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心が疲れたとき、気持ちが壊れそうなとき、うつ病かもしれないと思ったときに。

こころや精神に関連する医療に従事している医療関係者の皆さんへ

単剤化について

以下は、2008年から2011年に当サイトで掲載していたものです。お読みになり、ご意見があればお寄せ下さい。(特に総合病院・大学病院以外の医師からのご意見を求めています。ただし医療システムや経営上のお話はご遠慮願います。)

遠慮したい医者・・・


あなたは絶望と不安の中で勇気を出し病院に行きます。

  1. あなたの話をうわのそらで聞いているように感じる。「よく眠れますか?」「興味が薄れていますか?」とお決まりと思われる質問でたたみかけ、「うつ病です。薬を出しておきます。」と初診で3種類以上もの薬を出す薬の名前、その副作用についての説明がない。(紙の「お薬の説明」は「説明」になりません。) 聞くと不機嫌になる。(抗うつ薬などは「医薬品」ですので副作用もあります。通常はリスクとメリットを天秤にかけ、メリットが大きいと判断すれば薬を処方し、副作用についてもきっちり説明するものです。)
  2. 薬の説明を受けていないあなたは、次の診察の時に副作用の症状を訴えるかもしれません。すると、その副作用に対してさらに説明せず薬を出す。あるいは、あなたはよくなっていない旨を訴えるかもしれません。(薬によってはすぐに効果が現れないものもあります。) すると、さらに説明せず薬を追加する。聞くと嫌な顔をする。
  3. 治療について不安に思ったあなたは、医師に治療方針をたずねてみます。あなたには医師の態度が不機嫌な様子に映り、さらに薬が追加される。(あなたの「不安感」から病状が良くなっていないと判断) 薬物療法が数ある治療法の中のひとつであるということを忘れているように感じられる。その医師を信頼できなくなる

→ もしこういう医師ならば、私は医者を変えた方がいいのではないかと思います。何もこれが悪い医者とはいいません。なぜなら、その医師を信頼し、頼っている方もおられるからです。人間ですし、特に心の病の場合、相性の問題も出てきます。しかし、あまりにも薬がどんどん増えると、「病気の症状なのか、薬の副作用なのかの見分けがつかなくなる」(薬の処方見直しに取り組む田島Dr.による/NHKスペシャル「うつ病治療・常識が変わる」2009/02/22放送)こともあるのでしょう。 医師との信頼関係は大切です。もし不安を感じたら、ある程度以上の規模の病院には、相談センターのようなところがありますので、相談することをおすすめします。ただし、薬は自分の判断で中止しないでください。薬を見直し止めるにせよ、専門医の下で何ヶ月かかけて徐々に減らします。  この医者選びについては、何も精神科に限られたものではないことがお分かりいただけると思います。現在日本では、何科を標榜してもかまわない制度になっていますので、苦しいときに選ぶのは大変ですが、上記は運営者の体験を織り交ぜています。参考にしてください。