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 「読み聞かせを始める」12のコツ

Step11 子供のマイブームを見つけた!




  
  
    
  子どもが好きな本を見つけることを母親の喜びに♪
 絵本の読み聞かせを続けているうちに、お子さんには特にお気に入りとなる本が生まれます。これは自然な成長なのです。お子さんの好きな本が分からないまま、お母さんの興味に合った絵本や、ガイドブックなどのすいせん図書ばかり読んでいると、それが一般に良い本とされているものでも、結果的にはお子さんを絵本から遠ざけてしまうことにもなりかねません。お子さんに好きな絵本ができること、これが大切なことなのです。よく「同じ本」を何度も要求する子がいますが、それは大いに結構なことなのです。
 あまり要求をしないお子さんや、まだキチンとした意思表示ができないお子さんの場合は、お母さんがお子さんの表情や反応から「この子がお気に入りの絵本はどれなのか」ということを、読み聞かせのときに看てとるようにしたいものです。それは難しいことではありませんが、お母さんのお子さんを観る眼が成長していないと、肝心なところを見逃すこともあるでしょう。でも、「観る眼の成長」は、子どもの視線や様子に教えてもらうという気持ちをもっているだけで良いのです。
 お子さんがお気に入りの絵本を見つけることをお母さんの喜びにするとき、そのお母さんは、更にたくさんの絵本を、お子さんのお気に入りにさせることができるでしょう。そんなお母さんは、お子さんのお気に入りの絵本を、お母さんにとっても大切な絵本と感じることができるからです。お子さんのお気に入りの絵本を、我が家の大切な蔵書として、お母さんも愛着を抱くようになるとき、結果は一層良いものとなるでしょう。親子がお互いに同じ本を気に入っているという気持ちは、更に母子の愛着を深め、絆を強くし、スキンシップを密にするものです。同じ感情を共有できる喜びが、お子さんを自然に本好きに導いていくことにもなるでしょう。
 以前に、セイフティブランケット(安全毛布)という言葉をご紹介しましたが、お気に入りの絵本は当にこれなのです。ともに喜びを分かち合っているという安心感をお気に入りの絵本はもたらしてくれるでしょう。

[演習]
 もうそろそろお子さんにもお気に入りの絵本が生まれたことでしょう。では、それらの絵本を読み聞かせしているときに、本によってお子さんの表情や様子が異なるのを感じていますか?
 お子さんのお気に入りの本の名前と、そのときの様子を具体的に思い描いてください。
(例)
「いないいないばあ」このとき子どもは絵をじっと見つめていた。
 数日たって読み聞かせていたら見て自分もその表情を作ろうとしたり、「ばあ」と言おうとしていたように見えた。


◆Q:「読み聞かせのときに同じ本ばかり持ってくるのです。2歳からもう2年近く経っても同じ本だけなのでちょっと心配しています。」

 :「同じ本を数百回くらい読むということは、よくお聞きすることです。そしてそのことは大変貴重な経験になっているので、自然に任せておいても良いと思われます。とは言うものの少しレパートリーを増やしたいというお気持ちは解ります。親の“導き”も大切なことですので、次に好きな本を増やす導き方をご紹介しましょう。」
 @いつも数冊を読み聞かせすると良いでしょう。「5冊選んで持ってきて」というように。
  ご家庭にたくさん本をそろえたり、図書館に通う習慣をつけて、複数の本を読み聞かせするようにしますと、次第に好きな本が広がっていきます。
 A読み聞かせのときに「あなたが好きな本とお母さんが好きな本、お父さんが好きな本を読もう」という方法もレパートリーを増やす切っ掛けになります。ただし、お母さんお父さんの好きな本が難しくならないようにしましょう。父母が選ぶ本の方は「楽しい易しい」ものがベターだと思われます。
 BSTEP10でご紹介した身近な出来事に即した本を紹介すると良いでしょう。「動物園に行く前後で『1.2.3どうぶつえんへ』」、「キャンプに行く前後で『はじめてのキャンプ』を」というように。
 この他にも色々な楽しみと結びつけて絵本の幅を広げると良いでしょう。
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