|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
★ 歯の寿命を長くするために |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
最近は、定期健診を勧める歯科医院が比較的増えていますが、なぜ医院での定期健診を勧めるのでしょうか。私は定期健診の必要性をこう考えています。 |
|
|
|
|
子供については幼稚園、保育園、学童期には学校検診があります。うちの子は学校で虫歯がないといわれている、という話をよく聞きますが、本当にそれでよいのでしょうか。実は学校検診では見逃された虫歯が結構あります。
特に見逃しやすいのは、歯と歯の間の部位です。見逃されると虫歯はどんどん進みます。そうなると、痛くなったり穴が開いてしまうまで分かりません。
検診を担当した医師が悪いのかと言うことになりますがそうともいえません。学校検診の担当医師は、一度にたくさんの数をこなさなければならないだけでなく、姿勢やライトなどの検診を行うための環境も決して良いものではないため、虫歯の見逃しはあっても当然と言えます。医師を責めるわけにはいきません。それを補うのが、医院での検診なのです。
医院ではライトも明るく、じっくりと観察ができ、レントゲンで思わぬ場所の虫歯を発見することも可能です。
また、仮に医院で虫歯がないと診断されても、今後のことを考え、虫歯になりにくいように歯質を強くするための予防処置をすることができるので、非常に意義があると言えます。特に学童期は、乳歯から永久歯への交換時期で、萠出したばかりの歯は未成熟で虫歯になりやすいのですが、フッ素の応用やシーラントなどの適切な予防処置をすることにより虫歯になる確率がぐんと下がります。さらに、虫歯ばかりでなく、健全な噛み合わせを誘導するために、歯並びのチェックも検診では大切と考えています。
|
|
|
|
|
大人になると、学童期のように決まった時期に歯科検診を受けることができる方は、そう多くはありません。会社で定期的に検診をしている企業はほんのひとにぎりです。
忙しい、歯科医院に行くのがおっくうであるなどの理由で、痛くなったり、腫れたり、歯に穴が開くなどの自覚症状がなければ、歯科医院を受診しない方がかなり多いのですが、症状が出てからの治療となると、削る量が多くなり歯の寿命を短くする原因となります。
また虫歯だけでなく、歯周病(歯槽膿漏)のリスクが年齢とともに高くなり、初期の時期はまったく自覚症状がないため、発見が遅れる傾向があります。
当医院でも虫歯の治療を主訴に来院され、偶然歯周病が発見される例が少なくはありません。歯周病は、治療をすれば必ず良い状態まで改善します。
しかし、歯周病は必ずと言っていい程、再発が多い病気と言われています。その理由の一つにこのメンテナンスを受ける習慣が日本人には定着していないことがあげられます。
歯周治療が終了しても、きちんとした管理ができていなければ再発してしまいます。実際に長期間にわたり歯周治療を行い、いったん健康を取り戻したにもかかわらず、メンテナンスを行わなかったばかりに数年後に再発をしてしまい、抜歯しなければならない状態になった患者さんもいます。
治療終了直後はブラッシングも非常に一生懸命に行っていますが、時間とともにだんだんおろそかになって行く場合もあり、再び歯周病菌が増殖し再発をおこしてしまうのです。メンテナンスとは、定期的に口腔内を管理することにより歯周組織の健康を維持していくことです。
虫歯も歯周病も定期健診で歯の寿命を長くすることができます。いつまでも一本でも多くの歯を残し、また良い状態を維持し、快適な生活をお送り頂くため、ぜひ定期健診を受けてください。
|
|
|
|
|
|
|
|
|