PC台のカホンをもらっていただきました ♪
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今回はこのカホンに約一ヶ月半の時間がかかってしまいました (-_- ;
材料のホワイトパイン集成材はたまたまホームセンターで見つけたもので、パイン材としては軽い材質ですがその分密度がないせいか音が少し軽い。
それに、板目が粗いので気を付けないと角を欠いたり、塗装では「との粉」で目を塞いでやった方が綺麗に仕上がる等、扱いに注意が必要です。

重要な打面材はフィンランドバーチ合板を使いましたが、感覚的にブアブアしたものを感じます。シナベニヤの方が叩いた感じがしっかりしています。
シナベニヤの3mm厚がベストと思いますが、ホームセンターには無い。
内装屋さんから入手可能なようですが・・・

興味のある方はぜひ My Cajon を作ってみてはいかがでしょうか (^o^)
内臓部分 (^o^ ;
サウンドホールから
後ろ姿 (笑)
前斜めから
出来上がりの正面
2回目、3回目の塗りの状態です。2回目が乾いた後に320番のヤスリ掛けをしています。
3回塗装するとかなりツヤも出てきています。
後板はサウンドホールがあるので、結構塗りにくいです (-_-)
ハケ目がどうしても途切れるし、内側に塗料が入ったりして厄介ですね。
色は「メープル」ですが少し濃いですね。透明ニスで薄めると良い感じになるかも。
底板は最後に1回塗りです。
足は10mm厚のスポンジゴム100mm×100mmのものを四等分して、ボンドで張っただけ。
■ 楽器らしく仕上げます

上記の箱状態でもカホンの音は確認できますが、これではあまりにデカイ巣箱ですので、角ばった角に丸みをつけて楽器らしくしていきます。
鉋で角を削っていくのが基本ですが、大雑把な鉋掛けでも大工さん並の技量がいります。
わたしは安直に電動カンナでやりますが、角度がむずかしいし、力具合が強すぎて「やりすぎ」になってしまいます。
材料との兼ね合いですが、今回もやりすぎてこのとおり。。。

まー、ヤスリ掛けで何とかなるでしょう。
角、特に前面両側の三角錐状のところなどは、60、80番の粗い目のヤスリで丸みを出します。
平面の集成材や前後板の合板はかなり滑らかなので、120〜200番のヤスリを掛ける時から全体的に掛けていきます。
一回目の塗装後320番以上のヤスリを掛けたところ。
板目のところは「との粉」で目止めをすると、よけいな塗料を吸わずに良いようですが、そこまではできない。。。
後板を張りつけた状態です。
外枠と各補強板に接着剤を使ってしっかり張り付け、細釘の頭を潰して要所に打ちつけます。
ビスで止めるのが確実ですが、金物の露出は打面だけのポイントとするために、この手を使っています。

打面も取り付けますが、ビスを最少のポイントとして使うため、上部に5個、中止めに2個にしました。
ビスが埋まるように窪みを作っておきます。
接着剤と細釘で下部をきっちり止めておきます。

これで本体は完成ですが、ただの箱ですネ (^o^)
前部中央に支柱を一本立てて補強します。
鈴を付ける場合はその支柱に取り付けます。
これは固定したものです。
取り外しのきくものを付けるときは、手芸屋さんでブレスレット用の取り外し可能な細い輪ッカがあるとか。これはギター弦に鈴を通して設置。


安定して人が座れるように後ろ側も補強します。
角材の貼り付けは角材の厚みを考慮してください。
斜めのスジカイは現場アテ打ちです (-_- ;

後ろ角材の穴は六角レンチを挿しておく場所。

■ 箱に組み立てて、響き線を張ってみましょう
      歪みのないキッチリした箱を組み立てるのは、結構大変ですネ

ネジ止めは各辺に5ヶ所。ダボ穴の中でネジ止めして、ダボで埋めます。
木工用接着剤を有効に使用してください。
左は枠が出来たところ。
右は響き線をV字に左右から張った状態です。
調整器を上にいっぱいに上げて、できるだけ引っ張って固定します。
今回はクラシック用ガット6E弦を使用しましたが、ガット弦でもかなり扱いにくいです。
頑張ってやってみてくださいね(多少ダルダルでも何とかなります)。

各角を決めるため18mm角材を取り付けます。後は箱に組み立てるだけです。
調整器の出来上がりです。
調整間隔は10mmですが、微調整なので大丈夫でしょう。
底板から見たところ。
これだと底に邪魔しないし、六角レンチで締められます。
こんな感じに取り付けました。
結構ここの作業が難しい。
多少の誤差は力技で。。。
調整器として使ったキャップスクリューとレンチ
基本的な調整器を作ります
     響き線としてギターの6E弦をV型に対に張っての調整器。

響き線に関しては作者それぞれの工夫を凝らしています。ギター弦、ベース弦、スナッピー、竹ヒゴ等々それぞれの音を追究しています。
調整できるもの、出来ないものさまざまですが、今回は微調整できる装置を取り付けます。
結構
微妙で神経を使う作業ですが、出来たら喜びもあります。
もっとも響き線は無くてもカホンは楽しめますヨ (^o^ ♪

今回は6mm×40mmのキャップスクリューで調整器をセットしています。

まずまずの出来上がりか・・・
丸用鉋、紙ヤスリを湯呑に巻いてガリガリとスミ線に沿って形を整えます。
切り抜き終了。
この曲線切りノコはスグレモノです。
切り抜き寸止め  (笑)
スミ線内にキリでノコが入るように切り込みを作って切り方始め。
サイズは外測ですので、板の厚さ15mmを勘案してください。
上板300mm×300mm、底板縦300mm×横270mm、側板縦475mm×横300mmと、いうことになります。

後板に上部から200mm左右から150mmを中心に、半径60mmの円をスミ付けします。
これがサウンドホールになります。
サイズ、材料等
     基本的なカホンの外測サイズ、縦300mm×横300mm×高さ490mm(本体)で作りました。

材料は上板、底板、側板がホワイトパイン集成材厚さ15mmのもの。
本パイン集成材は材料として表面も滑らかで扱いやすいですが、出来上がりが重くなります。
音は素材に密度があるためか、響き具合は良好です。
比較的高価なことと重いため今回はホワイトバインを使ってみました。

打面と後板はフィンランドバーチ合板の4mm厚を使用しています。

フィンランドバーチ合板は以前何個か作ったときにネットで買ったものです。
前後板用に4mm厚と上下側板用に20mm厚のものを求めたのですが、20mm厚の物は重くて、
音的にもスッキリしませんし、細工も大変でした。
電動ノコや電動カンナが悲鳴を上げるし、ドリルも熱くなってしまうような状態です。
(すべての写真はクリックすると大きな画面で見られます)
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( カホン 2 )
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Cajon 2
手作り楽器


大間さん愛用のカホン
カホン演奏中の大間さん
* Cajon_1を少しばかり参考にされたらしい"susie"さんからBBSに「カホン完成しました」
との投稿に刺激を受けて、約3年ぶりに作ってみることに・・・

再確認のためもあり、オーソドックスなカホンを作ってみました。
サイズ、材料等のレシピとして参考にしていただければ幸いです。

* Cajonの豆知識

Cajon(カホン)という楽器をご存知ですか?
キューバ、ペルー、スペイン、アフリカなどで主として使われている体鳴楽器です。
どうもペルーが発祥の地のようですね。
カホンとはスペイン語で「箱、小さい物入れ」という意味だとか。
要するに木で出来た箱です。
しかも後ろに丸く音出し用の穴が開いているので、まるで大き目の巣箱です アハハァ〜

* Cajonとの出会い
初めて見た(聴いた)のはA.B.C.の大間ジローさんが演奏していたものでした。
何だか木箱のような物に座って、逆さ状態で叩いていました。
重低音の響きが良くてアコースティックな音楽を邪魔しない、リズム打楽器でした。
大間さんにお願いして見せていただきました。外観はもちろん内臓(?)までとっくりと・・・
響かせるための響き線はあるものの、中はカラッポの単なる木箱だったのです。

まー、これならいたずらで出来ないこともないなぁーということで、サイズを測らせてもらってφ(.. )

* 先日、2年前に作って未塗装のカホンをもらっていただきました。
PCの台にして約1年、それなりにカホンの味わいはあったのですが、仕上げをしていなかった。
でも、大変ありがたいことでした。お好きなように叩き潰してくださいませ・・・ ♪

music by 2tom 「鬱と躁の狭間で」

ドッ、ドッ、カッ!とバックでリズムを刻んでいるのがカホンです。
出来のあまり良くないわたし作のカホンの音です。音を確認したい場合はヘット゜ホーン等低音を確認できる装置でお聴きください。