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新本登場

世の中にブック(Book)やら新刊紹介やら書評など数多い。≪環っ波≫における【新本登場】もその例外ではないが、原則として寄せられた新刊書を、時にはそのご好意を裏切ることになるかもしれないものの、1冊でも多く売れる事を祈って、独断と偏見による書評ではあるが新本紹介のコーナーがこれ。恐れることなく、各方面からの新刊の提供をお願いしたい。

桑原史成写真全集1 『水俣』
桑原史成

生前最後の『水俣』、後世への“遺産”に写真のみならず、解説文も一流の文章
『医学者は公害事件で何をしてきたのか』
津田敏秀

自戒を含め「学者」を実名を挙げて切る
“よくある公害の本”ではない
『環境福祉学入門』
炭谷 茂 編著

コンセプトは“「環境」と「福祉」は21世紀の重要課題”。新たな学問体系の確立がファッションでないことを祈る
『これからの環境論』
渡辺 正

化学物質の“本質的なリスク論議”を期待してあえてまた矢を放った?
『中国環境ハンドブック
2005−2006年版』
中国環境問題研究会編

中国環境事情はいまや中国だけの問題でないだけに貴重なデータ集に
『光る海、渚の暮らし』
川口祐二

未知の場所でも情景がイメージできる筆力。“川口節”にさらに磨きが
『「特攻花」―19才からの挑戦、5年間の撮影と取材』
仲田千穂

特攻隊員が飛び立つ時、島の娘たちから贈られた花の種子が今なお咲き続ける………。
『環境共同体としての日中韓』
寺西俊一 
監修/東アジア環境情報発行所 編

輝かしい躍進を遂げる東南アジアの環境問題を突く。中・韓の取り組みなど「共同体」の必要性にスポット
『アスベスト禍-国家的不作為のツケ』
粟野仁雄

尼崎など現場を取材から「国の不作為」を立証。30余年の行政の検証など「続編」も期待したい
『有明海の生態系再生をめざして』
日本海洋学会

明快に示した有明海の環境汚染の原因
“開門”へ向けインパクトになり得る期待
『エコブームを問う/東大生と学ぶ環境学』
東京大学環境三四郎「環境の世紀」編集プロジェク

11年目迎えた東大のテーマ講演「環境の世紀」のまとめ
『川本輝夫 水俣病誌』
久保田好生、阿部浩、平田三佐子、高倉史朗 編

未公開の日記など6年半の歳月かけ編集。とくに若い人たちに読んでほしい“凄い本”





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