーホのレベル!




















なぜか終了間際トウモロコシで釣れたヨーロッパオオナマズ(チビ)、しかもちゃんと口にヒット!
とにかく我がエクセージ様に新たな魚種の魂が刻まれたのです(笑)
「最後の最後にまたなんかやらかすんじゃないの〜?」とはテルさんが言ってたところの小さなサプライズ(笑)。
無駄な運を使っちまったか?笑
































































石焼サウナ、ロシア式(?)を昼間に撮影。
熱々の焼け石が中央に用意されたテント。
時々水をかけながら、何だろう、葉っぱの束で体をペシペシ叩く。
寒い地域の必需品!?まぁ何よりの注目は、
赤ら顔のロシア系のオジ様方のチン○ンが以外に小さかったことかな(笑)














夜、

ロシア式石焼きサウナで充分あたたまってから、イリ・デルタに飛び込んだ。

思ったより深い。


首までつかりながら、あまりの気持ちよさに目を細めた。

足の裏に感じる柔らかな泥。

そのまま小便をしてみると、下腹が温かく、

川と一体になったかのような、

大自然に包まれ、そのまま溶けていくような、

なんともいえないいい気持ちになった。




頭上にはミルクをぶちまけたような天の川。

それが、今回旅してきたシルクロード、“絹の道”に見えたりもした。

視界360度、ロッジ以外に明かりは無い。



地平線が星空に出合う辺りの、その向こう。

ずっとずっと東、草原の国で待っているであろう次のドラマに思いを馳せてみたり…。





川から上がると待ってましたとばかりに蚊の大群に囲まれた。

ここには命があふれていた。






















結果的に目標の2mオーバーは終ぞ姿を見せなかった。

最初の1匹が、今回のベストフィッシュとなった。




“大地震”起こらず。


葉月のイリ・デルタは静かなり。



オーナー、ガイドのヌリック他,皆さん本当にお世話になりました。
いつかこの夕日に、2mの絶叫を重ねます。
ありがとうございました。



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