民商今週のホットニュース2004.9.20

　９月１１日よりはじまった、３４回かみのやま温泉全国かかし祭りにおいて、上山支部が製作した作品、「風流『栄枯盛衰』」が、上山市制施行５０周年記念特別賞を受賞しました。

　上山市は、県内でも有数の観光地。しかし、ここ数年、長引く不況の中、年々観光客の減少が問題となっていました。
　そんな中、上山支部の定例役員会で「上山を盛り上げるためにも、私たちも祭りに参加しよう」と、かかしの製作を決意。この夏、何度も役員が集まって、作品を完成させてきました。
　上山支部長の井上久男さんは「今回の作品は、支部にとって、十数年ぶりの出展。以前は、何度も出展していたが、世の中忙しくなって、みんなで作る時間がなくなっていた。今年は、一念発起！合併やら何やかや、自分たちのふる里がなくなるやも知れない今こそ、自分たちも何かやらなければ」と、出品への意欲を、語ります。
　今年は、上山市が市制５０周年を迎えたということもあり、出展数も過去最高の３９１体に。
大学教授ら１２人が審査した結果、山形民商上山支部の作品は、「市制５０周年記念特別賞」を見事受賞しました。
　作品は、難破船に乗った、小泉首相、ブッシュ米大統領、金正日北朝鮮将軍様が、世論の荒波に耳を貸さずに、沈み行くといったパロディー物。作品と、各人の語った迷言が、見学者を楽しませます。
会場では、「ホンと、とっても似ている。誰と言わなくてもすぐわかる」、「以前と比べ、政治ネタや自治ネタが、極端に少なくなっている。皮肉やパロディーですら声を上げる機会が少なくなっているのかなあ。だからとっても目立っている」など、作品への感想が次々に寄せられました。

ニュースなどマスコミでも、多数取り上げられるなど、今年一番の人気かかしとなりました。

作品の前口上と各かかしの紹介は次の通り。

風流「栄枯盛衰」

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ

こちらにおはす御三方、いずれも一世を風靡なされし方々なれど、それも今は昔
すっかり民から愛想を尽かされ、青色吐息
沈み行く泥舟ながら、それでも振り落とされぬようにと、もがく様、いとおかし

「口は災いの元」

民には、自己責任を説き、己には、さにあらず、とは、何をか言はんや。
これひとへに、あさましきものと言ふべきものなり

この将軍様、何をするかわからないので要注意

長年、「拉致はありもしないこと」と
言ってはいたものの、
おコメが欲しいとついに認めて発せし
御言葉

「特殊機関の一部が、
英雄主義に走って行ったもの」

(だから、特殊機関の長官はあなたでしょう？)

この御方、凶暴につき要注意

「（イラクが核兵器を）
保有していなかった事を、
知っていたのでは」と
問われしとき発せし、いと難しき御言葉

「我々が間違っていたと、
証明されることはない！」

（そりゃそうでしょうとも、認めなければね！）

この御方、力技で乗り切ろうとするので要注意

「年金国会」におかれ、
過去の法律無視を追求され、
苦し紛れに語れし御言葉

「人生いろいろ会社もいろいろ」

(だからといって、法律破ったら悪いと思うのですけども)