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 「読み聞かせを始める」12のコツ

Step10 (絵本の)絵は子供のBest Friend♪




  
  
    
  幼児が母の声や母に親しみを感じ、その表情の変化に興味をそそられて、一生懸命にそれらを認識しようとするのと同様に、絵本の絵の形や色にも興味をもってきます。絵本を読み聞かせしている最中に、幼児が絵本の中の特定のことばや絵に好奇心をいだいたとき、幼児は本のページをじっと見入っていたり、声を発したり、お母さんの顔をのぞきこんだり、絵を指で押さえたりするというような行為としてその関心を現わすことがあります。まさにそのとき、親としてこの好奇心の高まりに上手に付き合いたいものです。
  子どもが絵を見つめていたり、手で押さえていたら、お母さんも「読み聞かせ」の間を空けて、一緒に絵を見ながら楽しくお話をすると良いでしょう。そして、「次は何が出てくるでしょう」「次はどうなっているでしょう」などと、お子さんの視線を次のページに導きならが、読み聞かせを続けていけばいいのです。お子さんは次に何が出てくるのかということは、何度も読み聞かせされた本なら知っているのですが、その都度、新しいものに出会ったような表情をしてくれることがあります。そのときを楽しんでいるのでしょうね。
 
  また、読み聞かせをしていないときでも、お子さんは自分が興味を持った絵やことばには敏感です。絵本の中のお気に入りの “くまさん”を、他の絵本の挿絵や街のポスター等などで見かけたときや、“くまさんくまさん”にある日常生活の経験をしたときは、親子の対話に花が咲く絶好のチャンスです。お子さんが興味を惹かれたことばなら、絵本の中だけでなく、日ごろの生活の中でも折あるごとに、お母さんから語りかけてみると面白い発見があるでしょう。このような繰り返しで、幼児は絵本への愛着を一層強くし、ことばへの興味を高めていくのです。絵本への愛着は、読み手への愛着でもあります。

[演習]
 絵本に愛着をいだくきっかけや、絵本に魅力を感じるタイミングは、様々な状況が想定されます。思い当たるものがありますか?
 1.お子さんと絵本の主人公が偶然にも同じ名前だった。
 2.最近良く似た経験をしたことがあった。
 3.境遇や環境(兄弟や家族構成)が似ていた。
 4.好きなもの(食べ物など様々)が出ていた。
 5.家で飼っている動物などの親しみがあるものが出ていた。

 
 他に、思い当たることを考えてみてください。どんな切っ掛けがあるか、想像してみてください。
(例)
・アウトドアを家族みんなで楽しんだ。そのあとに、「はじめてのキャンプ」を読み聞かせする。
・逆にアウトドアの予定がある数日前に、「はじめてのキャンプ」を読み聞かせする。
・動物園に行った後に、「1.2.3どうぶつえんへ」を図書館から借りる。また、その逆も。

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