自宅を朝の9時過ぎに出発。昨日まで具合の良くなかった妻も元気を取り戻したようで予定通りの出発となりました。 スタートは、昨年新しくなった長町駅です。 長町駅は昔の面影はありません。高架のホームまではエスカレーターがあり、らくらくと移動することが出来ます。都会という感じがします。 エスカレーターでホームに上がったところ下りの仙台行きの電車が発車を待っていましたので記念写真を撮る間も無く旅はスタートしてしまいました。 |
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仙台駅は1番ホームに到着しました。仙台駅からは10時40分発の一ノ関行きに乗ります。一の関行きは2番ホームからの出発になります。エスカレーターで2番ホームに移動。電車は間もなく入ってきました。電車は4両編成で前2両が一ノ関行き、後ろ2両は小牛田どまりです。 一番乗りです。きーさんは「鉄ちゃん」でも「鉄こさん」でもないので電車の型とか名称とかは知りません。 ただ、電車に乗ってどこまでも行くことが好きなだけです。これから始まる鈍行の旅に子供のように胸をわくわくさせています。 10時40分、定刻に電車は発車しました。 |
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この電車は、お見合い式のベンチシートですからボックスシートのように座席に足をあげたり横になって寝たりすることは出来ません。長い時間乗るときはこの辺が不満です。ものを食べても周りが気になり落ち着きません。昔の列車のボックスシートは良かったと思います。 向かいのシートに座っている人が見覚えがある人なのでチラチラ見ていたら、向こうからやってきて「旅行?」と声をかけてきました。以前同じビルで仕事をしていた人でした。彼は仕事からの帰りといくことで石越で降りていきました。 |
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一ノ関には12時19分に到着しました。ここで盛岡行きに乗り換えです。5分間の待ち合わせです。すでに盛岡行きは、向かい側の2番ホームで発車をまっていました。 発車は12時24分、身軽な妻は階段駆け上り待っている盛岡行きに乗って席取りです。私は重いザックを持っての階段のぼりはきついものがあります。 妻は一ノ関で前沢牛の駅弁を買えば良かったと、買わなかったことを悔やんでいました。昼食は盛岡に着くまで1時間半の我慢です。 |
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一ノ関を発って20分ぐらいで水沢に着きました。水沢は南部鉄器で有名な町です。駅のホームには風鈴が飾られ、奏でる音色に過ぎ行く夏の思いを感じる一時でした。 盛岡には13時57分に着きました。ここで第3セクターIGRいわて銀河鉄道に乗り換えです。 IGRいわて銀河鉄道に乗車するためには一度改札を出なければなりません。銀河鉄道の改札口は一階の奥まったところにありました。 接続する電車は14時10分でしたが、ここで昼飯を食べることにして1時間後の15時10分まで休憩です。 |
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駅ビルの地下に4軒が間口を並べる小さな食堂街がありました。冷麺やさんもありましたが、じゃじゃ麺を食べさせてくれる店に入りました。 じゃじゃ麺セットを注文しました。初めて食べる盛岡のじゃじゃ麺、ひき肉が上がっているものと思っていましたが上がっていたのは炒めたみそときゅうりと紅しょうがだけ。炒めたみそを麺にまぶして食べるのが本当のじゃじゃ麺?美味しかったかどうかは記憶にありませんがセットのねぎご飯は美味しかった。。 |
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判らない味のじゃじゃ麺を食べてIGRいわて銀河鉄道の15時10分発の八戸行きに乗るため改札口へ急ぎました。 銀河鉄道の車両は新しく、車内もきれいでした。座席も一人掛けの対面シートが配置されている面白い車両でした。 こんな時間なのに高校生が乗っていてにぎやか。赤字ローカル線の感じはしない。 IGRいわて銀河鉄道は目時という駅までです。そこから八戸までは青い森鉄道になります。電車はそのまま八戸まで行きます。写真では読めないのですが盛岡〜八戸の運賃は2960円でした。「北海道&東日本パス」はこの区間も乗せてくれるのですからありがたいですね。 八戸には16時57分に着きました。 |
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17時11分発の普通列車青森行きに乗車しました。この写真は三沢のあたりだったと思います。 車窓から沈む夕日を一枚撮りました。 野辺地からは学校帰りの高校生が乗り込みにぎやかになってきました。大方の女子高生は携帯電話とにらめっこ。どこでも変らない光景です。 浅虫あたりに来るとすっかり暗くなりました。日が落ちるのが早くなったのが判ります。なんとかのつるべ落ちとか言うのですね。 |
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青森駅には18時44分に到着。長町駅を出発してから8時間50分程経ちました。急行「はまなす」が発車する4番ホームへ行ってみました。かってはこの長いホームは北海道に渡る人と北海道から内地に来る人で賑わったことが夢のようです。 急行「はまなす」は22時45分ですからあと4時間ほど時間が有ります。 もっと後につく電車で来ても良かったのですが、万が一「はまなす」の座席が確保できなかったなら大変と一電車早く仙台を出てきたための事です。早いことに越したことはありません。青森で美味しい魚の夕食でもなんてたくらんでいたのですが、おなかも空かないということで駅の売店で少しの食料を確保してホームで待つことにしました。 |
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このホームにはコンビニがありました。営業時間は22時30分までです。なんとも心強い話です。 立ちそばやのおばさんは、そんなに早くから並ぶ人見たことないと言うような顔をして話しかけてきました。 8時頃になると「はまなす」に乗る乗客が一人二人と集まってきました。9時ごろには乗車口に長い列が出来ていました。私は一番ですから自由席乗車口の指定の場所にザックをおいて待合室で椅子に腰掛けて「はまなす」の入線を待ちます。 |
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発車10分ぐらい前に急行「はまなす」はホームに入ってきました。乗車は一番です。たちまち座席は満席になりました。座れない人ものせて10時45分札幌に向けて出発しました。 車内は座れない乗客もいてざわついている。23時で車内の照明が暗くなった。今日の終焉と言うことで眠ることにしたがなかなか眠れない。 いつの間にか、津軽海峡を通過して函館に着いた。 ここで事件が発生した。「はまなす」は函館でスイッチバックする。ここからは進行方向に対して背中を向けて走る事になる。ある何人かの乗客が座席を回転させたのである。私たちは入口のところに座っていたのだが前の乗客も座席を回転させたのでその乗客と対面することになった。私も回転させて後ろを向けば良い話なのだが 私の座席の後ろには別の乗客が大きな荷物を置いていったのである。 回転させるにも出来なかったのであるが見ていた乗客が荷物をどかしてくれたので回転させることが出来た。 ところが、隣の座席の乗客はでんとして回転を承諾しないのである。何人もの若者が説得を試みるのだが、そこの若い女連れの年寄りの乗客は知らん振りなのである。その親父に私も一言、言おうかと妻に言ったらやめとけとのこと。 結局、そこの若い男たちは別の車両に移っていったのである。夜中に座席を回転させられるのも大変だが、頑として聞かない親父にも頭にきたと言う一節。 函館1時13分。長万部3時8分。東室蘭4時15分。苫小牧5時1分。南千歳5時24分。札幌到着6時7分の予定で夜中の北海道を快走します。 |
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今年の夏の終わりに、きーさんは奥様と二人で札幌ドームへベガルタ仙台の応援に出掛けてきました。
9月13日〜17日まで4泊5日の旅行です。今回の目玉は「北海道&東日本パス」を使用する事でした。
「北海道&東日本パス」とは、JR北海道とJR東日本全区間について、連続した5日間普通車乗り放題の
乗車券です。「青春18切符」などと違うのは、第3セクターのIGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道にも乗車
でき、最も魅力的なことは、青森〜札幌間は急行「はまなす」に乗れることです。そして、そのねだんは10
000円なのです。こんな話をすると鈍行で札幌なんてと驚かれますが、鈍行列車ののんびりとした旅はな
かなか出来ない優雅な旅なのです。小型の時刻表と一冊のガイドブックそれに少し厚めの文庫本を持っ
てそれでは行ってきます。