第3日目 12月13日(木) キュランダ
夕べ遅くに娘がホテルにやってきて、今日のブルーマウンテンズ観光について打合せをしておきました。列車は運休かもということで、娘はバスでのツアーを予約しておいてくれました。それも英語の案内のツアーです。
 7:00に娘がホテルに迎いにきてくれました。ツアーの出発場所はダーリングハーバーですが、ホテル近くのバス停が集合場所とかでそこでバスを待ちます。

7:40が過ぎて、迎えのバスが来ました。

 ダーリングハーバーでツアー別のバスに乗車します。ところがバスがいっぱいあってどのバスが自分たちが乗るバスか見当もつきません。
娘が、係りと思われる女性に聞きにいきました。その女性は親切に、今、発車しようとしているバスまで連れて行ってくれました。

 8:40 ブルーマウンテンズ行きのツアーは無事私たちをも乗せて出発しました。
 バスはガイドは乗っていません。発車と同時に運転手がなにやら話しはじめました。でも私には何を話しているのかさっぱり判りません。娘は何とか判るそうなので、ここは娘にお任せ、よろしくお願いします。

10:20 シーニックワールドに到着。11:20まで1時間の観光です。

ところで困ったことが起きました。ここにはレールウェイとケーブルウェイがあります。それらの乗り物に乗ってスリーシスターズといわれる伝説の奇岩を見る予定なのですが果たして1時間で戻ってこられるかどうかが判らないのです。

娘が片言の英語でチケット売り場の係りの人に話しかけたところ向こうから「日本人ですか」と声をかけられました。「日本語で良いですよ。どうぞ」とどうも彼女は日本人らしかった。

そこでこのコースの所要時間を聞いたところ1時間で充分戻ってこられると言うことなのでチケットを購入して入場しました。

まずはレールウェイに乗車です。最高傾斜52度、全長415Mの急勾配のレールの上をトロッコが滑り落ちます。

左上に見えるのがスリーシスターズです。エコーポイントから見るともっと間近に見ることが出来るそうなのですが今回は立ち寄りませんでした。

この奇岩にはアボリジニの伝説が残っています。「昔、3人の娘がいて娘を魔王から守ろうとした父親が魔法の杖で娘を岩に変えた。ところが魔法の杖がなくなってしまった。父親は鳥になって今も杖を探しているとか・・・」

レールウェイを降りるとそこからは遊歩道があり、左手にスリーシスターズの奇岩を見ながら、昔の鉱山を復元したところなどを観てるんるん気分でケーブルウェイの駅まで歩きます。
ケーブルウェイの谷底の駅です。今ゴンドラが到着するところです。このケーブルカーで一気に先程の出発点まで545mを戻ります。
どこかで観たような風景です。シーニックワールドで一組のお客が出発時間になっても戻ってこなくて出発が15分ぐらい遅れました。運転手はかなり急いでいる様子。バスはかなりのスピードで走行しています。オーストラリアの車の制限速度は市内が50Km〜60Km。郊外は80Km〜100Kmだそうです。

バスはジェノランケープズに向かっています。ジェノラン・ケープズはブルーマウンテンズから南西80kmのところにある世界遺産の鍾乳洞です。日本のガイドブックには紹介されていません。運転手が急いだのは、ここに来るための狭い山道の道路が時間指定の一方通行だったのかも知れません。対向車は一台もありませんでした。

13:00 ジェノラン・ケープズに着きました
 娘が作ってきてくれたおにぎりと煮物で昼食。ここで日本流のハイキング気分を味わえるとは思いませんでした。そうそうこの辺りはハエがいっぱいでうるさいんです。虫除けなんて効き目がありません。
 どうも私たちは運転手の説明を充分理解していないようです。2:00には出発?えっ、何も観ていないのに。大体、この鍾乳洞がどのくらいのものかもわかりません。ぶらぶらしているうちに2:00近くになったので道路に駐車しているバスに行きました。バスには誰もいません。後ろからバスの運転手が形相を変えて追いかけて着ました。あっけに取られて、何が起きたんだろうと娘の対応を見ていたら、娘はにこにこして「鍾乳洞を見るツアーが2:00出発だって」と言うんです。それで、運転手とツアーのガイドが私たちを探していたという次第。

 で、着いてくるようにといって先を歩くガイドはすごいスピードで狭い通路をアップダウンします。鍾乳洞探検ツアーのお客はすでにスタートしてしまっていたので、ガイドは追いつくため急いでいたのでした。

 最初の説明ポイントでツアー客は待っていてくれました。だって説明するガイドが私たちを連れて今着いたですから・・・

 世界遺産の鍾乳洞だけに、その規模や学術的価値は日本の鍾乳洞とは比較にならないのかも知れません。何しろ説明が英語ですから、他の人が笑っても何のことかまったくわかりません。

 ここには数枚の写真しか乗せませんでしたが、自然が何万年もかかって作った芸術の数々がいっぱいありました。何しろ暗いところでかの撮影ですので手ぶれやピンボケでお見せできないのが残念です。

 一言付け加えておきますが、説明が理解できなくてもジュノラン・ケーブスの素晴らしさは感じることが出来ます。

  一言「すごーい」「ディライト」でした。
 
 ポッキリと折れた鍾乳石に地球の歴史を感じることが出来ますし、弥勒菩薩や観音菩薩の仏像のようにも見えます。

 中に進むと、そこには天然のコンサートホールがありました。今日ははクリスマスを前にクリスマスコンサートがこのジュノラン・ケーブスでも行われていました。わざわざ歌を唄うためにジュノラン・ケーブズに来たというタスマニアに住むワーキングホリデーで来ている日本の女性にも会いました。

 この洞窟の中の広いコンサートホールでも4人の合唱団が美しいハーモニーを奏でていました。
 
 ジュノラン・ケーブスの紹介はうまく出来ませんがこの旅行で最も印象に残った場所であったことは間違い有りません。

 ジュノラン・ケーブスからカトウーンバに戻る途中オージービーフがのんびりと草を食んでいました。
 全然言葉が通じなくて、とんでもないことになりそうだった今日のブルーマウンテンズの旅行もいろいろな人の好意と親切で満足のいく旅になりました。

19:30頃ダーリング・ハーバーに戻ってきました。今日の予定は今ひとつあります。それは水族館を見ることです。シドニー水族館は22:00までオープンしていますのでこれからでも大丈夫です。
 南の海の水族館に来るといつも探すのがこの映画「ニモ」のヒロインのクマノミ。この魚を見るとなんとなく満足するのです。
 ここの水族館には水中のトンネルが2本あって初めに通ったトンネルには魚の影すら見えません。今日はもう遅いから休みかなんて通り過ぎて次のトンネルに行ったらサメやエイやシーラーカンスなど珍しい魚がたくさん泳いでいました。




  一時間ほど水族館を見学して夕食をとっていませんので夕食を食べるためにチャイナタウンへいきました。娘が目的にしていた店は閉まっていました。

 それではと言うことで、今度は隣のタイタウンに行きました。タイタウンのレストランはまだ開いていました。
 何を食べたかは良く覚えていません。私はタイカレーを注文して食べましたが後の二人は春雨とか豚肉の炒めものとかを注文していたようです。

 ここでも日本とはちょっと違うことがありました。夕食ですので当然ビールが欲しい訳で、娘にビールと言ったところビールは売っていないって言われてしまいました。ここは持ち込みの店なんですって。
早速、隣のボトルショップに行ってビールを1本買ってきました。なんか変な気分ですがリーズナブルなことはこの上ないですよね。でも、食べたカレーも他の料理も野菜がいっぱいで美味しかったです。

 タイタウンからホテルまでは歩いて30分ぐらいというので歩いて帰ることにしました。途中、マーテン・プレイスには大きなクリスマスツリーが飾られていました。泊まっているトラベロッジ・ウィンヤードホテルまではあと数分で到着です。