まな板
[「抗菌」を避けて選ぶ]
台所用品やバス・トイレ用品には「抗菌」処理されたものが多く、使えるものを探すのに苦労します。私は「抗菌」と表示された商品は苦手で、ほとんど使うことができません。
実家にいたときは(〜2002年)、自分一人分の調理だったので、小ぶりなまな板(20×20cm)を使っていました。しかし、夫と暮らすようになってからは、そのまな板では小さすぎるので、大き目のまな板(25×35cmくらい)を探しました。何軒か店を廻ってみましたが、どの店に行っても「抗菌」表示のまな板ばかりです。東急ハンズに「抗菌」と書いていないまな板があったので買ってみましたが、プラスチックのにおいのせいなのが、それとも表示はなくとも「抗菌」処理されているのか、刺激を感じてしまい、使えませんでした。
高いものを買って使えないのも無駄が多いと思い、100円ショップ(ダイソー)で「抗菌」表示のないまな板を買ってみました。これは、におい・刺激が少なくCS的には問題なかったのですが、プラスチック素材に粘り気がなく、包丁の刃の入りが悪く弾かれるような感じがして、とても使いづらいものでした。夫と暮らし始めて3ヶ月くらいは、使えるまな板を見つけられずにいました。(小さい方を使っていましたが、切るそばから食材がポロポロとこぼれ落ちていました。)
[良いまな板を発見]
その後「ニトリ」という全国チェーンの家具店に行ったら、アメリカ産のまな板を売っており、「抗菌」表示もなく値段も安かったので(¥399税別)、購入してみました。包装を取ったら少し匂ったので、1週間ほど干しておきました。1週間後においを嗅いでみたら、問題なしです。これで、使い勝手のよいまな板を手に入れることができ、調理がはかどるようになりました。
「抗菌」をさけるために外国製品を探す、ということを私は時々やります。(辞書をひいて商品の表示をよく確認します。) 日本ではO−157の食中毒以来、「抗菌」がブームのようになってしまいましたが、外国では、それほど極端な動きはないようです。
よく探せば使えるものは見つかります。家具店に入れない人もいると思うので、他の店もいろいろ探してみてください。私がまな板を買ったのは2002年頃くらい前ですが、最近「ニトリ」に行ってみたら、私が買ったのと同じまな板は、もう売っていませんでした。
[まな板を使わない工夫]
まな板を使わずに調理できないかとも考えてみました。料理の本をみると、欧米人は、あまりまな板を使わずに、調理しているようです。鍋の上で野菜をペティナイフ(小さい包丁)で切って、直接鍋に入れています(*1)。私も真似してやってみましたが、不器用でどうしてもうまくいきませんでした。素材によってはキッチンばさみを使って、鍋の上で切ることはあります(ネギなど)。肉も、ものによってはトレーの上で、直接はさみを使って切ることがあります。
[カビを防ぐ]
天然木のまな板は木の匂いが強く、私は使えませんでした。症状は、呼吸器に刺激+息苦しさ+頭痛(頭の奥が痛くなり気が遠くなる)です。また、木のまな板はプラスチック製のものより水切れが悪く、気をつけて管理しないとすぐカビます。毎日使うものなので、次の使用までに乾き切らないことがあります。2つ用意して1日おきに交互に使えば、完全に乾燥させることができるので、カビを防ぐことができると思います。私はカビにアレルギーがあるので、どうやったらカビを防げるかということは、重大な関心事です。
プラスチックがよいか、木製がよいかは、その人によって過敏性が違うので、合う方を選んでみてください。プラスチックのまな板でも、使用後よく乾燥させないとカビます。台所の壁などに立てかけておくと、台についている部分の水切れが悪くて、黒くカビます。吊って乾燥させるのが一番です。まな板は必ず端に穴が開いているものを買い、洗ったら吊って乾かします。私は吊り戸棚の取っ手にS字フックをかけてぶら下げています。
カビ以外にも野菜の色素などで、まな板に色がついてきます。私はあまり気にならないのですが、気になる方は漂白すると、ある程度取れます。多分、塩素系の漂白剤(成分:次亜塩素酸ナトリウム)を使えるCS患者は少ないでしょう。私は酸素系(成分:過炭酸ナトリウム)なら使えるので、時々漂白します。(酸素系漂白剤は自然食品店で売っています。ネットでも購入可。) まな板をつけておけるような大きな容器はなかなか見つからないので、ゴミ袋のような大きいビニール袋に漂白液を作ってつけるといいです。
*1「ステラさんのとってもすてきなアメリカンレシピ」 ステラ・カックス/著 主婦と生活社/刊
(2005.1.29)