7月29日
今、魚沼市民の中には
経済の効率だけで役所の仕事の判断をする気配があります。
確かに今までぬるま湯と言われ続けてきた役所の仕事内容ですが、
それだけで計れない‘人でなければ出来ない仕事‘というものがあります。
例えば、福祉や教育など民間の効率主義だけで解決できない、
移すべきでないものがあるということを皆さんに分かって戴きたいのです。
またこれらには
役所がしなければならない公的責任というものが含まれています。
この放棄にならないように住民は目を離してはいけないと思います。
黙っていれば賛成だと取られがちなことを
住民の皆さんはご存知でしょうか。
これからは、しなければならないときには
勇気を持って対処するという心構えも時には必要なのではないでしょうか。
有機センター建設は場所決めの段階で住民の反対に遭って乗り上げていますが
私は魚沼市の基幹産業である農業に絶対必要な有機センターを
作ってほしい一人です。
今の農業の抱える大問題のひとつに
土地の疲弊があります。
農協が長年推し進めた政策で化学肥料を使った農業が
土の中にいる何億もの菌を殺してきた結果、
土が固くなっているのです。
毎年、農作物の恵みを土から受け取った分
今度は土にお返ししなければどんどん痩せてゆきます。
化学肥料では撒いた分は栄養となりますが
土を下から掘り起こす菌がいなくなっては
菌の排出する栄養分もなく、土は硬くなるばかりです。
有機センターができたからといって、
すぐに土が復活するわけではありませんし、
いきなり魚沼市全部に間に合うほど堆肥が出来るわけでもありません。
大きな予算を畜産物関係者だけに使うというお叱りも受けるかもしれません。
しかし、公設民営で
建物を作るのは役所が作り、運営は農協がしたいと申し入れをしています。
農協も事の重大さに気づいており、
この先、農業の底上げをするには
有機農業でなければだめだと分かっております。
作るお金の大半は国が推進している
循環型農業推進の補助金で出来るのです。
市長は例えばもし15億(それほどかからないが)かかるとしても、
そのうちの2億5千万円ぐらいが市の負担になると答えています。
万一この有機センターができなかった時は、
県も2度とこのような話を魚沼市には出してこない事が予想されます。
皆さん、何とかならないのでしょうか。
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