防虫剤
[防虫剤を処分]
1999年に自分がCSだと気づいてから、私は家中の防虫剤を処分しました。1999年以前も、私個人は防虫剤は使っていませんでした。「防虫剤は体によくない」ということをどこかで聞きつけたのと、実際に使ってみてぐあい悪くなるのとがあったからです。
CSの本を読んでみると、自分の部屋では防虫剤を使わなかったとしても、他の部屋で使うと、家中の濃度か上がってしまう、と書いてありました。そのために体調が悪くなっているのかもしれないと思い、家族にお願いして処分させてもらうことにしました。
処分は私自身がやりました。大量の防虫剤に触れたので、フラフラになりました。鼻の粘膜が炎症を起こしたようで、鼻水がズルズルと出て止まらなくなりました。その後2、3日ぐあいが悪かったです。
家族に「1階の押し入れには大切な衣類があるので、ここだけは防虫剤を取り除かないで欲しい」といわれたので、1階の和室だけは防虫剤が残りました。それでも、家の中にある防虫剤の大部分が取り去られたので、あの嫌なにおいが薄くなり、私の体はとても楽になりました。防虫剤を残した1階の和室だけは、相変わらずにおいがしていたので、なるべく近づかないようにしました。
防虫剤を取り除いた後に、効果があるのかはわかりませんが、虫除けのハーブを入れました。私自身はこのハーブのにおいも苦手だったので、自分のタンスには入れませんでしたが。
[虫害が発生]
2000年になって、家族の服が次々と虫に食われているのが見つかりました。申し訳なかったです。母は「いい服がみんなダメになった…」とガッカリしていました…。それでも、防虫剤を新たに入れることなく我慢してくれたので、本当にありがたいと思いました。
私の服は、防虫剤を使用しなくていいように、綿素材のものだけにしました。シルクやウールの服は、虫に食われる心配があるので、着ないようにしました。冬はちょっと寒いけど、ウールの代わりに、綿のセーターとキルティングのコートです。
[我が家の防虫対策]
2002年に引っ越してからは、家の中にいっさい防虫剤を置かなくなったので、格段に楽になったと感じました。実家にいたときは、防虫剤を使っているのは和室1室だけだったとはいえ、やはり私の体に対する害は高かったのです。
札幌に越してからは、夫のスーツやコートなど虫食いそうなものは、みな風通しのよい部屋に干してあります。セーターはアクリルのものにしてもらいました。(ちょっと化学的なにおいがしますが…。) それで、今のところ虫害に遭わずにきています。
[実家はまたまた虫害]
2004年に仙台の実家に帰省したとき、母が、「防虫剤を入れていたのに、また服が全部虫に食われてダメになったのよ」と言っていました。実家は、衣類の収納スペースがオープンタイプのクローゼットなので、防虫剤が効きにくく、虫に食われてしまったというのです。3畳くらいの部屋にハンガーがあって、服を吊っているスタイルの収納なので、室内の広さに対して防虫剤が少なすぎ、濃度が十分に上がらないので効果が出なかったのです。しかし、3畳の部屋を防虫するには大量の防虫剤を使用しなければならず、人体に影響が出そうです。結局、蓋がきっちり閉まる衣装ケースに、防虫剤と共に服をしまうことにしたそうです。
防虫剤を入れていても虫に食われたのだから、2000年に虫に食われたものも、私が防虫剤を取り除いたことだけが原因ではなかったんだな、と思い、ほんのちょっと気持ちが軽くなりました。
[防虫剤を使わない方法]
防虫剤を使わない衣類の収納方法について、本で調べてみました。次のような商品があります。
「ファスナーつきのビニール袋に、服と脱酸素剤を入れて密閉する。ビニール袋の中の酸素がなくなるので、虫は生きていけない」 ネットでは、ここに紹介されています。↓(「虫バイバイ」という商品です。)
http://www.mother-earth.ne.jp/karada/mushibaibai.html
私は試したことがないので、効果がどの程度なのかよくわからないのですが、興味がある方は見てみてください。
「防虫剤」については、スモール・データ・バンク「バス」にも体験を書きました。
(2005.11.30)