12月31日
今年は歴史的な政治の大転換の年でしたね。
アメリカは初めての黒人大統領オバマさんに変わり、
日本は戦後63年も続いた自民党から民主党に・・・
「コンクリートから人へ・・」という大目標を、
国民の大多数が支持したということですね。
民主党の政策は
官僚政治から市民政治への転換です。
日本の国家予算は、国会で審議される「一般会計」と、
中央官庁(官僚霞が関)が動かしている「特別会計」とがあり、
一般会計は80兆円、特別会計は200兆円であり、
国会より官僚の方が大きな予算を動かしているのです。
さらに、官僚は各業界や族議員とつながり、
特定の業界や企業に不当に予算を動かし、
「政、財、官の癒着」と言われている。
官僚は定年が近づくと、特定の業界や特殊法人に「天下り」し、
そこでまた国の予算を誘導し、数年間、「渡り」(天下り先を
転々とすること)をして高額の給与や退職金を何度も受け取る。
自民党政権では、法律作り法律の施行も官僚中心でした。
さらに、他の国は政府が変わると官僚は変わりますが、
日本は、政府が変わっても中央省庁(霞が関)は変わらない。
変わるのは大臣だけだから、大臣は非常に難しい立場です。
大臣が命令しても官僚が動かないという事態も少なくない。
大臣は長くて4年。官僚は一生動かない。
だから、ムダな公共事業が続き、毎年50兆円の赤字の
垂れ流しが改まらなかったのです。
以上で、日本の異常な官僚政治の実態がお分かりだと思います。
この異常事態は、自民党の長期政権によって作り上げられたのです。
だからこそ、今回の政権交代によって正さなければならないのです。
新政権の最大の課題は、この点なのです。
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