アイロン
[アイロンが使えなくなった経緯]
アイロンがけは私の好きな家事でしたが、2001年にCS症状が悪化してからはできなくなってしまいました。2001年の5月頃から水道水に反応するようになり、水道水に接すると激しい目の痛みを感じるようになりました。それとほぼ同時に、アイロンがけをしている時も目の痛みを感じるようになってきました。原因は洗濯物に水道水の成分が残留しているらしいこと、アイロンのスチーム機能を使ったことでした。洗濯物についている水道水の成分がアイロンの熱で揮発して、激しい刺激臭を発しました。また、スチーム機能を使う時はタンクに入れた水道水が蒸発して、これもものすごい刺激でした。アイロンがけした洗濯物も、アイロン台も、作業をしていた私の服や髪も、すべてが強い刺激臭を発するようになってしまいました。このとき以来、アイロンがけはほとんどしていません。
それまで使っていたアイロンは汚染されていて使えそうにないので、新しいアイロンを買いましたが、新品のにおいがあってぐあい悪くなってしまいました。この頃(2001年)からテフロン加工のフライパンにも強い目の痛みを感じるようになっていたので、アイロンのフッ素樹脂加工が原因なのかと推測しました。困っていたら、義母が長年愛用している古いアイロンを譲ってくれました。30年くらい使っているものです(アイロン面はクロムメッキ)。電源を入れて加熱してみたら刺激がなくて使えそうでした。それで、義母には新品のフッ素樹脂加工のものを使ってもらうことにしました。ありがたかったです・・・(涙)。
[現在の状況]
アイロンは熱を発するものなので、普段耐えられる衣類でも、アイロンがけによって染料や生地加工材などの化学成分が揮発することがあります。だから現在でも私はめったにアイロンがけはしません。する時は30年もののアイロンを使って、アイロン台の代わりにバスタオルを使っています。アイロン台は、以前のものは汚染されて使えないので、新しいものを探してみたのですが、私が使えそうなものは見つかりませんでした。店頭でにおいを嗅いでみてよさそうでも、熱をかけてみるとどうなるかわからないので判断しにくいです。いずれ自作してみようかと思っていますが、現在はまだ過敏性が高いので保留にしています。
私は比較的安全な布を買ってきて帽子やスカートを手作りすることがあるのですが、裁縫のときにアイロンを使いません。ミシンの機械油のにおいや電磁波(と思われるもの)でフラフラになるので、この上アイロンの負担も重なるととても作業できません。それで、折り目をつける時には爪を使ってつけるようにしています。綿であればけっこううまくいきます。ナイロン・キュプラなどはいくら折っても折り目がつかないので、かなり苦労します
。
(2005.1.9)
[追記]
その後、新たに便利な道具を見つけました。クロバーの「シームオープナー」という商品です。これは、先が平べったくなっている独特の形をしたヘラで、布を折ってこすると、きれいに折り目がつきます。洋服の裾を折って折り目をつけたり、縫い代を割るときに、アイロン代わりにこすって折り目を付けることができます。
アイロンのように、布の全面のしわを取って平らにするようなことはできませんが、洋裁の各工程で、折り目を付けて、作業をしやすくすることができます。本当に便利な製品で、これを使うようになってから、作業が効率よく進むようになったし、仕上がりもきれいになりました。
(2020.3.19)