いろいろ貴重な資料をお送りくださいましてありがとうございました。
「羊角湾」に生じている問題をこれでおおむね理解することができました。たまに帰省して感じていた海の異変、たとえば干潮時に藻がほとんど見えないこと、以前はたくさんとれたアサリがいなくなったこと、カキも減少していることなどは、干拓事業の結果、@ 潮流が変わった。A 山を削った折の土砂が海底に堆積していること、が原因と思っていましたが、養殖漁業に使用した薬物(ホルマリン)も大きな原因の一つであったことを知りました。郷里を去った昭和40年から今日までの40年間にこんなにいろいろ大変なことが起きていたのかと無知を恥じ入るばかりでございます。それでもホルマリンについて、@ 海底に沈殿して取り除くのがむずかしいこと。? 青潮の原因になるなどとてもやっかいな海洋汚染物質であることくらいの知識がありますのは、松本様がこの何十年間力を尽くして訴えて来られたことがメディアを通して私のような人間にも届いていたということではないでしょうか。
国営干拓事業が打ち切りとなり、その後はどうなっているのかと思えば、またゾロ羊角湾に負荷をかけようとする事業計画が次々と起きていたのですね。
天草市という大きな行政区に入ったことで、羊角湾の河浦側で起きることも二浦側で起きることも共通の問題として考えられるという利点が生じました。河浦側の人たちといっしょに羊角湾のことを考えて行かなければならないと、松本様の資料を拝読して今つくづくそう思っています。
そして、松本様にうんと働いていただくためには私たちはどうすればいいのか考えたいと思っております。ご健康とご活躍を祈ります。
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