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○各項目が多いことに対する問題点○

 ○○が多いとどうなる?

COD(化学的酸素要求)の値が大きいと
 水中に酸素と反応しやすいびっしつがたくさん流入してきていると言うことです。また、すぐ近くで生活廃水や汚い水が流れ込んできている可能性が高いです。 
 この値が高くなるにつれ、水中の酸素が消費されるということなので、湖などの水流が少ないとこでは酸欠状態になり魚などの水中生物が住めなくなってしまいます。
CODの値による水質評価のの目安  
mg/L(ppm) 評価
0〜1 きれい
2〜5 すこし汚染がある
5〜10 汚染が多い
10〜 汚れた水
アンモニウムイオン、亜硝酸イオン、硝酸イオンの値が大きいと
 これらは樹木や草等の有機物や食べ物のかす、田畑の肥料の窒素分が入っていると高い値をしめします。窒素分が分解や溶解によってアンモニウムイオンになりそれが酸化することにより亜硝酸イオン、それが酸化すると硝酸イオンとなり水草などに吸収されます。
 アンモニウムイオン値が高いと酸化が進んでいないので比較的近くで排水が流れ込んでいると思われます。また亜硝酸イオンでは少しは離れた上流で、硝酸イオンに関しては上流一帯で流れ込んでいることが分かります(※一部違うときもあります)
数値の目安
アンモニウム 0.2ppm未満 きれい
0.5ppm以上 少し多い
亜硝酸 0ppm きれい
0.05ppm 通常
硝酸 5ppm未満 少ない
5〜10ppm程度 通常
リン酸イオンが多いと
 リン酸イオンが多いということは自然界から流入してくるものに加え川の外から食べ物のかすや肥料分が入ってきていることをしめします。最終的には植物に吸収されたり土壌に吸着します
数値の目安
リン酸 0.1ppm未満 きれい
0.1〜0.5ppm 少し多い
全体的に見ると
 水の流れの変化のない湖や内海では、生活廃水や工業排水、肥料分の解け出た農業廃水がたまり、それらが日光を受けて藻や植物プランクトンが大量に発生します。これらがかれたり死ぬと腐敗によって発生した窒素やりんが水中に溶け出します。このような過程により栄養塩類が急激に増加する状態を「富栄養化」といいます。これらは生態の変化をもたらしたり、魚を窒息死させたり悪臭の発生につながります。川でも流れの少ない所では局地的に富栄養化が起こっている事もあります。
 これらは長年に渡り循環してきたもので人間の生活によって大きな変化があるとこれらも大きくバランスが崩れてしまいます。
水素イオン濃度(pH)(又は酸性値)について
 水素イオン濃度が水酸化物イオン濃度よりも大きくなると酸性になり、逆に水酸化物イオン濃度のほうが高くなるとアルカリ性になります。また、両方とも同じ場合は中性です。
 一般的に0〜14の値で評価され7が中性で7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性となります。
普通の水は中性でpH7を示しますが工場排水などで大量に水が流れ込んでいると、その水に値が変化します。また酸性雨が降るとpHが下がり、プランクトンの発生により上がるときもある。
主なもののpH
0 酸性
1   
2 レモン汁
食酢  
3
4 炭酸水 酸性雨
(5.6以下)
5  
6 中性
水道水
農業
用水
7
8  
9 アルカリ性 石鹸水  
10
11   
12 アンモニア水  
13   
14 水酸化ナトリウム  

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