我ら 
松本もとすけ 勝手連
松本もとすけ を知る人たちに呼びかけたら、たちまちのうちに数人から支援エールが寄せられた。植村さんのように日々辻立ちに付き合ってくれている人から鈴木さんのように40年以上前に天草を出たものの、最近の天草の自然環境が気になり、彼の活動を知って問い合わせたのがきっかけになった人など動機は様々だが、いわば「勝手連」だ。彼の今後に期待し、支援の気持ちを表わしてもらった。
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天草の地にしっかり“根を生やした活動”を望みたい

宇井 純
上京の際、宇井先生(左)に相談する松本さん
=2005年6月13日、東京・渋谷で
前回、人伝に国選に出ると聞いたとき、「おやおや、そうだったの?」という思いが過ぎったものの、後で経緯を知って「そうだったんだ」と一応納得した。しかし、市議選が君の真価を本当に発揮出来る場ではないかなあという思いは今も変わらないし、いよいよその時期が来たと聞いて益々その思いを強くしている。

思い起こすと、松本君と初めて出会ったのはいつ頃で、なんの話をしたかも正確には思い出せないが、私が沖縄で豚や(後には)牛のし尿処理をオランダで習った回分式というシンプルなプロセスでものにした事を知って、気候の似ている天草でもできないか?―という話を持ちかけてきたことは鮮明に覚えている。聞くと、自身は家業である真珠の養殖を手がけていたが、フグの養殖業者がホルマリンを使っていることを突き止め、それが海を汚す原因の一つと確信し、家業を他人に委ね、ホルマリン使用禁止の運動を起こし、ついには国レベルでの法規の改正に至らしめたという。

そういう松本君が、いわば第二の故郷の天草に根を下ろし、しっかり張って、まず破壊されつつある天草の環境の再生と、人々の暮らしの活性化の取り組むという決意は並々ならぬと見た。

しかし、現実は相当厳しいと考えてほしい。

まず、選挙と裁判を“趣味”にしている私から言わせれば、たとえ前回の国選で6万票余を獲得したから市議選は楽勝と考えていたら大間違いだ。地縁も血縁もほとんどない(多分、財力もそうあるとは思えない)松本君にとって、地方選ではそう多くない浮動票を獲得する以外にない。

そして、運良く当選した暁には、こんどは市議会の中で小会派として様々な壁にぶつかることになろう。

しかし、それらのハードルにガンガン挑戦してほしい。それには、地に足をしっかりつけて、一つ一つ問題を解決していく根気を最後まで持ち続けてほしい。かつては過酷なトライアスロンに挑んだと聞く。持ち前の闘志を燃やして、本州の最西端にある天草の地方行政にキラリと光る輝きをもたらしてほしい。
(東京在住・沖縄大学名誉教授)

本当の人間や自然・海・山のために惜しみなく命を捧げる男への期待

桐ヶ谷眞知子
愛娘・祈ちゃんと関東の海から天草の海を思う
=2006年1月、茨城県那珂湊で

松本基督さんとは、長崎県諫早湾干拓事業反対運動でのつながりです。

彼は長身で、本当に通称名・キリストさんのごとく、風貌(いや、身なり? 失礼……)でありますが、イエスキリストのような悲壮感はなく、ユーモア溢れ、本当にやさしく、知性豊か。だけど娘さんにはその知性も吹き飛ぶほどのメロメロぶり………。

しかし、確固たる意志を持つその瞳の奥の強さは、ホルマリン使用禁止運動の眼光と言えるでしょう。彼は真珠養殖が盛んな頃は、それはもうすごい財力を誇っていたことと思います。しかし、ホルマリン問題と出会い(いや、ここでは見えざる神の手に選ばれたと言うべきでしょう)、すべての自生活を投げ打って、愛する真珠を育ててくれた海のために、男盛りの人生の年代をそれに投魂(闘魂 !?)してしまったのです。

知識、科学的積み重ねも然ることながら、その実行力と言ったらすごい。しかし、何よりも彼を信用できるのは、やはり、言わば環境保護運動をする彼の中に、偽善的な行動や気持ちが微塵も感じられないことです。

彼は人間の手による海の汚染を食い止める、その十字架を背負って日々歩いている。きっとその道中、何度も血や涙を流したかも知れない。しかし、今度はそれは愚かな人間の手に選ばれ、どうか天草の地でもう一度復活して、本当の人間や自然、海・山のために命を投げ打ってもらいたいと思う。彼はきっと惜しみなく、命を捧げることでしょう。

松本基督さんを心から応援します。

(さいたま県在住・介護士)


天草を去って40年 何をすべきかともに考えたい

=鈴木弘美

いろいろ貴重な資料をお送りくださいましてありがとうございました。

「羊角湾」に生じている問題をこれでおおむね理解することができました。たまに帰省して感じていた海の異変、たとえば干潮時に藻がほとんど見えないこと、以前はたくさんとれたアサリがいなくなったこと、カキも減少していることなどは、干拓事業の結果、@ 潮流が変わった。A 山を削った折の土砂が海底に堆積していること、が原因と思っていましたが、養殖漁業に使用した薬物(ホルマリン)も大きな原因の一つであったことを知りました。郷里を去った昭和40年から今日までの40年間にこんなにいろいろ大変なことが起きていたのかと無知を恥じ入るばかりでございます。それでもホルマリンについて、@ 海底に沈殿して取り除くのがむずかしいこと。? 青潮の原因になるなどとてもやっかいな海洋汚染物質であることくらいの知識がありますのは、松本様がこの何十年間力を尽くして訴えて来られたことがメディアを通して私のような人間にも届いていたということではないでしょうか。

国営干拓事業が打ち切りとなり、その後はどうなっているのかと思えば、またゾロ羊角湾に負荷をかけようとする事業計画が次々と起きていたのですね。

天草市という大きな行政区に入ったことで、羊角湾の河浦側で起きることも二浦側で起きることも共通の問題として考えられるという利点が生じました。河浦側の人たちといっしょに羊角湾のことを考えて行かなければならないと、松本様の資料を拝読して今つくづくそう思っています。

そして、松本様にうんと働いていただくためには私たちはどうすればいいのか考えたいと思っております。ご健康とご活躍を祈ります。

(東京在住・主婦)


「出たい人より出したい人を!」

=中川みどり
支援の仲間たちと(前列・左が中川さん)
=2006年9月、旧本渡市で
昨年9月の国政選挙の時に、<もとすけ>さんを「ウグイス」としてサポートした、中川みどり と申します。
私はタイトルにしたキャッチフレーズを、この選挙活動中に行われた公開討論会で初めて耳にしました。

あらためて書くまでもないのかもしれませんが、わが国で女性の参政権運動に尽力した市川房枝さんが自ら唱え、実践した理想選挙のコピーです。
私はこのメッセージに鮮烈な印象を受けました。そして、頭から水をかけられて目を覚まされたような気がしました。

というのは、それまで私自身も近い将来の夢として、政治家になりたいと思っていたからです。
しかし、この文言に揺さぶられ、<もとすけ>さんと行動を共にするうちに、<もとすけ>さんこそが私の「出したい人」だという認識を強くしていきました。

くわえて選挙活動中は感動の連続でした。損得勘定抜きで人と人がつながれることを、<もとすけ>さんは毎日毎日、私に証明してみせてくれたのです。

その選挙戦では惜しくも敗れてしまいましたが、<もとすけ>さんの本領が真に発揮できるのは、地元に密着した市議会に相違ありません。

ですから私は今回も全身全霊で応援していきたいと思っています。
天草の未来のために。ひいては日本、もしくは世界のために。
(天草在住・自営業)


“環境派・市民派”貫く松本さんに期待します

植村振作
宇井さん(左)、松本基督(右から2人目)らと浄水場を視察
する植村さん
=2004年7月4日、旧本渡市で
養殖トラフグに劇物のホルマリンが使われていたことは多くの方がご存知だと思いますが、養殖魚漁業にホルマリンが使われ、海を汚染することを見抜き、ついには養殖漁業での使用禁止まで追い込んだのは、松本基督さんたった一人の告発がきっかけでした。

天草はお上から厳しい弾圧(キリシタン弾圧)を受けた歴史的な経験があり、島民のほとんどが、お上にたてつくようなことを言ったり、行動することは控えてきました。今でもその傾向は変わりません。そんな中で一人で運動を始めるのは辛く、苦しいものです。それを松本さんは乗り越えてきました。

その松本さんが、今また、天草の海・自然の保全・再生を目指して、“環境派、市民派では活躍できない!”という堅い壁を突き破るべく立ち上がっています。

金と権力のことしか考えることのできない人たちに任せておけないという思いで、私も日々行動を共にしています。市民一人ひとりの声を市政に反映させてくれる役割を果たしてくれることを期待します。
(天草在住・元大阪大学助教授)

次世代に豊かな環境を引き継ぐ努力に期待

=時津良治
「長崎と天草は一体だ」という時津さん
=2006年3月14日、サンセットラインで

長崎から松本もとすけさんを応援します。

松本もとすけさんとの出会いは、9年前の諫早湾が閉め切られた時でした。地元でのご活動はもとより、諫早湾、有明海への関心を強く持たれて、私たちの諫早湾干拓事業見直しの運動を援していただきました。

生き物たちの命の循環、そして水の循環を通して、私たちに海の幸、山の幸をもたらしてくれます。諫早湾を締め切った影響は有明海、島原湾の魚介類激減などの影響を及ぼし、天草灘への影響も広がって行くことでしょう。

次世代に豊かな環境を引き継ぐためにも、いまこそ松本もとすけさんに市民の立場からの声を、地元の新しい市政の場で生かしていただきたいと期待し、応援します。

(長崎在住・諫早干潟緊急救済本部ボランティア)


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