Event
【Event】 2005/11/24 UPDATED

第3回環境被害救済(環境紛争処理)日中国際ワークショップ

=11月26〜27日、中国・上海で開催=

韓国の弁護士も参加、より突っ込んだ議論期待


2001年の北京、2003年の熊本に次いで3回目となる「環境被害救済(環境紛争処理)日中国際ワークショップ」が2005年11月26/27日の両日、舞台を上海に移して開催される。ワークショップは1日半にわたって華東政法学院経済法学院で行われ、2日目の午後は2グループに分かれたフィールドトリップが行われる。

1回目、2回目が「環境紛争」についての共通の認識や情報のレベル合わせ的色彩が強かったが、今回は中国側が「環境紛争処理における制度的障害に関する分析」をしたり、「環境汚染権利侵害事件における因果関係の証明問題を分析」するなど、よりいっそう踏み込んだテーマでセッションが行われる。
また、韓国の丁南順弁護士が招聘されるなど、“日中国際ワークショップ”の名前の通りの内容となっている。
2日間のプログラムは次の通り。
タイトル 「第3回環境被害救済(環境紛争処理)日中国際ワークショップ」
日 時/会 場 2005年11月26日(土)〜27日(日)/華東政法学院経済法学院
■11月26日■
*09:30〜09:30
〈開会式〉
【座長】沈国明(上海市法学会会長・上海市人民代表大会法制工作委員会主任)
1.華東政法学院院長挨拶
2.日本環境会議理事長挨拶
3.上海市(副)市長挨拶[調整中]

*09:45〜11:45
〈セッション1〉
基調報告

【座長】(中)[調整中]/(日)寺西俊一(一橋大学)
報告: (中) 張梓太(華東政法学院)「中国の環境紛争処理における制度的障害に関する分析」
(日) 原田正純(熊本学園大学)「人類史に及ぼした水俣病の教訓−公害原論」
(中) 孫健(上海市環境保護局)「上海市環境保護事業の情勢と展望」
13:30〜15:20
〈セッション2〉
循環経済
【座長】(中)[調整中]/ (日) 山下英俊(一橋大学)
報告: (中) 鄭少華(華東政法学院)「循環経済の法哲学的意義」
李艶芳(中国人民大学)「循環経済の立法上の定義と内包」
(日) 吉田文和(北海道大学)「日本の循環型社会の成果と課題」
植田和弘(京都大学)「中国の大気環境政策の分析と評価」
*15:30〜17:30
〈セッション3〉
環境訴訟の
事例分析
【座長】(中)[調整中]/ (日)片岡直樹(東京経済大学)
報告: (中) 呂忠梅(湖北省高級人民法院)「環境侵権制度の開拓を追求して」
李 萍(中山大学)「公衆の権利擁護事件におけるチェック型公衆参加−環境影響評価制度−」
劉琳(南京第三律師事務所)「事例分析―環境汚染権利侵害の一事件から環境汚染権利侵害事件における因果関係の証明問題を分析する」
(日) 山之内桂(弁護士)「鉄道公害訴訟の実例報告」
■11月27日■
*09:00〜11:30
〈セッション4〉
環境被害救済・紛争処理立法の諸問題
【座長】(中)[調整中]/(日) 加藤久和(名古屋大学)
報告: (中) 孫佑海(全国人民代表大会環境・資源保護委員会)
「日本の環境救済の法律がわが国に示唆するもの」
王燦発(中国政法大学)「中国の公害病訴訟とその法律問題の研究」
別涛(国家環境保護総局)(タイトル未定)
汪勁(北京大学)「環境公益侵害と紛争:訴訟を提起する権利は誰が有するか?〜中国における公民環境訴訟制度確立の必要性について〜」
(日)村松昭夫(弁護士)「自動車排ガスによる健康被害に関する新たな救済制度の提言について」
礒野弥生(東京経済大学)「石綿(アスベスト)被害救済と立法の課題」
*11:30〜12:00
〈総括〉
【座長】(中)[調整中]/(日)大久保規子(大阪大学)
報告: (中) [調整中]
(日) 淡路剛久(立教大学)
主 催 華東政法学院経済法学院
共 催 上海市法学会、日本環境会議、中国政法大学公害被害者法律援助センター
協 力 中国環境問題研究会ほか

※≪環っ波≫ではこの「上海WS」を現地取材し、現地ルポを近日中にアップロードします。



【Action】


各地で水汚染が深刻化。早急な支援必要

=第3回中国環境問題研究会開く=

急速な経済発展と環境対策の乖離深まる


聴衆者の質問が相次ぎ、活発に議論された
=東京・赤坂のジェトロ会館で
中国環境問題研究会の2005年第3回会議が9月1日、東京・赤坂のジェトロ会館で開かれた。11月26日に上海で開かれる「第3回環境被害救済(環境紛争処理)日中国際ワークショップ」(上海WS)の勉強会を兼ねて開かれたもので、5人の研究者が最新の研究結果を発表した。
それぞれの発表に関連性はないものの、共通していることは水を中心にした中国の汚染度が著しく悪化しており、中国側自身の対応が必要な事はもちろんだが、日本側としてどのような協力の余地があるか、前向きに検討する必要があるとの提案も行われた。
各発表の要約次の通り。

□淮河流域における水汚染被害の状況―2005年7月現地調査報告―
                                              >大塚健司(アジア経済研究所)
対中投資は資金だけでなく専門家の知見必要
ガン患者への家族の介護
風景には声が出なかったと
語った大塚さん

・ 今回の調査は2005年7月23日、上海から鄭州に飛び、さらにタクシーで3時間あまり走って周口市沈丘県槐店回族鎮に入り、旧知の淮河衛士代表の霍岱珊氏と再会。24日は午前に黄孟栄村、陳口村を訪れ、午後に東孫楼村、さらに隣村の解庄村でガン患者を訪れた。さらに25日は項城市の蓮花集団と丁集鎮の綿羊皮革の二つの企業を訪問し、蓮花集団の廃液垂れ流しの現場を案内してもらったり、皮革生産基地を見学した。
・ いくつかのことが気になった。初めて訪ねた解庄村は深井戸やろ過装置などがまったくなく、消化器系のガンの多発や死亡といった深刻な健康被害と遭遇した。
・ 一方、東孫楼では各家庭に飲み水のろ過装置が設置され、黄孟栄村では深井戸を水源とする簡易水道が敷かれるなど、より安全で清浄な水の供給が進んでいた。医師によると、感染病の発症は明らかに減ったという。
・ 農村における医療体制の不備が総じて目立った。健康診断なども一部の裕福な層に限られていた。河川の汚染、疾病との関係の入念な調査が必要だ。国内外からの支援はより必要だが、単なる資金的支援でなく、専門家の関与・参画が求められている。

ガンが多発している黄孟営村にて、深さ38メートルの井戸水を汲み上げる。臭いをかぐだけで吐き気がする。簡易水道ができるまで村人たちはこれを常用していた。 黄孟営村にて県政府と郷政府が90万元(計画段階)支出して深井戸の簡易水道が整備された。水道代は1tあたり1元。2004年9月に完成。 隠し配管から垂れ流されている工場廃液を採取する環境NGOの霍さん
=いずれも大塚さん撮影

□CLAPVによる訴訟支援の動向―福建の事件を中心に―
                                                >櫻井次郎(名古屋大学)
公害訴訟支援に成果あったが限界も感じた
訴訟代表になった医師は
資格を剥奪されるなどの
いやがらせを受けたことを
明らかにした櫻井さん
・ここでいう福建省屏南県訴訟とは屏南県(人口18万人)の1721名の住民が農作物被害と精神的苦痛による訴えを起した事例を言い、被告は塩酸カリウム、塩酸ナトリウムなどを生産している榕屏聯営化学工場で、排水中のクロムや排ガス中の塩素、廃棄物中のクロムが汚染物質となった。工場周辺の孟宗竹やさらに広範囲の樹木が枯れ、その上に火力発電所が増設、稼働したことで汚染被害が激化した。
・2002年3月に住民はCLAPV(中国政法大学汚染被害者法律援助センター)へ相談し、8ヵ月の準備期間を経て提訴した。1回目は2005年1月に寧徳市中級人民法院が和解を勧めたが、補償金の開きが大きく不成立となり、同年4月に第一審判決が出たが、原告、被告とも上訴した。そして8月に福建省高級人民法院で第二審の審理が開始され、法院は和解を勧めたが、やはり補償金の開きが大きく不成立となっている。
・これらの経過を見ると、CLAPVの支援の成果と限界が感じられる。汚染被害者の一定の救済や汚染状況の緩和という面では効果はあったが、法官の教育、現地の証拠収集などの改善の要や、訴訟代表になった人への地元政府の干渉やいやがらせなどがあり、結果的に個人の生活を圧迫したりしている。


□中国における水問題の現状と上下水道セクターの課題
                                            >長瀬 誠(東アジア総合研究所)

広がりつつある経済発展と環境対策のギャップ
計画の遅れと汚染の進行
のアンバランスが気になる
という長瀬さん

・中国の「水」問題は、途上国型水問題と先進国型水問題が並存していること、市場経済の進展と残存する計画経済システム、さらには相対的に遅れた内陸と進んだ沿岸地域の格差などの二面性をもっている。
・このため、政府は(1)節水・リサイクル、汚水排出規制、処理率向上 (2)価格改革などの制度改革の必要性 (3)資金・技術不足を補う民間・外資導入の重視などの課題を抱えているが、それらへの各対策は必ずしもスムーズに進んでいない。
・一方、水汚染は明らかに進行しているが、いろいろ手は打っているものの、生活廃水や工業廃水が未処理のまま流されたり、急速な経済発展に追いつかず、汚水対策は遅れているのが現状だ。


□中国における「循環経済」とリサイクル
                                            >小島道一(アジア経済研究所)

電子機器廃棄物の処理、低コストの方法に流れる
日中間の認識のレベル合
わせが必要不可欠と言う
小島さん

・ 2004年11月〜12月にかけて広東省汕頭市貴嶼鎮の電子廃棄物のリサイクル現地調査を行った。
貴嶼鎮にはいぜんとして電子機器の廃棄物が集まってきていた。
・ 基盤焼きが盛んな地域で、日本からきた(メーカー名が入っているので分る)コンピュータ、携帯電話、パチンコ台なども見られた。
・ ある地区ではコークスなどで基盤をあぶり、ICチップやハンダを取る作業が行われ、5〜10人が働く作業場が100軒以上並び、中古のチップを売る店もいくつか並んでいた。また、酸を使って貴金属などを回収する工程は町中でなく、川沿いで行われ、残さが野積みになっていた。
・ 一方で米モトローラ社と提携したリサイクル工場があり、環境対策を施している電子・電気廃棄物の解体工場も出来ているが、肝心の廃品が集まってきていない。その原因は「コストが高いから」に尽きるようだ。
・ 日本の経済産業省の委託事業で、「中日における循環経済と省エネに関するワークショップ」が1月に北京で、3月に東京で行われ、ともに参加したが、日本では「循環」というと廃棄物のリサイクルというイメージがまず浮かぶが、中国の循環経済では省エネや節水の優先順位がリサイクルよりも高いというのが現状で、今後もこのようなレベル合わせというか、共通の認識の共有がプロジェクトを効率的に進める上で必要だ。


□中国におけるクリーン開発メカニズムおよび
            2013年以降の枠組みに関する議論の動向

                                  >明日香壽川(東北大 東北アジア研究センター)

大きい温暖化対策のカギ握る中国
克服すべき課題は多いが
キーは中国が握ると見る
明日香さん

・ 温暖化問題における中国の占める割合と果す役割は大きい―ということで考えると、今後の中国のこの問題に対する政策、動向から目が離せない。
・ 中国のCO2の排出量、クリーン開発メカニズム(CDM)市場規模、カーボン・クレジット発生量に対する予測は様々だが、いずれも中国がカーボン市場の需給、地球全体の温暖化対策という二つの意味で大きな役割を担う事が分る。
・ このような重要性を重視して、現在、世銀、アジア開銀(ADB)、国連開発計画(UNDP)の公的機関やドイツ、イギリス、スイス、ノルウェー、イタリア、カナダ、日本などが国ベースでCDMに関する様々なプロジェクトを中国で展開している。
・ 中国のポテンシャルの大きさから多くの“買い手”を引き付けているが、それだけに課題も多い。すなわち、(1)国内制度の整備 (2)クレジット価格への政府介入の程度の見極め (3)環境エネルギー政策との調整や整合性などを初めとする多くの課題の解決が求められる。
・そして、この問題は「公平性」という倫理的問題になるので、それが十分に取り入れられないと、中国を含めて、先進国が望むような途上国の「参加」は望めまい。

*中国環境問題研究会
中国の環境問題研究に関わる有志からなる研究グループ。2003年3月に第1回研究会を開催した。2004年12月には『中国環境ハンドブック2005−2006』を出版した。
http://www.ethinkpub.net/groupchina/

【Event】 2005/11/24 UPDATED

=次回は12月16日に開催=

中国環境問題研究会は第4回会合を2005年12月16日に東京・青山で開催する。「上海WS」の結果報告などが行われる予定。

12月2日、事務局から公表された具体的な内容は次ぎの通り。

◆日 時=2005年12月16日(金)13:30〜19:30(予定)
◆場 所=環境パートナーシップオフィス(EPO)会議室
                  (地図:http://www.geic.or.jp/geic/support/utility/map.html
◆総合テーマ=日中環境協力を考える(仮)
   【第1部】 基調報告(報告テーマは調整中)
           ・明日香壽川(東北大学東北アジア研究センター)
           ・千原大海(JICA国際協力専門員、元日中友好環境保全センタープロジェクトリーダー)
   【第2部】 研究活動報告
        ・第3回環境被害救済(環境紛争処理)日中国際ワークショップ(上海、11月25-27日)
        ・11月28-29日淮河(河南)調査報告ほか(募集中)

   【第3部】 パネルディスカッション〜日中環境協力を考える、次期ハンドブックに向けて〜
         パネリスト:明日香壽川、千原大海ほか(調整中)
なお、パネルディスカッションの後、総会も予定。

◆参加費=資料代500円
◆参加申し込み及び問い合わせ先
   ◇Eメール   研究会事務局:ckmk-renraku@freeml.com
   ◇ウェブサイト http://www.ethinkpub.net/groupchina/
   ◇電話&FAX アジア経済研究所新領域研究センター(大塚健司)
            TEL 043-299-9752 FAX 043-299-9763



【Event】 2005/10/21 UPDATED

「水俣に産廃処分場? とんでもない! 東京の集い」

=11月5日、東京・水道橋で開催=

映画上映、地元代表報告、専門家の講演など盛り沢山

水俣病問題は来年5月「公式確認50年」を迎えるものの、依然として「終っていない状態」なのに、水俣にまた重大問題が起っている―という認識のもとに、民間業者によって水源地に近い山間部に国内最大級規模の産業廃棄物処理場が計画されていることを座視、看過できないとして、2005年11月5日、東京・水道橋で「水俣に産廃処分場? とんでもない! 東京の集い」が開かれる。

当日は、午後の部として、患者団体や市民グループが江口・水俣市長と交渉した記録ビデオや日の出処分場問題を取り上げた映画『水からの速達』の上映、夜の部として現地の住民・患者代表の報告や産廃処分場問題に取り組んでいるNPOの講演などが行われ、署名の呼びかけなども行われる。

容積も面積も東京ドームの約3倍という規模の産業廃棄物処理場計画が浮上したのは昨年春・6月には市民グループが「水俣の命と水を守る市民の会」を結成し、反対運動が本格化した。これに呼応して「水俣に心を寄せ続けてきた者として座視できない」と、土本典昭、宇井純さんが呼びかけ人になり、いわば水俣応援団の第1弾となる「反対声明」を6月24日発表するとともに、環境大臣、熊本県知事、水俣市長に「明確に反対の意思表示をするよう」求めた。当時53名だった署名者は10月1日付で281名に達している。11月5日の集いは、その第2弾で、実行委員会ではより多くの人たちの参加を求めている。

開催要領次の通り。
テーマ 「水俣に産廃処分場? とんでもない! 東京の集い」
〈午後の部〉
14:00〜16:30
(6F中会議室)
*映画上映『水からの速達』(西山正啓監督、106分)
*ビデオ上映「4.27水俣市長交渉記録」(30分)
*参加者フリートーク
〈夜の部〉
18:00〜20:30
(4F大会議室)
*主催者挨拶:土本典昭、宇井純
*ビデオ上映「処分場予定地」(20分)
*現地の住民・患者のみなさんからの報告:
  坂本ミサ子(水俣の命と水を守る市民の会・代表世話人)
  中村幸治(同・水俣市議)
  藤本寿子(同・水俣市議)
  坂本龍虹(水俣を憂える会・会長)
  緒方正人(本願の会・副会長)
*講演:「廃棄物処分場問題の現状と水俣の課題」(仮題)
     大橋光雄(廃棄物処分場問題全国ネットワーク事務局長)
*吉井正澄前水俣市長ほか各地からのアピール紹介、全国署名の呼びかけ、「東京の
  声」発足採択、現地への寄せ書き贈呈
日 時

場 所
2005年11月5日(土)

【全水道会館】 東京都文京区本郷1−4−1 TEL 03-3816-4196
(JR総武線「水道橋駅」東口2分、都営三田線「水道橋駅」A1出口1分     
入口は白山通りに面し珈琲店と中華料理店の間)

資料代 1000円(昼夜通し。学生500円、首都圏以外からの参加者無料)
主 催 11.5集い実行委員会
連絡先 TEL 090-3533-4489(久保田/昼間は留守録)
【Event】 2005/10/12 UPDATED

10月22日に「諫早湾干拓・原因裁定検証シンポジウム」

=諫早干潟緊急救済東京事務所/有明海漁民・市民ネットワーク=

堤・熊本県立大教授らが「因果関係不明」を追及


一昨年4月、公害等調整委員会に「有明海の漁業被害は諫早湾干拓事業によってもたらされた」とする認定を行うよう申請した原因裁定に対し、公調委は去る8月30日、漁業者側の申請を棄却した。一方、漁民が行なった「工事差し止めの仮処分申請」に対して最高裁は9月30日、「因果関係の立証は不十分」として、抗告を棄却した。

公調委の裁定は、専門家の見解さえも否定した。果して、法的に、あるいは科学的に本当に妥当なものだったのか? 棄却に至った実際の理由は何だったのか? 今後中長期開門調査をどのように実現していくのか? こうした問題を研究者と市民が一緒に考えていく機会を設けたい、原因裁定内容を検証しようというというシンポジウムが諫早干潟緊急救済東京事務所/有明海漁民・市民ネットワークの共催により2005年10月22日、東京・青山の「こどもの城」で開催される。

テーマ 諫早湾干拓・原因裁定を検証する
      ―本当に「因果関係は不明」なのか―

演 題

講 師

・諫干を巡る司法判断の特徴と問題点
         :堀 良一(弁護士)
・原因裁定はどこまで科学的だったか?
         :佐々木克之(元中央水産研究所)
・公調委が目を逸らした有明海異変の真実
          :堤 裕昭(熊本県立大学教授)
・ディスカッション・質疑応答(上記の3人に加え)
         :東 幹夫(長崎大学名誉教授) 宇野木早苗(元東海大学教授)
          田北 徹(長崎大学名誉教授) 宮入興一(愛知大学教授)
日 時 2005年10月22日(土)午後6時15分〜8時45分
場 所 青山・こどもの城 8F研修室
(渋谷駅徒歩10分/地下鉄表参道駅徒歩8分)
http://www.kodomono-shiro.or.jp/access/index.html
資料代 1000円(資料代)
主 催 諫早干潟緊急救済東京事務所/有明海漁民・市民ネットワーク
後 援 「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する東京・首都圏の会
連絡先

諫早干潟緊急救済東京事務所 TEL/FAX 03-3986-6490
〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷3−11−4

パレドール目白205
E-mail isahaya@khc.biglobe.ne.jp


【Event】 2005/08/15 UPDATED

「今、アスベストの何が問題か―アスベストのない社会を目指して」

=8月26日、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議が公開学習会=

第一人者の名取雄司さんを講師に招き


アスベスト(石綿)問題はマスコミで大きく取り上げられているように、労働者だけでなく、その家族や周辺住民にまで重大な被害を及ぼす事が明らかになってき、今後どのくらい被害が広がるか想像もつかない状況になってきた。このアスベスト問題についての知識を深め、対策のあり方を根本的に考え直す必要があるのではないか―という認識に立って、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議が2005年8月26日、アスベスト問題の第一人者として活躍している名取雄司医師を講師に招き、最前線の情報と、今後の対策について分りやすく話してもらおうという公開学習会を開く。

テーマ 今、アスベストの何が問題か〜アスベストのない社会をめざして〜
講 師 名取雄司 (医師、アスベスト・中皮種・じん肺センター代表)
日 時 2005年8月26日(金)18:00〜20:00
場 所 弁護士会館/10階1003号室
*地下鉄霞が関駅(B1−b出口)から直結、徒歩1分
資料代 一般1000円、主催・協賛団体会員500円
主 催 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
協 賛 第二東京弁護士会研修センター、全国石綿連絡会
連絡先 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
TEL  03−5368−2735/FAX 03−5368−2736



【Event】 2005/08/15 UPDATED

新潟水俣病40年 「阿賀ルネサンス」 開催

=8月20日〜28日、環境と人間のふれあい館で=

映画・シンポジウムなど “らしさ” を表現


新潟水俣病公表40年記念事業「阿賀ルネサンス」が2005年8月20日〜28日の間、新潟県立環境と人間のふれあい館で開催される。主催は新潟県だが、冥土のみやげ企画社と「阿賀に生きる」ファン倶楽部が企画・制作にあたる。

記念講演は原田正純・熊本学園大学教授が行なうが、「新潟水俣学の可能性」を探るシンポジウムや「新潟水俣病と文化」を話し合うパネルディスカッション、さらには“ガッツくん”で有名な神戸のイラストレーター・湧嶋克巳さんが地蔵さんを描き、水俣病患者の渡辺参治さんが民謡を歌うコラブレートなど“新潟らしさ”を盛り込んだ1週間の催し物になりそうだ。

新潟市内の県民会館でも18日〜21日まで「記念パネル展」が同時開催される。ともに入場無料。

[新潟県民会館・情報ラウンジ]
8月18日(木)〜21日(日) 09:00〜17:00
展   示 新潟水俣病40年記念パネル展
[新潟県立環境と人間のふれあい館]
8月20日(土)〜28日(日) 09:00〜10:00の8分間
映画上映 「生きているうちに……」(明訓高校/1996年)
8月20日(土)  13:00〜
映画上映1 「公害とたたかう」(1970年・42分)
「ミナマタ―井戸を掘ったひと」(1999年・42分)
8月21日(日)  13:00〜
記念講演 「熊本水俣学の展開と展望」
講  師: 原田正純(熊本学園大学教授)
8月21日(日)  14:30〜
シンポジウム 「共感から共鳴へ―新潟水俣学の可能性―
パネラー: 工藤和雄(新潟水俣病弁護団事務局長)
関川智子(沼垂診療所長)
谷垣尚巳(東京学館新潟高校教諭)
新潟水俣病被害者
コーディネーター : 関 礼子(立教大学助教授)
オブザーバー : 原田正純(熊本学園大学教授)
8月22日(月) 13:00〜
映画上映2 「水俣病患者さんとその世界」(1971年・120分)
8月23日(火) 13:00〜
映画上映3 「医学としての水俣病(第1部)」(1974年・93分)
8月24日(水) 13:00〜
映画上映4 「医学としての水俣病(第2部)」(1974年・103分)
8月25日(木) 13:00〜
映画上映5 「医学としての水俣病(第3部)」(1974年・91分)
8月26日(金) 13:00〜
映画上映6 「水俣病その20年」(1976年・42分)
「水俣病その30年」(1980年・43分)
8月27日(土) 09:00〜12:00
映画上映 「阿賀に生きる」 「阿賀の記憶」
パネルディスカッション
「表現を生み出す風土
―新潟水俣病と文化―
出演者 : 小林 滋(映画監督・キャメラマン)
里村洋子(エッセイスト)
湧嶋克巳(イラストレーター)
新潟水俣病被害者
コーディネーター : 関 礼子(立教大学助教授)
ライブイベント
「ここから生れる表現」
出演者 : 湧嶋克巳(イラストレーター)
渡辺参次(民謡歌手・水俣病患者)
主   催: 新潟県
企画・制作: 冥土のみやげ企画社・「阿賀に生きる」ファン倶楽部
入場無料
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