2005年6月に水俣病の認定申請しにわざわざ熊本県庁を訪れた小笹恵さんですが、7月下旬、無事に受理された旨、書類が届いたそうです。
「遺族」という単語が目に付いたので、「なになに…」と、その書類をよーく見たところ「亡くなった場合は半年以内に手続きしないと失効します(要約)」とあったとのこと。翌日、熊本県の水俣病対策課に「こんなん知らなかった。ウチの親はどうなってます?」と問い合わせたところ、調べてくれ、翌日のお返事が、「失効してます。この規定、ご存じなかったのですか…」。
「両親の後を継いで、13年間、頑張って来た。父が亡くなった4ヶ月目から私は原告団の会議にも参加している。その2ヵ月後に失効してたなんて…。そんな決まりはおかしい! 泣き寝入りはしない!!」と、激怒中………という話は前にお伝えしたとおりです。
そして、さる9月2日、熊本県知事に会いに行ってきました。今回も夜行バス!(経費節減と乗り換えのラクさを考えると…)。直接の当事者である小笹恵さん、「夏義さんが一番苦労しているのに…。私も一言」と仰る坂本美代子さん、「留守番する方が、心臓に悪いから、一緒に行くね〜」の私。女三代の珍道中、第2回目です。
バスの出る100分も前に阿倍野の地下で待ち合わせして、うどんやウナギの定食を食べて、喫茶店で一服して、いざ乗車。2階建てバスの2階の2列目。ほぼ満席。前回は2階建てバスの1階席で、エンジン音が響いてましたが、今度は揺れる揺れる! 高速道路に乗ってからは落ち着きましたが、恵さんは「吐くかと思った」とのこと。私も参りました…(汗)。
高速バス、2階席にするが大揺れでまたも寝不足
朝7時半頃に無事に下車しましたが、恵さんも美代子さんも口をそろえて「前回より寝てない」。
「美代子さんは睡眠薬を飲んだのでは?」「きかへん」「いつ効くの?」
「さぁ」「睡眠薬のメンツ丸つぶれやね〜」「寒かったしね…」「毛布が小さかったよね〜」「バスタオルを持ってくれば良かった…」。
それでも食欲は旺盛で、喫茶店でモーニングを食べた後、ホテルにチェックイン。朝からデイユースが可能で、そのまま泊まって、3人で14500円のお値打ち価格。熊本交通センターホテル。改装したばかりで、まぁきれいなトリプルルームでした。
午前中は寝たり起きたりでノンビリした後、美代子さんを何年か前に取材したという元・記者さんと子連れで昼食して、美代子さんは再会を喜んではりました。
ご機嫌斜めのお子さんの相手をしたのが美代子さんで、「孫の面倒、みてきたもん」。「孫が出来たら毎日でも、会いに行くねん」と張り切っている恵さんの出番は無し(今のとこ、孫の目処も立っていないそうですけど…)。
恵さんは昼1時と言ってましたが、そんな予定通り移動できるわけもなく、1時半までには辿り着くつもりでいましたが、やはり1時からは約10分の遅刻…(汗)。見ると、課員の若い人が玄関口まで迎えに来ておられました。前回、美代子さんの頭痛騒ぎの時にもおられた丸顔の男性です。
熊本県庁の廊下には意外と手すりが“完備”
「時間になっても来られないので心配しまして…。マスコミさんがおられるので、来られるとは思っていたのですが」ということで、丸顔さんの案内で、マスコミさんともども水俣病対策室へ一直線!(特に美代子さんはスタスタとは歩けないので、壁や手すりにつかまりながらですが…、熊本県庁の廊下には意外に手すりがあるのですね〜)
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