栗田さん、1981年秋に、人事異動で下水道局の広報係員となったが、都民から江戸の下水道について尋ねられるものの、ほとんど回答できなかったことから一念発起、「江戸の下水道」について調べ始めた。そして、いまなお続けている。
その延長で、「川柳は以前から面白いと思っていたし、川柳本も読んでいたので、江戸の下水道の資料として川柳を手がかりにした」というのは栗田さんならではの着眼だ。
数ある川柳の中で、とくに面白いと思った句は? と尋ねると、20代の頃に古本屋で買った『名句江戸川柳』(1948年刊行)という本に出会って、「面白いと思った句に印をつけた」とか。それらの中の一部を拾い上げてもらったのが以下のような川柳だという。
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