熊本の郷土料理

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茗荷まんじゅう

庭の片隅に生えている・・・・・茗荷。

その時々でどのように利用するか、考えるのが楽しみの一つです。
初夏には、地面から芽吹き始めた“茗荷たけ”を
盛夏には、ひょっこり芽を出している“茗荷”を

今回は、本体である茗荷の葉を用いてみました。


かつて、1年間だけ群馬県に住んでいたことがありました。
その時、隣のお嫁さんから手ほどきを受けたのが“茗荷まんじゅう”でした。
久々古いレシピ集を紐解いて、再現いたしました。

今になって考えてみたら、
そのお嫁さん、熊本県のご出身だったのです。
あれから、19年、今頃になって合点がいきました。
茗荷まんじゅうは、
熊本県八代地方の郷土料理なのだそうです。

茗荷の葉は、記憶のかぎりで巻いてみましたが、
ちまきのように、まんじゅう全体をくるむと、
見た目に涼やかに、香りもたっぷり楽しめるかも知れません。

今回は、
こしあん(市販)入りと、ごま餡入りの2種類作ってみました。

材料の紹介

  • 上新粉と小麦粉(薄)
    (2:1の割合)
  • こしあん(市販)
  • 茗荷の葉
    (緑が濃くて新鮮なもの)
  • 打ち粉
  • ごまあん

*黒ごま(摺り)大さじ 3 に対して、
バター15g、砂糖大さじ 3、
あれば練りごまを加え、良く練り上げます。
分量は、かなり大雑把かと思いますが、
お味は、お好みが一番です。
バター風味がちょっぴり美味ですよ。

蒸し器を使用します。

  • 予め、餡だねを、うずらの玉子大に丸めておきます。
    ラップに包んでおくと手も汚れず、簡単です。冷蔵庫で冷やしておきましょう。
  • 茗荷の葉は、濡れ布巾でよく拭いておきます。
  • 生地・・・、レシピには小麦粉を用いると書いてありましたが、
    冷えると硬くなってしまうので、白玉粉と上新粉にしました。白玉粉:2に対して、上新粉:1の割合。
  • 粉に対して約同量の水を少しずつ加え、耳たぶくらいの柔らかさに捏ねます。
    誰が言い出したのでしょう。
    一体、耳たぶくらいの硬さとは、
    感じ方は、人さまざまなのでは?・・・ふ〜む、表現に困りますよね。
    強いて言うなれば、
    赤ちゃんのほっぺたをむにゅう〜と摘んだ感触かも。
    捏ねている生地が、指にべたつかず纏まり、
    且つのばしても無残に千切れたりしない・・・状態かな???
  • 捏ねた生地は、食べやすい大きさにまとめ、
    手のひらで円形にのばし、丸めておいた餡を包みます。
  • 丸めてやや平らにしたまんじゅうに、茗荷の葉の表側で包みます。
    この時、まんじゅうに小麦粉をまぶし、余分な粉を叩いてから、葉を巻きますと、
    食べるときに葉が離れやすくなります。
  • 湯気の上がった蒸し器に、硬く絞った布巾を敷き
    (・・・・今回は、余った余分な葉を敷きました)
    上記の包んだまんじゅうを並べ、約15〜20分蒸して出来上がりです。

**出来立てのアツアツより、
やや冷めたものの方が、茗荷の香りがまんじゅうにしみて美味しい!です。 お試し下さい。**

2011.8.13
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