八代―人吉間を川線と呼ぶ。球磨川に沿って深い渓谷を縫って景観が楽しい。途中、荒瀬ダムや4800メートルもある鍾乳洞の「球泉洞」もあったり、川下りやラフティングの様子も見る。
2004/03/13より九州新幹線部分開業(新八代―鹿児島中央間)を期に八代―人吉間の球磨川沿いの風景や国見山地を越える人吉―吉松間のスイッチバックとループ線、ワイドビューの一つに数えられる矢岳越え、古くから残っている駅舎などを観光資源にして、ここを、観光路線として整備・PR が行きとどき、現在、全国から「鉄旅(テツタビ)」として人気をよんでいる。
ネーミングは「いさぶろう」が下りの人吉―吉松に走る列車に付けられている。これは、この駅区間が建設された当時の逓信大臣 山縣伊三郎、「しんぺい」が上りの吉松―人吉方向に付けられている。同区間開業当時の鉄道院総裁であった後藤新平で、矢岳第一トンネルの矢岳方入口に山縣の「天険若夷」、吉松方に後藤の「引重致遠」の扁額が残ることに由来。それぞれ「筆の名人」の名前を冠とする列車が扁額に向かって走る形式をとる。
車両はディーゼル車で、47DC形・これは、特急「はやとの風」に接続するので、観光列車として改造された。外板塗色は九州新幹線800系「つばめ」にも使用している古代漆色(深赤)です。
座席は木製ベンチ風のボックスシート、車体中央部に展望スペースが有り窓は拡大されている。
「いさぶろう1号」が人吉を1004発、38.5km先の終点の駅 吉松に1121到着の、のんびり観光列車がスタート。
人吉を出て、願成寺駅手前を分かれて球磨川を渡る。すぐに山の中に入り、小さなトンネルを数個ほど通り、大畑(おこば)駅に着く。人吉より11.4kmを17分かけて到着。
国見山地を越える高低差 430mの区間、大畑(おこば)ー矢岳間はスイッチバックで車窓からのワイドビューは素晴らしい。なお、大畑(おこば)から矢岳間は、10.5kmを29分かけた到着。
山の中を肥薩線の最高位の所にある矢岳(やたけ)駅まで上る。ここには、SL展示館があって観光客は皆、デジカメやケイタイで撮っている。人気のあるスポットである。
2月中旬頃は、まだ新燃岳は噴煙が上がっている様だ。
「いさぶろう1号」が吉松駅ホームに1121に到着、そのホームの左側に「はやとの風1号」が待機している。1124に出発して鹿児島中央駅に向かう。
私達は吉都線で都城に鈍行列車で旅をする。