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 「読み聞かせを始める」12のコツ

Step4 乳児期の「読み聞かせ」から♪




  
  
    
[1]赤ちゃんに「絵本の読み聞かせ」「うた」「かたりかけ」を始めましょう。
 なかには胎教から始め、大きな効果を上げている方もいらっしゃいます。胎教そのものと子どもの知的成長との間の直接的因果関係は、はっきりとは分かっていません。しかし、お腹の子に歌をうたったり、語りかけや読み聞かせをするとき、母さんご自身の気持ちは優しい状態で、情緒も安定しているでしょう。また、胎教を始めるお母さんなら、誕生後の赤ちゃんへの働きかけが前向きなのではないでしょうか。少なくともこのような理由で、胎教は効果があると言えるでしょう。
 誕生直後の乳児はお母さんの声を聞き分けると言われます。そして、多くのノイズの中から、言葉を聞き取ると言われます。お母さんの「絵本の読み聞かせ」「うた」「かたりかけ」に、赤ちゃんは全身で注意を傾けるでしょう。そして、何度も聞くうちに赤ちゃんはそれらの言葉の調子を次第に覚えていきます。たくさんの言葉を聞くうちに、言葉の輪が出来ます。意味は分からないとしても、乳児期を過ぎ、外界との接点も増えたときに、こうして聞き覚えた言葉が違う場面で使われることにも気づいたとき、思考するための道具としての言葉に発達します。五感の認識の中に、言葉が絡み合ってくるのです。


****** コラム「新生児はお母さんの声を聞き分ける」******
 
新生児は、お母さんの声を聞き分けると言われます。また、お母さんのお腹の中にいたときに、母親が話していた言葉に反応するとも言われます。新生児は、お腹の中にいたときにお母さんがよく歌っていた「歌」に反応を示します。また、お母さんの言語が日本であれば、外国語よりも日本語に対して反応するそうです。胎児の時に聞いていた親の声を記憶しているのですね。
 また、母親の母乳を嗅ぎ分けるとも言われます。ミルクと母親の母乳の匂いを嗅がせると、明らかに母乳の方に反応を示すそうです。不思議なメカニズムですね。
 ついでに紹介しますと、母子の最初のサインのやり取りは、赤ちゃんが乳を吸っているときのリズムと、母親が赤ちゃんの背中をさするときのリズムのなかにもあるといわれます。「トントン・・・」、「チュチュ・・・」、そして「トントン」がしばらく止まったままでいると、赤ちゃんは乳を飲まない場合でも、「チュチュ」と乳首を吸って、お母さんの「トントン」を無意識に要求します。これが母子の本能に組み込まれたサインです。これは最初のスキンシップであり、最初のコミュニケーションだと言えそうです。
 新生児から数ヶ月経つと乳児は表情を作ったり声を発したりするようになります。そのときの母子の笑顔という交信手段の果たす役割については、次のStep5のコラムでご紹介します。


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[2]絵本の絵を対象物として認識する力と絵の見せ方
 誕生から数週間で、読み聞かせして絵本の絵に、赤ちゃんは注目するようになります。そのとき絵を対象物として見つめるような位置に絵本を広げて見せることが大切です。お子さんが絵に焦点を合わせやすいように絵本を持ってください。膝に座らせても、腕に抱いても、添い寝しても、お母さんがやりやすいようにして結構です。絵が見やすいようにしてください。絵に焦点を合わせる力、絵本の絵を対象物として認識する力自体が育っていくのを感じることができるでしょう。
 絵本を読み聞かせしているときにお子さんが絵をじっと見つめていたら、次のページに進むのをちょっと待ってあげてください。お子さんはそこからたくさんのことを認識しているのです。例えば、絵の形、絵の上下、絵の色などを。


[3]本の選び方とお子さんの表情の見方〜喜んでいる絵本を読んでください。
 小さい本が良いとか、絵が鮮明な本が良いとか、ストーリーがはっきりしている本が良いとか、色んなことが言われますが、確かに傾向があるものの、ある子にとっては大きな本が気に入ったと言うこともありますし、写真のような絵がお気に入りの子もいますし、ストーリーについてもまちまちです。一般論では、リズムカルなことば、繰り返しが多いものなどが人気があるようです。これはあくまで参考です。
 乳児は自分が「好きな本」であるという意思表示がなかなかできません。でもちょっとまって。足をブラブラしますか?それとも手をたたきますか?お母さんの目を覗き込みますか?じっと絵を点検するかのように見つめますか?お子さんの仕草や様子からお子さんのお気に入りを見つけてください。数百回も読まされるような、お子さんのベストセラーを見つけてください。さて、お子さんのお気に入りは、「いないいないばあ」「じのないえほん」・・・それともどんな本ですか?