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排気ガス

 

 私は自動車の排気ガスが苦手ですが、他の化学物質に比べると、それほど強い症状は出ません。第1章〔1〕−bにランキング表を載せましたが、排気ガスは下の方(症状が軽い方)になっています。

[排気ガス質の違い]
 仙台にいたときは通行量の多い道路を歩いていても、排気ガスの害をそれほど意識することはありませんでした。困るのは、トラックがアイドリングしている近くを通るときや、バスターミナルに行かなければならないときくらいでした。しかし、2002年に札幌に引っ越ししてから、以前より排気ガスに苦しめられるようになりました。札幌は仙台よりディーゼル自動車の割合が高いからです。道路脇を歩いていると、ディーゼル排気のにおいと粉っぽさを感じるようになりました。吸い込むと鼻の穴が痛くなり、息苦しくなります。徒歩で外出すると、家に帰ってきたとき、全身粉をまぶしたような感覚になります。

[ディーゼルは苦手]
 アイドリングしているディーゼル車の近くを通らなければならないときは、急ぎ足でサーッと通り過ぎるようにしています。はじめの頃は、夫は私の行動が理解できず困惑しているようでした。私が突然急ぎ足になるので、驚いていました。急ぎ足になるようなときは、緊急の場合が多いので、その場では説明している時間がありません。危険が去って落ち着いてから、ゆっくり説明するようにしていました。何度か繰り返すうちに、夫はすっかり慣れてしまったようです。現在では、夫の方が一足早く危険を察知して、先の行動を促してくれることもあります。「あ、トラックがいるよ。先に行きなよ。」というように。これは歩きタバコの人がいるときも有効な方法です。

[札幌の冬の朝]
 北海道の冬の朝は、どの車も出勤前に長時間アイドリングをして車を暖めるので、街中排気ガスが充満します。この時間帯に雪かきをしないように気をつけています。家の窓を開けて換気するのも控えています。

[駐車場での注意]
 車で出かけたときに、駐車場が立体駐車場だったり、地下駐車場だったりすることがありますが、要注意です。立体駐車場や地下駐車場は排気ガスが充満しているからです。一人で出かけるときは青空駐車場以外には停めないようにしています。夫と二人で出かけて、立体駐車場や地下駐車場に駐車するときは、駐車場に入る前に私だけ車から降りて、夫だけが駐車場に入っていきます。その後、建物の玄関などで待ち合わせをするようにしています。

[バスターミナル]
 仙台にいたとき(〜2002年)は、バスターミナルでバスを待つのは、絶対に無理でした。ディーゼル車の排気ガスが充満しているからです。駅前のバスターミナルの近くを通るときも、早足でサーッと通り過ぎていました。2004年8月から自家用車に乗れなくなり、バスで移動することになったのですが、排気ガスで困りました。はじめの頃は、バスターミナルに行けるわけがないと思っていたので、バスターミナルを避けて路線を選んでいました。乗り継ぎのときも、バスターミナルを避けて路線を決めました。でも、バスターミナルを経由しない乗り継ぎ方法なんてあるでしょうか? 停留所1つ分歩いたりして、何とか工夫しました。それにしても不便でした。

 あるとき、どうしてもバスターミナルに行かなければならない用事ができてしまいました。おそるおそるバスターミナルに行ったのですが、思ったより刺激が少なく、何とか耐えることができました。札幌のバスターミナルは、寒さから乗客を守るために、待合室が建物の中にあります。そのため、排気ガスを浴びるのは、バスに乗り込むときだけなのです。待合室は建物の中とはいえ、バスの排気ガスが少しずつ入り込んできますが、外で待っているのに比べたら格段に楽です。ありがたいです! 現在では、バスターミナルに問題なく行けるようになっています。むしろ交通量の多い道路沿いでバスを待っているより楽です。

[国による違い]
 国によって、排気ガスの質が違います。1999年〜2001年にかけて、何度か海外旅行に行きました。その経験から評価すると、ドイツ・ベルギー・日本は排気ガスの質はよい方です。フランスは少し有害性が高いと感じました。スペインは街中ものすごい排気ガスのにおいで、のどや肺が痛くなり、ほとんど息ができないという感じでした。苦しかったです。カナダは日本に比べると、排気ガスの有害性が高いように感じました。アメリカはカナダに比べると、ずいぶん楽でした。ただし、カナダ・アメリカに行ったときは(2001年)、私はすでに電磁波過敏症(ES)を発症していたので、純粋に排気ガスの有害性を感じていたのか、ES症状が混ざり合っていたかは自信がないです。国によって、排ガス規制や法律の遵守の度合いが違うので、このような違いが出るのだと思います。

(2005.5.26)

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