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5 奇妙な行動
2〜3歳のころには、大変奇妙な行動が目立ちました。
全てを覚えているわけではありませんが、思い出せるものを書いてみます。

☆普通に歩けない

歩き方が変わってました。
頭から突っ込むような前傾姿勢で、小走りをするように歩くのです。
体を傾けた勢いで前進しているかのようで、私には彼女の行き先の検討がつきません。
手をつないで、ゆっくり歩くのは苦手のようでした。
歩き方を矯正しようとは思いませんでしたが、最低限の交通ルールを身につけさせるため、毎日手をつないで散歩をしました。
途中でしゃがみこんだり、道路に寝そべったりしたときには、私のポシェットから『麦チョコ』を一粒、口の中に入れてあげます。すると、ハッと我に返ったように立ち上がり、また歩き始めます。
まるで、動物の調教のようですが、この頃私は、チンパンジーや犬の調教の方法をおおいに参考にしました。
それは、決して動物として扱うということではなく、娘を人格者として尊敬した上で、
忍耐と愛情をもって、言葉のない相手、思考の組立て方が違う相手との交流方法として参考にしたのです。
雨の日は、傘をさす練習のチャンスと思い、一日何回も外出しました。
レインコートを着るのをとてもいやがったのですが、外へ出るのは好きでした。
そこで思いついたのは、『歌』でした。
レインコートを着せながら、♪雨が降ってきた〜 傘をひらこう〜♪と歌うのです。
レインコートを着せるたび、同じ歌を同じキィで同じテンポで歌います。
何度も繰り返すうち、♪雨が・・ と私が歌いだすと自分から進んで、レインコートを着るようになりました。
傘をさして歩くのも数を重ねれば上手になります。

☆広い場所で寝転び仰向けに大の字になって天井を見つめる
デパートの入り口付近で、これをやられたときは、冷や汗ものでした。
私はしゃがんで、寝転がる娘の耳元で、「OKでーす。もう大丈夫でーす。」などと、無意味なことをささやき、そっと起こしてあげました。
何度も黙って起こそうとして抵抗されたのですが、何か安心させるような言葉を言ってから、行動すると受け入れてくれるようでした。
学校の父兄懇談会で、机がコの字型になっていると必ず真ん中へ行ってゴロン。
体育館や公民館でもゴロン。
全身でそこの場所を確認しているように見えました。
公衆の迷惑にならない限り、無理にこの行為はやめさせませんでした。
私も内心ちょっと羨ましかったのです。
初めての広い場所でゴロン。いつもと違う世界が見えるでしょうね。

☆高いところのぼり、ギリギリの端に立ち下を見つめる
何故か高いところによく登ってました。
特に整理箪笥。
上にのぼり箪笥の端に足の指をかけるように立ち、じっと下を見つめるのです。
その光景は、ビルの上から投身する人を連想させるようで、とてもいやなものでした。
思わず悲鳴を上げてしまいそうになるのをこらえ、やさしく「オンリしようね」と声をかけ、そっと抱き下ろします。
背伸びしても手が届かないところへどうやってのぼるのかしら?
と思って観察してみると、
まず、箪笥のとなりにあるエレクトーンのいすに登り、エレクトーンの上に移る。
それから箪笥へ。
箪笥に直接登ることができないのがわかったので、家具の配置換えをしました。
しばらくは未練があったようでしたが、そのうちに忘れてくれました。

まだこのほかにもたくさんあるのですが、とても書ききれません。
(興味のある方、どうお尋ねください。)
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子どもを育てることが出来るのは、本当に幸せなことです。私には3人の子どもがいます。
3番目に生まれた女の子は、生まれたときから私にたくさんの体験をさせてくれました。
当時は大変な事だったのですが、振り返ってみると楽しいことばかりだったように思えます

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