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消毒用アルコール

 

[トイレのカビ掃除]
 2003年5月頃から、自宅のトイレに入るとカビのにおいがするようになってきました。私はカビアレルギーがあるので、目や鼻が痒くなったり、咳が出て息苦しくなったりしました。このままではぐあいが悪くなる一方なので、トイレの大掃除をすることにしました。

 我が家のトイレは洋式便器です。便槽のへりの部分にカビが生えているようでした。へりの部分は複雑な形状になっていて、普通のトイレブラシでは掃除することができませんでした。ホームセンターに行って、いろいろな形のブラシを買ってきて、工夫してカビを掃除しました。ゾッとするほど大量のカビが取れて、前よりもカビのにおいは薄くなりました。どうやら私が引っ越してくるよりもずっと前から、カビが増え続けていたようです。

[消毒用アルコール]
 ブラシでこすれるだけこすったのですが、どうしても届かないところがあり、いまいちスッキリしません。


そこで、薬局で消毒用アルコールを買ってきて消毒することにしました。消毒用アルコールの容器の蓋を開けて鼻先で嗅いでみました。ツーンとしたにおいがありましたが、それほど刺激は強くなさそうでした。それで、消毒用アルコールをトイレのタンクに入れてみました。入れた瞬間、強烈な刺激臭が立ち上りました。目や鼻がヒリヒリして猛烈な痛みです。私はすぐさまトイレから逃げ出しました。そして、服を着替えてシャワーをあびました。シャワーをあびたら目や鼻の痛みは軽くなりましたが、トイレに近づくことができません。夫にトイレの窓を開けっ放しにしてもらい、よく風を通しましたが、強い刺激臭はなかなか取れませんでした。

[対策]
 その日からトイレに入れないので、とても困りました。仕方がないので、トイレ用の服と帽子を一式用意し、トイレに行くたびに、全身着替えることにしました。着替えてマスクをして用を足します。そしてトイレから出てきたら、またもとの服装に着替えました。トイレ用の服には刺激がついてしまいますが、すぐに着替えるのでその影響を最小限に抑えられるわけです。それを1日に何回も、トイレに行くたびに繰り返していました。

 「いつまでこんな生活を続ければいいのだろう・・・?」と途方に暮れましたが、解決はあっさりやってきました。たった3日でアルコールが揮発し、刺激が薄れてきて、終いにはなくなってしまいました。4日目からはまた、もとのように普通にトイレに行けるようになりました。アルコールは、他の化学物質に比べると、揮発するのが早いようです。それに、トイレのタンクは水が頻繁に入れ替わるので、それもよかったようです。大騒ぎした割にはあっけない幕引きでした。その後、私はトイレ用の服装一式を洗濯して、「トイレアルコール事件」は決着しました。トイレのカビのにおいは、念入りな掃除と消毒用アルコールのおかげで、スッキリと消えていました。

 病院や歯科医院に行くと、消毒用アルコールのにおいがします。CS症状が重かったときは、このにおいを嗅ぐと頭がボンヤリとしてきて、思考力がふだんの半分くらいに落ち込んでしまっていました。病院に行く前に、あらかじめ、診察のときに話す内容をよくまとめてメモしていくようにしていました。現在は症状が軽くなったので、メモは必要なくなりました。

(2005.7.5)

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