子育てサークル
      Welcome to our homepage





 
Home>「ひとり読みへ導く」12のコツ>STEP8 「いっしょ読み」した絵本は宝物♪
 「ひとり読みへ導く」12のコツ

STEP8 「いっしょ読み」した絵本は宝物♪
「絵本を宝物」にするには?
 「いっしょ読み」のゲームで信頼関係が深くなる。
 
 「お気に入りの絵本」ができ、読み聞かせのときにページめくりをお子さんがやったり、「お気に入りのことば」をお子さんが言ったりするという「いっしょ読み」の場面が増えてきました。慌てん坊のお母さんなら、「直ぐにでもひとり読み」に導こうとするかもしれませんが、ちょっと待ってください。「いっしょ読みの時を楽しむ」ことは、親子の絆を強くするという意味があるのですから。お子さんは一人で絵本を楽しんでいるのではありません。親がいっしょにいてくれるから楽しいのです。お子さんにとっては、親もいっしょに同じモノを見てくれているという親への信頼感を同時に享受しているのです。

 「いっしょ読み」した絵本のどこにお子さんは関心を持っているでしょう?
 さて、いっしょ読みによって、親子の絆を更に強くするにはどうするか。それは、いっしょ読みした絵本を大切な宝物として扱うということが一つの答えです。具体的にはどうするかというと、やはりお子さんの様子をしっかり見るということになります。お子さんが「自分で言ってみたくなることば」は、お子さんにとって不思議なほど耳障りが良いことばであったり、ときにはそれが親しみを抱いている登場人物の台詞だったりします。単に大好きな絵に惹かれてということもあります。様々な理由がありますので、そのお子さんの様子を見てください。
 絵本を宝物にするというのは、このようにお子さんの絵本に対する反応を親が見守るということに他なりません。絵本の中に、お子さんそのものを探してみるということなのです。
 もし、お母さんがいっしょ読みの絵本を宝物にしようと思われるなら、「お子さんの様子を記録」してください。お子さんが「言ってみたことば」をていねいに書き抜いてください。お子さんが読み聞かせのときにページめくりの手を止めて「じーっと見つめていた絵をメモ」してください。絵本を読んでいるときに、「お子さんがお母さんに尋ねたことをメモ」してください。こうすることで、いっしょ読みの絵本は、親子の宝物になっていきます。こうすることで、お子さんはお母さんの奇妙な行動に喚起されて、本を好きになります。
 このようなメモを取るのが苦手なお母さんは、お子さんが言ったお気に入りのことばに眼を近づけて、手でなぞってみてください。お子さんが関心を寄せている絵を、指でなぞってみてください。お子さんが尋ねたことに、絵本の絵をなぞりながら答えてください。
 更に、面白いゲームとして、このようなお子さんとお母さんのやり取りを、録音するのも楽しいことでしょう。色々な工夫があるかもしれませんね。あなたスタイルでいっしょ読みした絵本を宝物にしていきましょう。
 
 さて、こうしていっしょ読みした絵本は親子の気持ちの上での宝物となりますが、実際にもその絵本を大切に扱って欲しいということは言うまでもありません。


 ある程度読み聞かせが進み、いっしょ読みによって親子のゲームが出来てくると、お子さんが要求する読み聞かせの絵本も増えてくるときが来ます。場合によっては、以前には見向きもしなかった絵本に関心を示すようになるときもあります。あるいは、最初はとっつきにくい様子だった絵本でも、数回読み聞かせた後にお気に入りのリストに入ってくる絵本もあります。何回も何十回も何百回もいっしょに楽しむ宝物がまた一つと増えることを願いましょう。


[演習]
 いっしょ読みを楽しんでいますか?
◆シーン1:
 お子さんが文字を読むそぶりを示したとき、自分の名前の文字を指差したとき、お母さんは喜びを全身でお子さんに伝えていますか?
◆シーン2:
 お子さんが絵本のなかの大好きなことばを言ったとき、お母さんは声や動作にだして、無邪気に喜んでいますか?
◆シーン3:
 お子さんが声に出して言うような大好きなことばや登場人物の名前を、紙に書き出して、見えるところに(冷蔵庫など)貼ったり、広げていたりしていますか?
 直線上に配置直線上に配置