2006年8月14日 |
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47年の統制の後、キューバのフィデル・カストロが健康を害したことで、カストロの政治革命の終わりをおそらくつづることであろう。だが、ソ連が崩壊して以来、キューバは食料補助金の補償やそのサトウキビ市場を失い、これとは別のより静かな革命が起きている。有機農業の高まりである。 経済的なライフラインの損失と、多くのキューバ人たちが経験したその後の飢餓(平均日カロリー摂取量は2600から1000、1500まで落ち込んだ)に応じ、カストロ政権は何千もの「オルガノポニコ」や食料生産のための小規模な都市農園に基づき、持続型の食料システムを構築するため大胆な実験に始めたのである。この開発を目にした専門家によれば、キューバの有機転換は驚くほど成功している。この有機革命はすさまじく機能している。 現在の日カロリー摂取量は約2,600キロカロリーである。FAOは栄養不良の人口割合が1990~1992年の8%から2000~2002年には約3%まで下がったと評価している。キューバの乳幼児死亡率は米国のものよりも低く、平均寿命は77年と同じである。 誰しもが、この新たな有機農業のアプローチが、ひたすら生産を重視してきた以前のソ連モデルよりも格段に効率的であることに同意するように思える。全国牧草飼料研究所のフェルナンド・フネス(Fernando Funes)所長は、ハーパー・マガジン(Harper's magazine)でこう語っている。 「以前のシステムでは、食料の1エネルギーを産み出すのに10か15のエネルギーを要していました。初めは、私たちは、経済性をまったく気にかけていませんでした。ですが、私たちは、それがどれほど非効率であるかを理解したのです」 事実、イギリスのIndependentのライター、アンドリュー・バンコーブ(Andrew Buncombe)は、こう論じている。オルガノポニコの実験は思った以上に成功をおさめた。そして、キューバは国全体が経済的自立するため、観光の促進も試みている。 キューバの農業システムをまねようと試みることは、三度の食事のために懸命に働くことには慣れてはいない他の西半球国では失敗すると専門家は主張している。そして、より開放的な経済システムが国のユニークな食物プロダクションモデルにもたらす影響を懸念するものもいる。だが、この小さい国とその苦しめられた政府は、多くの人民を食べさせることができる、より持続可能な農業を世界に示している。私たちが本当にそうしたラディカルなステップを試みる前には、誰もが少し飢えなければならないのかもしれない。 ■コメント 2006年8月14日・エドゥアルド(Eduardo)氏 私は2005年10月にキューバに行ったのですが、そこで目にしたのは、差し迫ってモノを必要としている人々でした。おそらく、このシアトルのお方は、自分が話すことについてちゃんとした考えを持つために、2、3カ月間のキューバ人のようにそこで暮らす必要があるでしょうね。 ロバート・ハンセン(Robert Hansen)氏 いま、米国では個人の有機農業システムが立ち上げられています。大半は、郊外に住み、大きな土地を持っています。ただ草の代わりに野菜を植える…。とはいえ、スーパーマーケットで食料が安いのに、そうする人はごく少ないでしょう。キューバの事例が示している唯一のことは、人々が1850年代にどう生きていたかだけだと思いますけど。 marky Mark氏 『コミュニティの力、キューバがいかにしてピーク油を乗り切ったか(The Power of Community:How Cuba Survived Peak Oil)』という本当に素晴らしいドキュメンタリーがあるんです。それはピーク・オイルの見通しから、このことについてさらに論じています。ソ連が崩壊したとき、いかにキューバが大量の石油輸入を失ったか。私の記憶は定かではありませんが、たぶん50%はいったでしょう。キューバ人たちは直ちに機械化農業や石油依存の肥料を捨て、牛や有機農法に戻らなければなりませんでした。 NH氏 カナダの番組制作会社「The Nature of Things」が、『偶然の革命 (The Accidental Revolution)』というキューバについての二本の番組を制作していますよ。2006年7月30日に放送された最初のエピソードは、革命後にキューバでなされた工業的な農業を説明しました。ソ連崩壊と石油輸入の損失が、生物多様性やすべての作物残渣のリサイクルや生物学的病害虫コントロールに基づくより持続可能な農業への転換を強いました。これが外部エネルギー投入の要件を劇的に減らしたのです。 この番組は、農村部での農業の変化と同じく、オルガノポニコ、都市農場についても説明します。林間放牧(silvopasture)や牧草と一緒にマメ科作物を植えるという革新的な牛の飼育方法も含んでいます。国からの統制の少なさもあいまって、農民たちは、農業が望ましい職業だと見えるように、アプローチでちゃんと生計を立てられています。この番組は、キューバ人たちがいまだ直面しているいくつかの難題についても説明していますが、1990年代前半以来、物事は劇的に向上していたと指摘しています。 クリストファー・スティーブンズ(Christopher Stephens)氏 たぶん、キム・ジョンイルは、本当は残忍で頭が狂った独裁者ではないでしょう。彼の国の人民を飢えさせているのは、おそらく、持続的農業の実験のためだけなんです!。カストロを弁証する人で、この怪物の立ち振舞いを正当化するうえで使えるものが何かありませんでしょうか?。 2006年8月15日、ミルトン(Milton)氏 これは、彼らが言う「スイカの環境保護主義」です。外側はグリーンでも、内側は真っ赤です。私は、こうしたナンセンスな話を読むのがとてもいやですね。エル・ヘフェ(El Jefe)の「環境保護主義」を、ある種の美徳であるかのように擁護する人々には、見習うべきふさわしい事例の生活条件として、むさ苦しい中世のことをラッパで吹いて、連中の脳に衝撃を与える必要があります。 言うまでもなく、こうした状態は、フィデルのたくさんの強制収容所で、政治的に反体制者ではないごく普通のキューバ人に適用されるだけです。もちろん、それで、はるかに悪くなります。 カナダ人として、私はデヴィッド・スズキの個人的な納税で資金供給された「The Nature of Things」という番組がカストロに対して気前がよいフレンチキッスを与えても驚きはしません。それは、スズキにとってはあたりまえのことだ。もし、誰かがこうしたチアリーダーの脚の1つを断ち切るなら、私たちがいかに彼らを賞賛するべきかについて間違いなく誇らしげにほらをふけるであろう。なぜなら、彼らは、私たちよりも50%も費やさないからです。 Nuthatch氏 ここ5年のうち、4年間、キューバで環境の仕事をしながらひろくまわった者として、私はカストロの体制下で起きたことはポジティブなものだったと言えます。どの場所も哀れで不潔な場所ではないし、そこで機能していることを指摘するのは、別にカストロを弁証することになりません。キューバの顕著な有機農業システムは人々の要望よりも必要に迫られて成長したものですが、「持続可能な農耕は多くの人民を食べさせることができる」という作者の指摘はとても貴重な教訓となっています。もっとも、どんな先進国であれ、そのことを受け入れそうもありませんが。 私たち「北米人」が先進国でスターリン時代の警察国家の中央計画経済で時計仕掛けの予期される飢饉を伴う永久的な戒厳令の下で暮らしていない事実と関係があるかもしれません。たぶん、それが「持続的農業」のための必要な前提条件なんでしょう。 ミルトン氏 近代的な北米農業と比べ、牛が木製の鋤を引く田園風の農民のイメージを想起させ、この「持続的農業」の概念はとてもロマンチックに聞こえます。が、どのシステムが実際により人々を支えるのかを明確にすべきです。あるいは、私たちはまずなによりも農業の全体目標を忘れていないか。個人的に、私は、今まで、この周囲のスーパーマーケットに配給手帳が必要だったことを思い出せません。そして、歴史的にいつも北米は世界の他の地域から人々が飢饉から逃れて来るところでした。ですが、私はキューバ農業の未来を楽観しています。幸いなことに、それは、長くはならないでしょうし、フィデルは多くの飢えた人々を小麦生産を高めることで助けるでしょう。考えてみれば、フィデルはいつもかなり十分な栄養をあるように見えたんでしょう。 Nuthatch氏 あなたのキューバへの見解が何であれ、率直に言って、こうした記事が発表される価値はあると思います。アメリカ人、とりわけ北米人たちはキューバの人々の暮らしのほとんどに無知です。恐らく、それが人々が虚偽であることの「時計仕掛けの予見性の飢饉」があったと考える理由です。でも、キューバでは小麦を作っていないんですがね。 ジェフ・マッキンタイア・ストラスブルグ(Jeff McIntire-Strasburg)は英国人の元教授で、2003年7月からブログをはじめ、よりグリーンな世界を構築するため、有機農法、再生可能エネルギー、グリーン・ビジネス等、様々な情報を発信している。 |
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(treehuggerのブログの記事)
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Jeff McIntire-Strasburg,Cuba's Organic Revolution, August 14, 2006. | ||
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