まず、アクションですが、基本的にラージマウスバスを釣る時と同じです。「スモールはラージと違う!」と強く意識するのは良くありません。ラージマウスバスが思ったように釣れる人ならスモールマウスバスも必ず釣れますが、そうでない人は「スモールはラージと違うから。」と言い訳をするでしょう。ここでは、ルアーのタイプ別に解説しますので参考にしてください。
■ ペンシルベイト
このルアーはポーズをほとんど入れない高速連続ドッグウォーキングが良い時もあれば、着水後何もしない方が良い時もあります。まさにケース・バイ・ケースです。スモールを釣るにはポーズを入れないほうが良いと思っている方が多いのですが、それは誤解です。一時的に表面水温が下がった時、産卵後の魚が釣れている時はポーズを入れたほうが圧倒的に良いのです。ですから、魚の反応を見ながらその日に効果的なアクションを見つけ出すというのが賢いやり方です。高速リトリーブ一辺倒では釣れる魚も釣れません。
■ ポッパー
このルアーはポーズを一瞬入れる連続首振りアクションが良い時と、ポーズを長めに入れたほうが良い時があります。後者の場合は魚の活性が低い場合に、テイルが沈むタイプを使います。テイルフックには羽根をつけ、ユラユラと沈むようにすると効果的です。
■ ノイジー
このルアーは1ヶ所でモゾモゾ動かすアクションが良い時と、連続リトリーブが良い時があります。樹の下でライズを繰り返す魚には前者が、ナイトフィッシングでは後者が効果的です。
■ スウィッシャー
ジャークよりもタダ巻きが効果的です。このため、シングルではなくダブルスウィッシャーを使用します。ただし、比較的水温が低い時期の水面がかなり波立っている時でないとハズレることが多いので注意してください。使うタイミングが合えば思わぬ釣果をもたらしてくれます。
■ バズベイト
主に藻のあるエリアで使用します。アクションはタダ巻きで十分ですが、トレーラーフックを付けないとヒット率が下がります。
■ グラブ
水面をタダ巻きしてきます。オープンウォーターでバズベイトの代わりに活躍します。トップ初心者の方には使いやすいでしょう。
次にフッキングですが、スモールマウスバスは口が小さいということと瞬間的なアタックが多いためにラージマウスバスに比べてフッキングできる確率は低くなるので、ちょっとしたコツがいります。
■ タダ巻きの場合
これはラージマウスバスを釣る時と同様に、ロッドに重みが乗るまでガマンすることが大切です。他にコツはありません。
■ アクション中の場合
「バシュッ!」と出たら、すかさずラインを張って魚の感触があるかチェックし、感触があったらそのままフッキングします。ロッドに重みが乗るまで待ったり、1呼吸おいてから合わせていてはヒット率が激減します。しかし、大きな早アワセは厳禁で、魚を驚かせてしまいます。すかさずラインを張るということが重要なのです。そのためにはサミングしてルアーを着水させると同時にロッドティップを水面に向け、ラインスラッグをなるべく出さないようにすることです(ペンシルベイトを使う際も同様です)。あとは手に全神経を集中し、魚の感触を感じ取れば良いわけです。魚の活性が高いときには2回以上アタックしてくることも珍しくなく、時にはボート間際まで追って来ますから、一度乗らなかったからといってあきらめてはいけません。この時、ポーズをとるよりも今までより速いテンポのアクションを加え、一瞬ポーズを入れるほうが次のアタックを誘えます。ただし、ルアー寸前まで近づいているにも関わらず、なかなかアタックしてこない魚の場合、春ゼミを狙う魚の場合は、アタックの瞬間に合わせる必要があります。警戒心の強い魚はルアーと分かった瞬間に離してしまいますし、春ゼミを狙う魚のアタックは一回きりだからです。こういった魚を釣るには乗る乗らないに関わらず即アワセが必要です。フックポイントにも気を使ってください。一度体験してみないと分からないという方はこちらをどうぞ。
最後に、湖の透明度は高いので常にロングキャストを心がけてください。いくらその日のヒットルアーを投げていたとしても、先に魚に見つけられてしまっては、まず釣れません。また、ルアーの種類だけでなくアプローチにも十分な注意を払うべきです。はやる気持ちを抑えられずにポイント間際まで船外機で近づき、岸に引き波を当てるというのは論外です。マリンスポーツが行われていない裏磐梯の魚は騒音に慣れていません。 |