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 「ひとり読みへ導く」12のコツ

STEP12 「読み聞かせ」はいつまでも♪
「読み聞かせ」はいつまで?

 これはよく訊かれる質問の一つです。答えは、「いつまでも」です。
 お子さんがひとり読みが少しできるようになったとしても、お子さんの要求に合わせて「読み聞かせ」や「親子読書」は続けましょう。
 ひとり読みが少しくらいできるようになったからと言って、後はほったらかしにしておくと、お母さんの気持ちを見透かしたかのように、お子さんは絵本から遠ざかることもあります。それは、お子さんにとって「ひとり読書」が味気のない単なる強制と感じられたり、「読み聞かせ」や(いっしょに読む)「親子読書」の時に味わったような母親との気持ちの通い合いによって得てきた成就感や満足感が急に無くなってしまうからに他なりません。お子さんは、まだまだ読書を通してのスキンシップが欲しいのです。
 子どもは、一人で文字が読め、本が多少読めるにしても、自分で読むこととは別のものとして、母親や父親に読んでもらうことが好きで、自分が読むのを聞いてもらうのが好きなのです。お子さんは本をいっしょに楽しみたいのです。これは、ひとり読書の習慣が形成されるまでの過渡期と言うべきものかも知れません。この過渡期は、いつからいつまでというように中々はっきりとは解りにくいものですので、残念なことに、母親の中にはその過渡期の間に読み聞かせを中断してしまう方がいます。そのような場合は、お子さんが読書好きにはならなかったというケースもあります。
 このような過渡期はお子さんによっても個人差がありますので、ひと言で言えば、それが解るのはお子さんがひとり読書を十分に楽しむようになったときということになりそうです。

 ところで、よく「読み聞かせは何年生まで良いですか?」と言われますが、楽しむということで言えば、「いつまでも」が答えです。「読み聞かせ」をお子さんが成人しても楽しんでいるというご家庭もあるくらいです。感動を分かち合うということで言えば、中学生でも高校生でも「読み聞かせ」を聞いて感動してくれますので、絵本や「読み聞かせ」は「子どもだけのためのものではない」ということなのでしょう。


 「読み聞かせ」や「親子読書」を行いたい時期

 お子さんにとって読書とは、お母さん(お父さん)との共通の場を確かめることでもあります。そこには共同作業という意識が働きます。親子のチームワークをお子さんは楽しみにしています。
 お子さんが、一層強くその親子のチームワークを求める時期があります。例えば、お母さんが妊娠して、兄弟か姉妹が誕生するときです。お母さんの存在が自分から離れるのではないかと漠然と不安に思う時期です。殆どの場合、母親は誕生した下のお子さんの世話に追われて、「読み聞かせ」を中断してしまいます。「ひとりで読めるでしょう」という親御さんの思いは、お子さんには冷たく伝わります。しかし、こんなときこそ、「読み聞かせ」や「親子読書」をしていただきたいものです。
 「読み聞かせ」セラピーということをご紹介しましたが、逆に「読み聞かせ」ロスということもありそうです。以前にはやってくれていたあの楽しい親子読書のひと時がなくなってしまったということは、お子さんには大変寂しいものです。ですから、この時期は是非とも「読み聞かせ」のスキンシップを復活させていただくようお願いいたします。

[演習]
お母さんが「読み聞かせ」をしているときのお子さんの気持ちを、子供になったつもりになって言葉に表してみましょう。

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