ゴーグル
[強い目の痛み]
2001年にCSが悪化してから、それまでにはない症状が出てきました。強い目の痛みです。農薬にさらされると目が焼けるように痛くなります。一般の人の経験に照らし合わせて説明すると、タマネギのみじん切りをしているときの痛みに似ています。あるいは、太陽をじかに見つめたときの痛みというのでしょうか。とにかく強烈な痛みで、目を開けていられなくなります。視神経から脳にかけて異常な興奮状態になり、何も考えられなくなってしまいます。
この目の痛みの発作によって、私の生活は広範囲で制限を強いられるようになりました。今でもその痛みは続いています。私の生活の質は、「目の痛み」の症状に左右されていて、「目の痛みがない日は良い日、目の痛みがある日は良くない日」と思います。それが他の何よりも大きな判断基準となっています。「目の痛み」の症状の強さに比べれば、他の症状の辛さは、問題にならないほどです。そのくらい、「目の痛み」の症状だけが突出して強いものになっています。
[ゴーグルを探す]
自分の周辺の空気の中に刺激物が存在しているために、目の痛みが起きてくるのだから、外気を遮断すれば目の痛みは軽くなるはずだ、と考えました。それで、自分に合うゴーグルを探してみることにしました。
まず、スポーツ用品店に水中メガネを見に行きました。これは、ゴムパッキンのにおいが強くてとても無理でした。ゴムの刺激で目が痛くなってしまいました。
次にスキー用のゴーグルを見てみました。これはパッキンはないのですが、隙間だらけで効果が薄そうです。
水泳用のゴーグルも見てみました。これもゴムパッキンのにおいがとても強くて全く耐えることができませんでした。スポーツ用品店は、その場にいるだけでぐあいが悪くなるので、選ぶのは容易ではありませんでした。
結局良いものが見つからず、そのまま2年ほど過ごしていました。
[すばらしいゴーグル]
2003年にホームセンターでとても良いゴーグルを見つけました。軽作業用のゴーグルです。
安全メガネ/クリア (株)高儀
ゴムパッキンはなくて、見た目は花粉症用のめがねに似ています。このゴーグルはレンズは透明です。このゴーグルは私の顔にぴったりで、つけると目の部分をよく覆っていて、隙間はほんの少しです。まるで、「石膏で私の顔型を取って作ったのか!? 」と思われるほど、顔によくフィットしています。これをかけると目の痛みがとても楽になります! 目の粘膜に刺激物が到達しないので、痛みが抑えられるようです。それで、目が痛くなると、このゴーグルをかけるようにしています。とても重宝しています。
このゴーグルはポリカーボネイト製。環境ホルモンが出るといわれている素材ですが、使用上、問題はないです。なぜかUVカット。
現在まで、ずっと愛用しています。値段が安いので(¥400)、いくつか買って有害物質のレベル別に使い分けています。汚染の強いところに行くと、ゴーグルにもその刺激物がついてしまいます。あらかじめ、ゴーグルを「弱い刺激用」「中くらいの刺激用」「強い刺激用」と分けておき、外気の刺激に合わせて使い分けています。(レベル表示については第1章〔1〕−a「記録する」,〔3〕−d「有害物質の影響を減らすための衣服の着まわし」をご覧ください。)
*(株)高儀の「安全メガネ/クリア」は、製造販売中止になってしまいました。今では、新しいものが手に入りません。これまで買ったものを大切に使っていこうと思っています。
(2005.9.30)