Cottage Design Karuizawa  Karuizawa                      

(Vol.内容は、必ずしも古いもの順ではなく、この中で適時更新しています。)


Vol. 1山荘だよりVol. 1 は、このページ見出しに続きます。このまま繰って下さい。)
Vol. 1 Vol. 2 Vol. 3 Vol. 4 Vol. 5 Vol. 6 Vol. 7 Vol. 8 Vol. 9 Vol. 10  Vol. 11
Vol.12 
 
 Vol. 13 Vol. 14       
浅間山の東麓、湧水を集めた「千ヶ滝」が小諸境新田の藩田に、江戸時代初期に開削された「御影用水」となって流れ下る。途中いくつもの分水支流をつくりながら。
ここ南麓の標高1,000m、太郎山の麓にある小さな沢、「こぶしざわ」もこの分水流の一つ。すぐ近くの小さな取水口から取水され、灌漑用水として、
300mほど先の棚田に注がれる。
小滝がつくる水音、沢づたいに沢山の辛夷(こぶし)の大樹。
辺りの森には移住者の家や山荘が点在する。
           4月の春の気配と共に、未だ枯色一色の中、いち早く天空に乱舞する純白の辛夷の花。
初夏から近隣の小さな棚田の土手に咲き乱れるワレモコウやタムラソウ、水田のオタマジャクシやヤマアカガエルなどの生きもの。
                「こぶしざわ山荘」はこんなところに静かに佇む。
ここを拠点に四季折々の自然の触れ合いから生まれる感動、山荘の暮らしぶりや
思いを、気ままに綴る。


Vol. 1 ○浅間山の噴火
○木彫、アーティチョーク 
○木製うつわ作家三谷龍二「僕の生活散歩」が高校入試問題に
○自然の恵み,キンさんタケさんのキノコ狩り体験、第2弾おじさま達のキノコ狩り体験ほか
○信濃追分「きのこ祭り」&「ホンモノ市」   10/9(日)・10(月・祝)
 
Vol. 2 ○軽井沢ナショナルトラスト10周年記念事業
椎茸の収穫、セミの謂れ
○われもこうの会種分けパーティー、冬咲きシクラメンとクリスマスローズ
○猿の被害と全頭駆除
雪の山荘、 ドアノッカーへのこだわり
○X・masの飾り付 
○食材としての渡来植物(外来種)
○大日向のカトリック教会聖ヨゼフ保育園 閉園
 
Vol. 3 ○軽井沢町まちづくり交流会の町民説明会
○自然にやさしい庭づくり
○カレリアンベアードック、軽井沢町の町花サクラソウ
○辛夷の花(こぶしの花)、わさびの花
○浅間噴火の焼石、高原野菜畑、シジューガラの巣箱
 
Vol. 4 ○山荘のネコ、アーティチョーク三題、赤モミ茸
○吉村順三展
○吉村順三氏設計「ハーモニーハウス」&「旧カニングハム邸(メロディーハウス)」のオープンカフェ
○軽井沢の吉村作品をたずねて
○北欧のデザインに巡り合う旅−帰朝報告
○街路樹からの恵みほか
 
Vol. 5 ○デンマークの旅から
○KARUIZAWA WINE ACADEMY 2010秋 無限 (欧風料理で信州ワイン&ボジョレ・ヌーボーを愉しむ) 12/2 ’10
四季酒楽の会 2011初夏 於:旧軽井沢ホテル    6/14 '11
オープンガーデン参加者(われもこうの会) 杉の製材端材を使ったプラント・コンテナー作り 4/27 ’11
○ボジョレヌボーと燻製で年忘れ 12/14 '11
 
Vol. 6 ○2006年度秋軽井沢ナショナルトラスト会員向別荘ウオッチング
○野生動物たちの受難
○“われもこうの会”草取り作業 秋晴れに恵まれて・・・。 10/2  '11
○小諸菫 こもろすみれ 10/4  '11
○太郎山S様山荘プロジェクト完成祝賀 12/27 '11
 
Vol. 7 ○映画「西の魔女が死んだ」
○ルヴァン美術館サマーコンサート −守屋剛志ヴァイオリン・今井彩子ピアノ−
○The Karuizawa Town Fes. 軽井沢ブルーグラスの集い ゆうすげ温泉
○カントリー&ウエスタンミュージックらいぶの集い 於:きしん 3/18 2012
Herb & Dorothy アートの森の小さな巨人 Vogel Collection  (4Feb.2011)
○高広幸子フルートコンサートIN軽井沢 於:大賀ホール 2011年8月27日
 
Vol. 8 ○魔女のローソク
○森林再生プロジェクト 坂本龍一+仏・ルイ・ヴィトン 「LOUIS VUITTON FOREST]
○ポール・スミザーのナチュラルガーデニングセミナー
○エコ暖房装置“ロケットストーブ(Rocket Stoves)”普及の兆し  (27、Dec.2011)
 
Vol. 9 ○アントニン・レーモンドの軽井沢建築遺産を訪ねて.
○また一つ消えるヴォーリズ建築
○第10回文化講座 軽井沢の別荘建築の系譜ベランダモチーフを中心に−講師 内田青蔵先生
○軽井沢「離山の家」完成発表会
○第25回小山敬三記念小諸公募展
 
Vol.10
○浅間南麓天空のサラダ農場 Orto Asama
○美しい風景としての小屋 
○廃墟と小屋 納屋
○京都里山の緑を映す住空間に映えるMKホールディングチェア
 
Vol.11 ○森の恵み 大きなハナビラ茸
ドレーヌ adeleine
○獅子柚子マーマレード(Marmalade)のレシピ
○〜驚きの野趣味〜コペンハーゲンの番外2つ星レストラン
○バジルペースト+生パスタの食卓
 
Vol12 ○浅間南麓林道散策 森の恵みと花便り 
 その1 清万林道                                                            
 その2 セゾン現代美術館&千ヶ滝せせらぎの道

 その3 御代田三ツ石林道
○二大オークションハウス代表によるギャラリートーク  於 セゾン現代美術館
○県境熊野さまの霊山聖地パワースポット 雌滝、雄滝へ(May10.2012)
○ニリンソウの群生地(May10,2012)
 
Vol.13 ○Potting Shed (ガーデニング準備小屋) ガーデニングの愉しみはPotting Shedから。(Feb. 2011)
LUOMUの森 FINLAND 自然に従う生き方 森と暮らしの文化展
○インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK) 浅間山の懐に抱かれて2013年秋開校  (Sept.8.2011)
○浅間山麓森の穴窯で作陶される志野や信楽
○森のBreakfast & CafeでPopover&スープの朝食、浅間連峰の雄大な眺望を見ながらの厄落とし
 “あぐりの
こもろ”(1/8 '12)
 

Vol. 14
 
○東京デザインセンター 桜の宴 & デンマーク木製家具職人展゛WHITEOUT″
○小海町高原美術館 ゛フインランドと日本の生活デザイン展『木の椅子』″
小海フインランド協会設立  会員交流会
○小海フインランド協会設立1周年 (12/17 '11)
○見て
触れて体験して学んでよくわかるデザイン展 於:小海高原美術館(11/26 ’11)
○文人墨客が愛した富士見高原に、足跡と風景を訪ねる。昼食は感嘆のイタリアン
“Osteri agiato" (11/9 '11) 
 


<Vol. 1 の内容>

○浅間山の噴火
○木彫、アーティチョーク 
○木製うつわ作家三谷龍二「僕の生活散歩」が高校入試問題に
○自然の恵み,キンさんタケさんのキノコ狩り体験、第2弾おじさま達のキノコ狩り体験ほか
○信濃追分「きのこ祭り」&「ホンモノ市」   10/9(日)・10(月・祝)



〜浅間山の噴火〜

                       
   
浅間山の噴火も小康状態でほっとしています。当山荘は噴火口から南麓に丁度8kmの圏上にあります。
北西の風に乗ってここも灰が積もりました。隣県群馬の嬬恋やここ軽井沢の鳥井原、大日向、茂沢地区の高原野菜栽培農家は被害甚大と聞きます。
灰を被った木々も雨で鮮やかな精気を取り戻しました。
1940〜50年代には浅間の噴火は頻繁に起き、私の古里群馬の前橋でも子供時代の記憶として、降灰はめずらしくありませんでした。
浅間山はその昔、1108年に南西に位置する追分を襲い、1783年には東北に位置する群馬県の鎌原地区に甚大な災害をもたらしたことは歴史に残る出来事です。大自然の営みとは言え農家のみならず、この地でビジネスを行っている私ども、またこの地を愛する人達にとっても沈静化を祈るばかりです。


 〜地場材の彫り物〜


地場材桜とカツラの木片からアスパラガス、イチジク  イタリア大鉢に映える小物細工 
イタリア白磁の大鉢に木彫のアーティチョーク  ナーサリーのアーティチョーク株 
ここ浅間山麓の周辺からは、山荘建築や諸事情から毎日多くの樹木が伐採されている。伐採された材の再利用を目的として、軽井沢町は貯木場を設置し、伐採
業者からの持込を受け、丸太は薪など、枝葉は大型キルーンで粉砕しチップとして、無料でニーズに応えている。
貯木場やチップ業者に持ち込まれる前に、取引のある伐採業者や造園業者にお願いし、細工に適する樹種は譲ってもらうことにしている。
何十年もこの地で根を下ろし、成長して来た命が薪となってしまうのはあまりにもったいない。これら地元素材を後世まで残したいとの思いから、
素材の木目や生地を生かした雅美のあるアーティステックな木彫を目指しています。
簡単なものとして、イチジク、アスパラガス、アーティチョークなどの静物を題材としたカービングです。これらの題材は、、洋のインテリア小物として様になるものです。
そのほか胡桃や唐辛子、野菜など題材は沢山あります。
木製カトラリーやパン皿などの日常使いのものも温かみのある風合いから愛着が持てるものとなります。
アーティチョークは今古里の畑で強烈な陽光を浴び、銀色の剛葉を伸ばし、たくましく育っています。
この夏地元スーパーに珍しくアーティチョークが売られていました。小型のうえ大量に購入できるものではない驚きの値段がついていました。
 
Aug.2010 
アーティチョークは、ナーサリーで沢山の収穫が可能となり、食材として諸々試してみましたが、どうも図体の割りに食するところが僅かで、扱い難い。
山荘近隣の方にお分けしたものが、フランス通の方に渡り、大いに喜んで頂いたとの、礼状まで頂き、驚く始末。
イタリア、スペイン、フランスなどでは、常食材として頻繁に登場するが、何がそんなに好まれるのだろうか。
日本では、高級イタリアンレストランや輸入瓶詰の食材として、驚くほど高価で販売されているが、悲しいかな、当方では、インテリア的装飾物として、
ぞんざいに扱われている。 



〜半世紀前に発行された料理本におけるアーティチョーク〜(未だ西洋野菜が一般に馴染みが薄い頃の興味深い記述。
呼称や調理法の記述に、おかしく理解し難い箇所が見られる。それにしても
“趣味の食べ物”とは、面白く言い当てたもので納得)

“アテチョーク(朝鮮あざみ)野生のあざみから改良されたもので、食用になるのは、花のつぼみの、がく片の下部(厚いのがよい)
のほんのわずかのところ。いわば
趣味の食べ物とでもいうもの。
‐食べ方‐
若いうちにとって、がくを切り、水に入れて上下左右にふり動かし、花びらの間のホコリやゴミを洗いとる。
何度も水をかえて、きれいになったら、四カップ半の水に、小さじ一杯ほどの塩を入れて煮立て、アテチョークを入れて、二〇〜
三〇分間ゆでる。
ゆでたのを形のまま皿に盛り、一片ずつむしりとって、下部の白いところを、マヨネーズをつけて食べる。
三杯酢につけたり、食塩だけでいただくもよいもの。” 「料理全書 昭和三十七年五月三十日発行 編者 主婦の友社」 






庭創り仲間などから、地場で伐採されるサクラ、ミズキ、カツラ、ホウなど木彫に適する材を頂いている。
板材に製材するものと、玉切り丸太にするものとに分け、乾燥のため2年ほど寝かせてから加工する。
乾燥中の地場産サクラとミズキの板材
板材は主にパン皿、豆皿、フォークなどのカトラリーに 

玉切り丸太は、サクラ材、 フクロウや小動物、人形などの彫塑に

乾燥途中の木口割れは避けられない
2年くらいして、落ち着いてから加工する

       


   
ご近所のカツラのシギ、北軽井沢のヤマザクラの菓子皿、市販材カツラの豆皿  千ヶ滝産ミズキのアーティチョーク、イチジク、カツラの洋ナシ大小  同、ミズキ、藤田嗣治のヴィリエ・ル・バークルのアトリエ、教会、オラニエ公カラー板戸のオランダ農家

新築のため伐採を余儀なくされたものや、台風で倒れた樹木。
木彫として使える樹種は、薪で燃やしてしまってはあまりにももったいない。
日常使われるカトラリーやインテリア小物として、大切に末代まで伝えたい。浅間周辺の地場素材としての愛着は一入です。
自邸の樹木であれば、なおさらです。ご自分の、また一家のメモリアルグッツとして、意義ある物として、益々愛着が沸くことでしょう。


 〜地場材の彫り物〜


木製の皿はパンの水分を吸うだけでなく、陶製のように食器のぶつかる音や
壊れたりする心配もありません。起きたての朝向き、焼きたてのパン向きです。
あえて、彫り痕を残すよう紙ヤスリは極力使わない。
形の不均一や色染みなどは、地場素材の宿命であり、
むしろそれが雅美と、神経質にならない。
ろくろやルーターなどで製作したものとは、違った良さが引き立ちます。
ただ、全工程を手作業で行うと、大変な製作時間を要するため、
とても値付けを考えると、商品化は無理でしょう。
商品化するには、粗削りや形取りは機械力を借り、仕上げ工程を手作業で行い、
彫り痕を付けるなどの工夫を要します。

素材:北軽井沢のヤマザクラ 直径200mm 厚さ15mm
塗装:クルミ油
製作所要時間:1個あたり凡そ20時間
(参考図書紹介: 「木で作る小さな食器」渡邊浩幸著 河出書房新社) 

   




  〜木製うつわ作家三谷龍二氏のエッセイ「僕の生活散歩」 23年度群馬県の公立高校入試共通問題「国語」に取り上げられる。〜

  積み木をもつ手
310x245mm
2009年
紙、漆、テンペラ

「住む」季刊 夏No.30
僕の生活散歩
 手 より 

材の美しさを生かしたナチュラルな木製器やカトラリーで人気の氏は、松本市蟻ヶ崎に、建築家中村好文氏デザインの小さな工房ペルソナスタジオをベースに
暮らしに密着した製品作りをされている。毎年恒例の「クラフトフェアまつもと」の運営に当初から携わり、中心的存在だ。
また、余技と言っては失礼ながら、雅美のある素朴な木彫小物、小さな板や紙にテンペラや漆で古色蒼然としたフレスコ画に通じる小品を手掛けている。
今回、高校入試に取り上げられた一文は、雑誌「住む」に連載された一編「手」からで、氏の平易で素朴な日々の暮らし(生業)に纏わるエッセイである。
おそらく出題者も氏の珠玉ともいえる多くのエッセイの愛読者であろう。
                                                           http://www.mitaniryuji.com/
     

1.次の文章を読んで、後の(1)〜(6)の問いに答えなさい。
手は働きものである。工房に居る間、ずっと休むことなく働き続け、仕事が終わると今度は炊事、片付け、キーボードと、休むことがない。
しかも
ずいぶんと酷使もされるA
器に漆を摺り込んだり拭き取ったりしているうちに手袋の指先が擦り切れ、外すと指まで漆でまっ黒になっている。
そして黒い指のまま木工の仕事へ。今度は指に棘が刺さる。マメができる。そんなこともたびたびである。
ある時「両手を合わせて、指の長さを比べてみて。」といわれたのでやってみると、僕の手は左の指の方が少しだけ長かった。
「そんなことが・・・。」とその場にいた人の指も()してみると、やはりみんな右手の指の方が少しだけ短かった。ひよっとすると右手の指は働きすぎて、
成長が抑えられ、短くなってしまったのだろうか、と思えてくる。手と比べると、頭はただ命令するばかり、眼は傍観()しているばかりのように思えてくる。
確かに炊事、洗濯、掃除、書き物、どれをとっても手が働いて、仕事を片付けている。その時頭も眼も口も、命令するばかりで何もしない、
まったくの役立たずなのである。
工芸家は手が働く割合が顕著である。木を削り、金属を叩き、糸を紡ぎ、土を捏ねる。実際に仕事をし、働いているのはいつも手ばかりである。
籠を編む老人がこう言っていた。「頭はどんどんもの忘れしていくけれど、
手が覚えたものは忘れないね(B)」と。
手仕事は頭でなく、手が記憶している。籠の細部のかたちから、全体のかたち。竹を曲げる時の力加減や素材の特質。
どれも何度も繰り返し覚えたことだから忘れることはない。そして手の延長線上には美しい道具がある。人の暮らしのなかで使われてきた台所の道具、
農夫の道具、衣類の道具、木工の道具。それらは手が使いやすいように、そして手になじむようにと、どれも長い時間をかけて何度も修正しながら
作られてきたものばかりである。道具の無駄のないかたちは、どれも手で考え、手が生み出したものである。
手から生まれたものはそればかりではない。
手が触れる場所は、椅子の肘掛けや、階段の手すりなど、手とのなじみがいいように工夫されている。手が冷たくないように、心地いいように、と素材も選ばれる。
手は無口な働きものだか、なかなかの仕事人。
経験に基づいているからかたちに実があり、しかも簡潔な美しさをもっている。(C)
ところで陶工が土の塊からかたちを生み出す時や、染織家が機を織る時の手の動きを見ていると、
手が光を宿しているように見える(D)ことがある。
それは工人が修練に費やした長い労苦の時間や、技術を育んだ長い歴史の時間がそこに凝縮()されているからだろうか。
そればかりではない。ものが生まれる瞬間を見ていると、手は眼には見えない世界と繋がっていて、何もない虚空から、ものが紡ぎだされるように思えるのだった。
少し前の時代までは、食べ物ばかりでなく、衣服や道具も自分で使うものは自分たちで作るのが当たり前だった。
今も農家の人は自家用の味噌や豆腐を作ったり、鎌を()いだり、驚くほど豊富な知識と経験をもっているけれど、昔はもっとすごかった。
それが大量生産大量消費の時代になり、誰かに代理してものを作ってもらうようになると、手は豊富な経験を得る機会を失ってしまった。
食物を作り、道具や衣服を作ってきた手が、今ではただ消費するばかり。ボタンを押すだけで便利に暮らすことはできるとしても、手が経験する世界はとても貧しくなった。
それでも僕たちは腕をのばし、手の先の見えないリアリティに直に触れようとする。自分たちが生きるこの世界に触れるために。
(三谷龍二「僕の生活散歩」による)

(1)文中ア〜エの漢字の読みを平仮名で書きなさい。
(2)文中A―
「ずいぶんと酷使される」とありますが、手がずいぶんと酷使もされるとはどういうことだと筆者は述べていますか、次のア〜エ
   から最も適切なものを選びなさい。
  ア 手は、頭から命令されたときに、言われただけの働きしかしていないということ。
  イ 手は、器用なだけでなく、家事や仕事などで長い時間使われても疲れないということ。
  ウ 手は、さまざまなものを作り上げるうえで、欠かせないものとされているということ。
  エ 手は、多くの場面で必要とされるだけでなく、とてもはげしく使われているということ。
(3)文中B―
「手が覚えたものは忘れないね」とありますが、なぜ忘れないと筆者は述べていますか、忘れない理由を述べている部分を本文から十五字で抜き出して
  書きなさい。
(4)文中C―
「経験に基づいているからかたちに実があり、しかも簡潔な美しさをもっている」とありますが、かたちに実があり、簡潔な美しさをもつものを生み出すために
  必要な経験は、どのような経験だと筆者は述べていますか、
  五十字以内で書きなさい。
(5)文中(D)―
「手が光を宿しているように見える」とありますが、陶工や染織家の手を、どのようなものだと筆者は考えていますか、次のア〜エから最も適切なものを
  選びなさい。
  ア 素材からさまざまなものを創造していく、不思議な力をもっているもの。
  イ 無駄な工程を省略し、手ぎわよく作業を進められる効率性をもっているもの。
  ウ 新しい技術にすぐに対応し、もの作りに応用できる柔軟性をもっているもの。
  エ 機械では行なうことのできない、細かな作業も行なうことのできる精密さをもっているもの。
(6)人の暮らしにおける手の経験は、どのように変化したと筆者は述べていますか、八十字以上、百字以内でまとめなさい。

                               ―主催者発表の参考解答は本ページ末尾にあります。―




 〜自然の恵み〜

軽井沢に移住してから7回目の春を迎えようとしている。私の棲む森の中にも、野趣あふれた山菜が自生している。
山菜といえば、東京にいる頃はスパーで買っていたが、こちらに来てからは自分で摘んだり、地元の方から貰って食べることが多い。
贅沢な春の楽しみのひとつでもある。
きっと厳しい冬を耐え忍んだあとは、そのご褒美に、自然はこの町に濃縮された恵みの季節を与えてくれるのだろう。
                                                     
 −随想 作家 唯川恵 ダイナミックな春の息吹より− 
   
こぶしざわ山荘の大きなハルニレにミツバアケビ  アカモミタケ ナスと炒めてうどんやソバ汁に、すばらしいだし汁に

チチ茸に始まり、ハナビラ茸、赤モミ茸、ハナイグチそして本格的な秋のきのこへと自然は毎年営みを繰り返す。今年は赤モミ茸が豊かで、モミの大木が多いこの地のいたるところで遭遇する赤モミ茸のサーモンピンクは森の精が作り出したか、自然の色、その柔らかな鮮やかさに思わず息をのむ瞬間。
土地の調査や案内で自然の恵みに遭遇することが度々あるが、豊かな自然を体感でき感動の連続。また、この恵みを茸鍋やスパゲッティの具で食す。野趣あふれる味覚に浸るひと時。





     
入口に見事なアケビの棚を持つ新軽井沢のYさんからの頂き物の五つ葉アケビ。 食べるより自然の色の美しさ 。
山荘の近くの小さな棚田土手にも沢山の実がたわわに成っているのを発見。   2010年10月1日
畑シメジ。色は冴えないが、しゃきしゃき感が引き立つ。 
炊き込みご飯は絶品


 


 
 
毎年秋の気配に誘われて白糸の滝遊歩道へ出かける。 
大きなヤマナシの木から沢山の実が落ちる。
 「竜返しの滝」から少し登った山道は熟した梨の香りが匂いたつ。

果実酒にして保存 カリン酒に似た甘い香りがSept./2010
こぶしざわ山荘のベランダ階段下にコガネ茸発生。黄色の粉をまとった黄金色、一瞬マツタケに似た香りを持つが、旨い料理法は見つからない。 
これは1本寂しく、色も心もとないが、腐葉土や小枝の堆積した場所に群生
発生する大型の食菌                      Sept./2010
 
   
上掲コガネタケの1週間後、大きく育ち下向きのツバ(スカート)もハッキリと現れる。右は40センチほど離れたところに発生した首が下に折れ曲がった変形。
これらは穏やかな色をしているが、色の濃いものは胃腸系の中毒を起こす例もあると言う。  勇み喜んで食すほどの美味ではないが、話の種に味わってみたい。
キット好き嫌いが分かれる香りと味わい。                                           7、Oct.2010
  
 
                   
またまた出て来たコガネタケ 数日の留守の間に木チップ敷きの駐車スペースに、辺りにもいくつか出ている。木チップが腐敗して、尿素分?
が加えられたのか。今シーズン初めてのこと。食べるつもりはなく、このままにしておくので、来年はもっと沢山発生するのではないか。 


小川のワサビ黒い小さな幼虫(カブラハバチの幼虫)に食べつくされ葉脈のみとなってしまうが、
秋の気配とともに、こぼれ種子の幼苗を伴い再び若葉を蘇らせ、厳寒の中を青々と越冬する生命力には驚き
9月に開花する優良山菜モミジガサの花。同種の山菜ヤブレガサの花に似る。
こぼれダネで殖えるのを期待するも、ほとんど殖えない。 

        
星野から古瀬へ抜ける林道、湯川沿いの大きな茂みの天辺にサルナシが沢山
成っているのを見つける。巻きついている木に登り頬張る。
完熟のとろける甘みと香りが広がる。 いくつかをポッケに入れ持ち帰る。
                                      Oct.11,2010
     山荘のサンルーム外壁に支線を張り、立ち登らせたサルナシも完熟とまでは
     いかないが、そろそろ食べ頃。 
            こぶしざわ Oct. 11,2010 
           
一昨年北軽井沢産サクラ材に植菌したナメコ  秋の到来で急に発生してきた。半天然のものは、市販のものと比較すると、粘性が強く、食感もシッカリ。
商品として出荷されることはないので、店頭では見られないが、このまま放っておくと、笠直径10cm程の大きさになる。粘性は減少するも依然美味しい。 
こぶしざわOct.12、2010


キンさんタケさんのキノコ狩り体験〜    
 10/24 2010

                                   
 
 
 
 
 

前の職場のお嬢さん達が、自然の散策とキノコ狩りをしたいと、来荘してくれました。山荘の近所を散策、毎年多くの「赤樅茸」の発生するスポットに行くと、案の定たくさんのアカモミが発生。お二人ともキノコ狩りは初めてのようで、近年は発していないであろうと思われる歓声をあげ大喜び。小さく形の良いものを採取。
山荘地内の
黄金茸と植菌のナメコ、既に時期を過ぎ、1個きり採取できなかったリコボウは9月に冷凍保存してあるものを使い、キノコ鍋で歓迎昼食の宴。楽しい一日となりました。
    
樅の林床にたくさん発生した赤樅茸、思わず笑みと歓声が


 
  
  お土産に持参のシュークリームと大きな豆の入ったオコワおにぎり、コンニャクの煮しめ達が鍋料理をさらに豊かに。 
めっきり寒くなりましたが、お変わりありませんか?
先日は楽しい時間をありがとうございました。山荘はとてもナチュラルで気に入ってしまいました。さりげなく、あちこちに遊び心のスパイスが効いていてステキですね。
まけにきのこ栽培とわさび栽培までしていて。山荘近くの林は、きのこがいっぱいで楽しくきのこ狩りができました。
あまりにもきのこ狩りに集中していたせいか、切り株もきのこに見えて、思わず走りこんでしまうこともしばしば。
きのこ鍋とても美味しゅうございました。ご指示どおりに、家に帰って、きのことなすのソテーをつくりましたよ。これまた美味しい。
翌日は、ツルヤ謹製のそばとつゆと管理人さんのわさびであのそばを再現。これまた美味しい。今度は、赤樅茸となすで、きのこ汁そばを食べたくなりました。
散歩道を案内していただき、軽井沢の森にふれることができました。今度は、浅間山をながめながら大日向あたりをゆっくり散策したいと思いました。
そして、林のなかのカフェでまったりしてみたい。そんなふうに、ゆっくりと時間をすごしてみたい。
おじさま達のきのこ狩りは、今日だったのですね。朝早くからのスタートでびっくり。軽井沢を満喫されたようですね。
いただいたローズマリーのポプリは、車におきました。とてもリラックスできるかおりで癒されています。
それでは、また。こぶちゃんにもよろしくお伝えくださいませ。                                         (10/29 2010、 純子)



 〜第2弾 おじさま達のキノコ狩り体験〜  10/29 2010  
                                 
 
 
 
 
 
 
                  
台風14号の北方秋雨前線の影響で優れない天候の中、幸い晴れ間が覗き、降られることもなく、キノコ収穫は十分ではなかったが、秋色を増す森で森林浴を体感、清々しい時を過ごすことができた。
白糸遊歩道脇のカラマツ林は、5〜6年前はキノボリイグチ、ハナイグチに始まり、キヌメリガサがあたり一面敷き詰めたように発生していたポイントで、多くのキノコ狩り体験者を案内した場所である。しかし数年前から全くと言って良いほど発生が途絶えてしまった。カラマツを植林してから20年位の林床が最も適しているのか、自然環境のあまりの変化に驚かされる。
こぶしざわ山荘発9:30−星野、古瀬林道−白糸の滝遊歩道−竜返しの滝−山荘帰還−近隣散策−山荘にて、地採りキノコと野菜の寄せ鍋の慰労昼食会12:30〜15:00
収穫種: キヌメリガサ、ムキタケ、アカモミタケ
   
寄せ鍋の後の記念撮影、食べきれない山の恵みはお土産にお持ち帰り。何故か次英さんは、いらないと遠慮、忠さん邦さんどうかゴミにしないで、貴重な森の恵みを!!
   
   
 ハンチングキャップとジャケットが様になる次英さん 収穫した恵みを誇示する忠さんと邦さん 

ホストより一言 
お嬢さん達、おじさま達、秋色濃い森の中のキノコ狩り大変好評でホストとして満足しています。日々ニュースで見聞きする毒キノコ中毒事故のさなかホストを信頼して、
鍋を美味しく食べていただきうれしい限りです。
また、残りの具材、キノコのみならずワサビやソバ汁まで、家で再現したいと持ち帰ったり、鍋後のソバは、汁を含め同じものをスーパーツルヤで買い求めて帰るなど、
お世辞でなく本当に美味しかった証でしょうか。果たして、自宅で再現できるか。
手の切れるような冷たい水で締めたソバを自然のなかで食すことが美味しさを引き立てる秘訣かもと、ちょっと心配です。
 (Y.K)



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三谷龍二「僕の生活散歩」より出題の公立高国語問題参考解答>
(1)ア ため   イ ぼうかん ウ ぎょうしゅく エ と
(2)エ
(3)何度も繰り返し覚えたことだから
(4)例 手が使いやすく、手になじむように、何度も修正、工夫し、素材も選んで、自分の手でものを作ってきた経験。
(5)ア
(6)例 昔は、自分の手でものを作ることで、豊富な知識や経験を得ることができたが、大量生産大量消費の時代では、自分ではものを作らなくなり、
豊富な経験を得る機会を失い、自分の手を通して経験する世界は貧しくなった。 以上配点35/100 
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  信濃追分宿「キノコ祭り「ホンモノ市   
 


毎年恒例の軽井沢紅葉まつり(10月2日(日)〜11月3日(木・祝))の期間中、軽井沢の各地でイベントが開催されている。
軽井沢の西端中山道の古宿追分宿では、公民館で「キノコ祭り」、旧油屋旅館では再生プロジェクトの一環として、古書追分コロニー主催の
「ホンモノ市」が開かれ、普段静かな古宿が賑わった。
原発事故の影響でキノコの採取は心配されているが、長野県内は大丈夫の範囲と言うことで、キノコ関連イベンは開催された。
開催を心配していた自然派フアンはホッ。秋晴れの下、大勢が繰り出した。
会場では採取キノコの展示と鑑定会が開かれ、キノコ汁賞味会が実施され、一杯100円で振舞われた。

「ホンモノ市」は、旧油屋旅館の新装された館内「油屋ギャラリー」と庭一杯に設営された古書、アートクラフト、食のブースが賑わいを見せた。
期間中は、「堀辰雄文学記念館」が無料開場される。

☆追分きのこ祭り 追分公民館 10/9(日)9:00〜16:00
採取された25種ほどのきのこが食用、食注意・食不適毒・猛毒に分類会場に展示された。
採取されてから時間が経過しているため、乾燥や傷みなどで、新鮮な原形を留めていないものもあり、判別特徴を特定するには適さないものもある。

       
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     〜楽しみにしていた自然の恵み〜

23年度のキノコは原発事故のセシウムが
心配され、採取を躊躇していたが、
何故か発生が少ない。
不思議なものでキノコが遠慮したのか?
ではなさそうで、全国的な状況と言うことである。
今年は残暑が9月末まで続きキノコの発生、
生育に影響したと言われている。
森への散策の楽しみが一つ減った。
 
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☆信濃追分 ホンモノ市
 10/9・10(月・祝)☆ 
       
  古書追分コロニー http://www11.plala.or.jp/colony/
油屋 http://www.d1.dion.ne.jp/
 
 



☆堀辰雄 文学記念館 軽井沢紅葉まつり期間中入館無料☆ 
       
       
       
       
       
       
       
       
  堀辰雄文学記念館 0267−45−2050
 
E-mail:horikinen@town.karuizawa.nagano.jp
http://www.town.karuizawa.nagano.jpから堀辰雄文学記念館へ
 
 



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