放送日時:2005/10/29

どっちの料理ショー
メイン トリビア はなまる メレンゲ 食彩の王国 どっちの料理ショウ


どっちの料理ショーSPの取材に応じました。
放送は、2005/10/20(木)
21:00から… 日本テレビで放送でした。
「松茸ごはん」VS「ウニイクラ丼」の
特選素材にて取り上げていただきました。


 特選素材は、「米栂松茸」でした。

 この米栂松茸は、日本でも数パーセント
の土地でしか存在しない大変珍しい松茸
だったようです。
 実は、当店ではあまり区別していませ
んでした。
 どっちの料理ショーの調査では、通常の
赤松の松茸より約10倍の香りとの事でした。
 富士山では、米栂松茸と通常の赤松松茸
の両方が取れますが、確かに以前当店のおか
ぁちゃんが採取した巨大松茸も米栂松茸で、
米栂の松茸の方が「威勢がいい」ようです。
したがって、香りも強いのかも知れません。
 米栂松茸の産地は、数パーセントとは言
えども、うちが選ばれたのは、富士山の恩恵
もあったと思います。
 とにもかくにも、特選素材に選ばれた事は
何とも光栄なことでした。



 と言う事で、当店の松茸代表であるおと
うちゃん事「渡辺 太夫」の登場です。

 登場は山道を歩いていて偶然出会うイメ
ージでした。
 実は、このカットが一番最終日に撮影し
たとの事です。
 流石に人気の料理番組だけあって、実は
この取材は、約3日かかったそうです。

「米栂松茸はおいしいですか?」
「おいしいですねぇ〜」
「一度食べさせたい様でございます」
テロップには出ていませんがこの後
「アハハハハハ・・・」
と、自信ありげな笑いが続きます。

「で、どこで取るんですか?」
の問いかけに大して、
「いや、」
「今見えている富士山でで採りますよ」
と淡々と答えるお父ちゃん
 実は、この辺でも米栂松茸が取れるのは、
富士山がメインなのです。





と言う事で、
料理ショー史上最高の標高で特選素材を狙う
と言うサブタイトル?で、米栂松茸を採取
しに行く事と成りました。

 いつも通り、朝早い時間に富士山に到着

「じゃ!行きますか」といつもの調子で森
に入ります。

 森に入ってチョットすると…
「あっちょっと・・・」
「この辺の景色は、画像に撮って」
「公表しないようにして下さい」
 と、お父ちゃん…

スタッフの方が
「周りの景色は、まずいですか?」
の質問に、すかさず即答で
「周りの景色はまずいです!!!」
とおとうちゃん

 実は、この辺は一般の方でも採取が可能
な場所でした。一般に入山鑑札を購入すれ
ば、誰でも採取が可能なのですが、富士山
は険しく裾野は青木が原樹海もあり一般の
人が採取できる場所は限られています。
 一歩間違えば、遭難して生命の危機にも
直面しかねません。採取する場合は、十分
注意を払ってください。

 と言う事で今回の撮影は異例のモザイク
撮影となりました。

 ただ、画像を見ると分かることですが、
この場所も決して楽な場所ではありません。

 と言う事で、標高1600m付近の現場に着
きました。

 この辺は、米栂の木の群生地帯となります。 




 現場に着くと、早速米栂松茸を探します。

 「メレンゲの気持ち」の時にも放送して
いましたが、おとうちゃんスタイルで、まだ
飛び出していない松茸を探します。

 しかし、ただでさえ稀少な松茸です。

なかなか、見つかりません。

「ダメ」

「ダメ」

「ダメ」


連発で、とうとう入山から9時間がたって
しまったようです。

 放送では、さも一日でロケが終わって
いるように見えるのですが、ここから先の
画像を見ると結構編集している事のがまざ
まざと分かります。
 冒頭でも説明しましたが、何せ3日か
かってますから…

 見分け方は・・・
 おとうちゃんの着ている服を見ると分か
ると思います。

 スタッフの方も大変だったと思います。






 なかなか見つからない為、結構危険な場所
に行くことになりました。

 おとうちゃんの表情と言葉をみるとわかる
と思いますが、結構危ない場所だという事が
わかると思います。
つまり、遭難の危険性があるという事です。

 ところが、流石はどっちの料理ショーの
作成スタッフの皆さん。
 「ちょっとだけ行ってみましょうか?」
と…
あっさり…

 ですが、現実はおとうちゃんの難色通り
機材を持っていて、山に慣れていないスタ
ッフの方たちは、いろいろ苦戦します。

次第に、着いていけなくなり…

「早い!…」

「渡辺さーん」と呼び止める場面も…

実際、おとうちゃんについて行く為に、
急斜面を下ったり上ったり、崖からずり落
ちたり、相当大変だったようです。
テレビを見た人は、大変さが伝わったと
思います。

やっと現場に着き、探すと・・・

「米栂松茸ありましたよ」と
おとうちゃん



やっと登場した、米栂松茸に
志村さん、遠藤さんのこのリアクション
でした。





 丸くフォーカスされている部分にある
のが、「米栂松茸」です。

早速、採取します。

 富士山の米栂松茸は、このように土の中
深くから生えて通常の赤松松茸より大きく
成ります。他の場所の映像を見ると飛び
出して、もっと分かりやすい感じを受ける
のですが、富士山の米栂松茸はこれが普通
なのです。見つけるのは至難の業です。

 とにもかくにも…
「米栂松茸」をGet!!!


するとエンジンがかかったのか、

「ここにもいますねぇ」
とおとうちゃん・・・

画像を見てもなにも出ていません。
その場所をかき分けてみると…
なんと、米栂松茸が埋まっています。
「やった!大きいよ意外と…」
とおとうちゃん

これが、メレンゲの気持ちの時にも見せた
埋まっている松茸を発掘するおとうちゃん
スタイルの採取法です。

早速、採取してみた感想は…
「ものは良いですねぇ」
「中もビンビン(固い)です」
とおとうちゃん

満足いくのを取れたようです…

これが、土に埋まっていた米栂松茸の
サイズです。
これが、そっくり土に埋まっていたんで
すよ…信じられます〜



エンジン全開のお父ちゃん
またまた、
「いたですよ…」と土に埋まっている
米栂松茸を見つけたようです。
またまた、その場所をかき分けていくと
さらに大きい米栂松茸が…

思わずスタッフから、
「おぉぉぉぉぉ!」と歓声があがります。
間近で見ていたスタッフの皆さんは、
まるで手品のようだったと思います。
というか、ここ掘れワンワンと言った感じ
でしょうか…?

慎重に掘り起こし・・・
「抜けた〜」
とおとうちゃん

匂いは…
「松茸の匂いがする」
と笑いながらおとうちゃん・・・

松茸の匂いがしなかったら「こわい」
っていうか…松茸じゃないでしょう!!!


その笑顔につられて、
大友さんもつられ笑いでしょうか・・・
非常にうれしそうに笑ってました。

で、最後に「良かった」
とおとうちゃん
これが本音でしょう・・・
何と言っても、今回は非常に苦戦して
3日もかかっていますから・・・




で、これが今回採取できた「米栂松茸」
です。

約3日間で7本の出来高でした。

今回は、時期も難しかった事もあったのか
非常に大変だったようです。

これぞ、まさしく、富士山でとれた
「米栂松茸」です。
と、画面が流れて特選素材の紹介は終わり
と成ります。

※米栂松茸をご要望の方の為に…
 富士山の採取時期は八月後半〜九月一杯
 が目安と成ります。
 なにぶん天然物ですので上記の時期に
 ご連絡をお願いします


 その後も、探索を続けて、いざスタジオ
におとうちゃんの採取した「米栂松茸」が
堂々と登場しました。


 スタジオについた「米栂松茸」をみて
志村さんのこのリアクション…


大友さんなんか、
「まさにもう踊っちゃいますよね」
「松茸サンバ」ぐらいのね
って良くわかんないですけど…
なんか大友さんて面白い人なんだなぁ〜
って新発見でした。



で、スタジオに到着した「米栂松茸」を
割って、匂いを嗅いで見た皆さんの
リアクションです。

なんか、ストリングチーズを割っているか
のようで最後は、パカット割れるところを
見ると、素材新鮮さが伺えます。

香りはというと、
志村さん:
「あぁぁぁ〜すごいは…」
とこの表情!!!
次は、草薙君が匂いを嗅ぎながら、上段の
ゲストの皆さんのところに…

ゲストの皆さんも「米栂松茸」の匂いに
驚いているようです。
ゲストの殆ど方が、感嘆のため息でした。

草薙君の帰りの顔は、ごらんのとおりで、
もう完全に「米栂松茸」の虜になっている
様に思えます。

 これで「米栂松茸ごはん」Getと言わ
んばかりの表情です。


で、市場での値段の話になり、米栂松茸の
値段が、テロップで紹介されました。
関口さんが持っているサイズで80グラム程
でしょうか・・・テロップには以下のように
表示されていました。
海外産松茸  … 1000円(約95%)
国内産(上物) … 5000円
米栂松茸   …15000円
何と、海外産の15倍もするんですね…
うちでは、もっと安くだしていますが…

つづいて、焼き松茸を食べた感想です…
まずは、関口さん:
「香りが口ん中、すごいよ…」
「何にもしてないんだよ松茸だけだよこれ」
と物凄く力が入っていました…
 つづいて、アンジャッシュ渡部が食べる
事に成りました。
 ところが…なんと…あまりにも、淡々と
た感想の跡に…「椎茸」みたいな…
ってオイ!!!そりゃ全然違うだろ…
流石に関口さんも激怒
こりゃぁ、物凄いハンデを背負っちゃいま
した〜(T_T)
私としては松茸をいっぱい食べてそうな
志村さんに感想を聞きたかったです。
 そうこうしていると、志村さんが一本パ
クッているではありませんか…




ついに、「松茸ごはん」と「ウニイクラ丼」
の戦闘開始です。

 このページ容量の都合上では、われらが
米栂松茸の調理手順について紹介していき
ます。

 まずは、秘伝の中華を取り入れた出し汁
に「米栂松茸」を惜しみもなくお米の上に
…にしても…すごい量です。
 通常、松茸ご飯を作る時は、一本程で十分
なのですが、流石はどっちの料理ショーです。
 惜しみもなく、3本以上はある量です。
そして、トッピングとして、焼き松茸を乗
せるべく焼いていきます。
 松茸は、焼き松茸が一番美味しいかも知れ
ません。これがトッピングですから、同じ
素材でも、また別の食感が味わえると思い
ます。
 流石は、一流料亭のアイディアです。

そうこうしているうちに、松茸ごはんが炊
き上がったようです。
 この香りに、大友さん最高の笑顔で…
「いい匂いですねぇ〜」と完全に米栂松茸
のとりこです。

 そこに、さらに生の米栂松茸のスライス
を足して、さらに数分蒸すようです。
(追松?字合っているでしょうか…?)
 私は、始めてみました…
「神谷」の主人も言っていましたが…
ほんと「もったいない」気がします…
 ですが…これで、3種類の食感が味わえ
る訳です…なんとも凄いですね…
もう…脱帽です。




ついに、米栂松茸をふんだんに使用した
松茸ごはんと、ウニとイクラをふんだん
に使用した、ウニイクラ丼が完成しました。
 しかし、実際に同じ物を頼んだら、この
松茸ごはんは、いくらするのでしょうか…
半端な金額では無いように思えます。
 また対するウニイクラ丼もボリューム
たっぷりで、文句のつけようがありません。
 私個人も、こんな松茸ごはんは見た事
ありませんし、ウニは大好きなのでまさに
一触即発の状況です。
 ただ、これだけの松茸ごはんはここでし
か食べる機会は無いように思えます。

そしてついに・・・
「今夜のご注文は、どっち!」
とお決まりのジャッジがはじまりましたが、
なんと…残念ながら…負けちゃいました…
レギュラー席は、互角だったんですが、
何とゲストは、全てウニイクラ丼でした。
関口さん思わず:
「ゲストが分かってない#」
と大激怒!!!
しかし、残念でした。

 はじめから好感触だった、大友さんと
草薙君は、残念ながら食べられない事にな
ってしまいました。

 しかし、こんな松茸ご飯の感想を聞けな
かったのは、なんとも残念でした。
「神谷」の主人でさえ、
「僕も食べたいくらい」との感想もあり、
一流料亭でも食べられない一品だったと思
います。